【No.4】水の声 水泳部員をぶっち抜く帰宅部員の奇跡の物語
翌日、学校で授業が始まる前に俺は新木の席に向った。
新木は女子にも人気で、新木の席の周りには女友達が数名囲んで楽しく喋っていた。
そのうちの一人が俺を見るなり怖がり、次の瞬間、周りにいた女子はサーっとそこから立ち去って少し離れた場所から新木と俺を見ていた。
新木『おはよう、小川君』
笑顔の、そしていきなりの素晴らしい挨拶をされる事など俺にとっては経験のない事で、一瞬戸惑ってしまった。
コイツは本当に育ちのいいやつだ。
俺『…あ、あ、あ?』
俺『ああ、そうか。うん。おはよう』