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映画について

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記事一覧

映画『川っぺりムコリッタ』

2024.06.02 上記観測。

富山の片田舎で暮らしている前科者の若者の話。
小さな幸せを感じる事にすら罪悪感を感じ、時々前後不覚になりながらも、どっこい生きていこうとする。
ムコリッタは主人公が住むアパートの名前で、近隣住人もまた、どっこい生きている訳ありの人々である。

何もない。
大体仕事に行き、大体野菜を育てて、大体暑さに疲弊している。
遠くで、主人公の生き別れの父が死んだりする。

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映画『引っ越し大名!』

2024.05.28 上記観測

面白かった。
高橋一生が良い。町娘がいきなり歌いだすし。
コメディ感がちゃんとある。

星野源が顔面蒼白になるところ、ゾンビみたいで大変良い。

ううん、コメディ映画、書く事ないな…
武士たちが引っ越しの歌を歌いながら、棍棒を股間に当てて、棒の先を上下に振っているシーンとかはコメディで良かったなと思う。
さっきから「コメディでよかった」しか言ってないな。
まあいい

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映画『殿、利息でござる!』

2024.05.23 上記観測。
棲家の天井から落ちて左足を負傷した。
あまり動けないし、痛みでショボくれているので、コメディ映画を見ることにした。

コメディ映画というわりにずっと小笑い。
木桶のひとつくらい誰かの頭に落ちてくれと思う。

もしかしたらコメディではなかったのかもしれない。
まあ原作が重罪に苦しむ村の人の交渉譚だし、どちらかというと「感動もの」だったのかも。

ニセコメディをつかま

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映画『カラオケ行こ!』

2024.05.13
上記観測。
映倫の登場音があるということに開始からウケてしまったが、こんな感性のやつは周りに居ないのでここに書いている。

おもしろかった。『下妻物語』くらい好き。
ヤクザに歌を教えることになる中学生の話。
オガワは『カラオケ行こ!』の原作漫画を読んでいたが、綾野剛はそこまで狂児には似ていない。
聡実くんももう少し顔が長い。
大枠がギャグ漫画なので、原作には無いキャラが沢山出

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映画『ゴジラ-1.0』

2024.05.12
上記鑑賞。

直前に『桐島、部活やめるってよ』を見た。神木隆之介つながり。

『シン・ゴジラ』の方が好き。しかしこのゴジラが海外に大受けした理由も分かる。
海外エンタメ的で、ゴジラの攻撃力を原爆の描写で見せている。
あと昔の日本の描写。
このあたりの描写が非常に克明である。

普通に金をかけているのに、低予算という噂を信じ込まれたのは可哀想だと思うが、何しろ合衆国の海モノは3

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映画『桐島、部活やめるってよ』

2024.05.12
上記観測。
ゴールデンウィーク中に、長年愛用していた勉強机を黒くリメイクした。
そしたら机下に置いていた白い電源タップが悪目立ちしだしたので、ダイソーでラッカースプレーを買い、こちらも黒く塗ることにした。
乾き待ちの間に見ることにした映画が上記である。

感想としては「小規模な『ダンケルク』」。
最近『ダンケルク』の話ばかりしている。

高校生の群像劇で、ある金曜日に「桐島」

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映画『オッペンハイマー』

2024.05.03
上記観測。
まー難しい。役者の顔が覚えられない。
『ダンケルク』の時と同じ現象だ。しかし、ダンケルクの時「なるべくわかりやすく」を目標に作った人が、今回は「なるべくわかりにくく」に舵を切った感じ。
過去をカラーにして現在をモノクロにしないでほしい。脳がバグる。

オッペンハイマーがマンハッタン計画を成功させ、赤狩りに遭うまでの流れを描く。

日本で公開されなかった理由は、おそ

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映画『鬼太郎誕生〜ゲゲゲの謎〜』

2024.05.02 上記観測。
あんま良くなかった。
金の使い方にセンスが無い。
正しく金を使える人を雇うだけのお金をもらえなかったんだろうなと思う。

主に背景と戦闘シーン、いくつかの見せ場のレイアウトはまともだが、他のカットは「ダメ」。
『スーパーカブ』でも見てレイアウトを勉強した方がいい。
あとキャラの顔が安定していない。
オガワはキャラの顔が安定しない事より、ブスが混じってる方が許せない

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映画『マルセル 靴を履いた小さな貝』

2024.04.21 観測
面白すぎてびっくりした。
なんということだ。全て正しい。
映画に必要な全てのことをきちんと丁寧にこなしている。

オガワは墓が美しすぎてそこからほぼ泣いていた。
マルセル他貝の文化は、「葬式の時盛大に墓を飾る」なのだ。人間で言うと墓石の半径2mくらいを墓石を中心に半円状に草花で飾るという感じ。
良すぎるだろ。オガワも華やかに送り出されたい。
泣いてたら終わっていた。

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だめオ(だめなオタク)

最近ゲゲゲの鬼太郎の父親の映画が封切られた。
まだ目玉親父が人っぽい見た目だった頃の話らしい。

オガワはそもそも水木しげるのファンで、鬼太郎は3作の劇場版『大海獣』が好き。

漫画は『悪魔くん』が好き。

しかして、水木しげるのカミソリみたいな切れ味の社会風刺が好きなオタクとしては、今回の映画は2000円も出して見る気にはなれなかった。
大人しくアマプラを待つ身である。

まーオガワはダメなオタ

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映画『ザ・クリエイター』

2023.11.08上記観測。

骨伝導で内緒話をするロボット というシチュエーションが人間の内緒話とほぼ同じ構図になる(耳元で囁いている)になることにできそうで嬉しかったが、人間に伝わらないのでやめた。

上の文章は、映画を見てオガワが考えたこと。
まあまあ手が込んでいたし、演者が豪華だったので見れたが、正直そこまで良作ではない。
アバターの最初のやつを、こう、ナヴィをAIロボットにして、侵略地

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映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』

2023.10.24 上記観測。

面白かった。あと2回見る。DVDも買う。
できればもっとたくさんの子供に見てもらいたい。

物語は、主人公秋乃が新人コンシェルジュとして動物たちの利用する「北極百貨店」で働くところから始まる。
夢だったコンシェルジュの仕事だが、初めは失敗ばかり。しかし、先輩や上司からのアドバイスをもとに真摯にお客様と向き合っていく…という感じ。
お客様ひと組につきひと騒動で、映

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『アリスとテレスのまぼろし工場』

2023.09.26 上記観測。
総評は、ダメ。
まあ多分珍しいタイプのタイムスリップものではある。
なぜ珍しいか。皆つまんなくなる事に途中で気づいて完成しないのである。
その点完成させたから岡田麿里はえらい。
プロデューサーよ、監督から首輪を外すのが早すぎないか?テレビシリーズとか秩父3部作とかやってるからいいかなーって??
そう言われたらそうかもしれない。でもちゃんと監督したのこれが2本目じゃ

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映画『スパイダーマン・アクロス・ザ・スパイダーバース』

2023.07.26
上記観測。これが見たくて映画デーを組んだ。
映像表現に舌を巻く…
ヒロインの世界は油画調で、信頼や安堵はキャラクターの周囲がピンク色に滲むことで表現されている。
建物や家具にもその反映がある事から…どうなってるんだ?テクスチャどうなってる???

今回は30を超えるスパイダーマンが出てきた。そのどれもが違う画風である。テクスチャチームとプログラマチームが死んじゃうぞ!というバ

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