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チームでの対話。本当はどうしたいか。ファシリテーターの存在。

※このnote記事は、株式会社エフライフの社内向けに2023年12月9日に投稿したものを加筆修正したものです。仕事の気づきや学びを日々「オープン社内報」として投稿しています。

■チームでの対話。本当はどうしたいか。

チームで、対話を良く行った1日だった。ここ最近、色々と感情が怒りや悲しみの方向に動くことが多かったが、それをそのままに伝えてもあまりうまくいかないと思ったので、対話の前段として1人で内省の時間をとって、怒りや悲しみの反対側にある「本当はこうしたい」という気持ちを自分なりに言語化して、そこを起点として話そうと思った。

「自分は本当はどうしたいか」の問いに対して、昨日時点では、以下の3つが出てきたので記録しておく。

①一緒に働く仲間と、お互いに本音を話すことができ、聞き合うことができる関係性を創る。

②クライアント満足を満たしながら、必要な売上・利益を稼ぐ。

③一人ひとりの志(提供したい価値)が満たされる仕事をする。

どれも自分にとってたいせつなこと。結果、昨日は、良質な対話をでき、新しい打ち手が見えたし、良い結果に繋がりそうな兆しを感じることができた。付き合ってくれた3人に感謝。

■ファシリテーターの存在

別視点の話。

摩擦を伴う話し合いを成立させる上では、意見の対立などの摩擦をおこしつつある当人同士ではない人が、ファシリテーターとして間に立つことが非常に効果的と考えている。昨日も、良きファシリテーションをしてくれる仲間がいたことで非常に助かった。文化・背景・信条の異なる複数の人間で仕事をしていくとき(特に難易度が高い仕事をしているとき)には、どうしても摩擦が発生してしまいがちだが、

①必要と感じたときには、誰からでも対話の場をリクエストして成立させられること

②対話の場をファシリテートをいつでも仲間同士でリクエストできること

この2つを成立させられる組織になると、ちょっと関係性でほころびが起きても立て直しが早く、また、文化・背景・信条の違いが、障害ではなく、多様性という武器に転換でき、めちゃめちゃ強いなと思う。

内部でできれば良いが、難しければ外部に振っても良い。

より気軽にそれができるように、対話の場をリクエストするためのルールみたいなものを制定しても良いかもしれない。

おそらく、組織内で一番の摩擦を起こしているのが私なのだが、「小笠原に言いたいことがある」という気持ちを持っている人がいたときに、いつでもそれを安心して対話で伝えられることもたいせつだと思う。

少し前までは、自分が「聞く力」を伸ばして、1on1で対話をして、業務上の課題や感情的なしこりなど、仲間が抱えている様々な悩みを一緒にクリアしていこうという気持ちが強かった。

しかし、聞き役に徹しようとすると、本当は自分も言いたいことがある(自分自身も色々と悩みを抱えているし、異なった意見を持っている)のに、無理して形だけの傾聴をすることも良く起こってしまう。それは聞き手にとって負担が大きいし、相手にも本当は聞いていないことが伝わってしまう。

「なんでも言って良いって言われたのに、ちゃんと聞いてもらえなかった」という、「そんな1on1は嫌だ」のあるあるだ。

逆に開き直って自分が対等に意見を言おうとすると、経営者(=権力者)の意見というのは本人が思っている以上に聞き手に強く届いて、必要以上に相手を萎縮させてしまう(対等な意見交換を諦めさせてしまう)こともしばしばある。「対等に意見交換ができた」という感覚ではなく「なんか延々と説教された。論破された」となってしまう。(=「そんな1on1は嫌だ」part2)

結果、「1on1は苦痛だし、何もプラスにならない。できればやりたくない」ということが起きてしまう。

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話が逸れてしまった。

個人的な傾聴力・対話力を高めることはたいせつなので引き続きやっていくが、あまり個人の対話能力を過信せずに、難しい意見交換はファシリテーターを入れて3人以上でやった方がうまくいくことが多いな、と思うことがこのところ多い。

これだけ仲が良く信頼しあっていると自負している我々夫婦でも、意見のすれ違いがあるとなかなかうまく話を進められない。しかし、そこに信頼する第三者に入ってもらうと、割とかんたんに話が好転するというのを何度か経験している。

※そういえば、2020年にそんなnoteを書いていた

仲が良いからといって、必ずしも意見の違いを、1on1でお互いが受け入れられるとは限らない。

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感情を極力排除して「感情を仕事に持ち込まない」を是とする組織運営の形もあると思うが、自分は、感情が動くことを前提として組織運営をしたい。

それを実践するには、上記のような対話の文化、ファシリテーションの文化をインストールすることがひとつ、鍵になるのかもしれない。

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