タイ飲食紀・三日目 スムージー、ビール、そしてスムージー
タイで飲み食べしたものをひたすら綴る記録。初日・前日はこちらから。
後半のほうが面白くなるので、四日目くらいまでは読み飛ばしてください。
滞在四日目の朝ごはんは、前日にエカマイのマックスバリュで購入した、果物の女王様・マンゴスチン。
むっちりした表面に爪や歯を立てると、予想以上に分厚いスポンジのような皮、その先に、ライチのような形の可食部が潜んでいる。クリーミーなのではないけれど、濃く甘く柔らか。味の濃い高級ブドウっぽい甘み、かなあ……。外側の部分の色が強く、食べるほどに指と爪が赤く染まっていきます。石鹸などの材料になるのはこの部分らしい。あまりの美味しさに、友人と奪い合うように食べました。日本への輸入は色々制限があるようですが、最近はコストコでも買えるそう! 機会があればお試しあれ〜。
この日はタイで暮らしているもう一人の友人と合流することになっていました。せっかくサメットまで来てもらったので、まずはリゾート感溢れるおしゃれカフェへ。
お客さんのほとんどは欧米人観光客、価格もそれに合わせた形で、サービス・味ともに値段相応な感じ。それぞれが、ストロベリー、ブルーベリー、ココナツのスムージーと、フルーツたっぷりのパンケーキやとろとろチーズのサンドイッチなどを注文。タイの気持ちではないけれど、リゾートの気持ち!
花の乗ったオシャレスムージーをすすりながら、初対面の友人同士も打ち解けてくれたところで、次はコンビニでビールを購入。サメットのメインビーチへ移動し、その辺においてある適当なソファに腰掛けると、ソファ代を徴収する人がやってきます。何バーツか忘れたけど、ぼったくりや詐欺ではないので、パラソルの下で座っていたい人は普通に払いましょう。
白砂と青空、そして青い海に、缶ビール、そこに赤獅子が映える!
このサイケオビーチは、島の中で最も中心部に近く栄えているビーチです。人が多くてちょっと落ち着かないので、ソンテウという乗合バスをチャーターして、別のビーチへ向かいます。
腹ごなしに、ちょっぴりエキサイティングでたっぷりデンジャラスなSUPボートに挑戦。サメットでアクティビティを楽しみたい人は、パラディーリゾート等の大型高級リゾートに宿泊し、その中のレンタルを活用することをオススメします。その辺のビーチでのSUPレンタルは、ボロボロのSUPをなんのレクチャーもなく貸してくれるだけなのでご注意を。
ひたすら岩礁に流される危険なSUP体験を終え、ビーチ沿いのレストランでさらにビール&昼食へ。
まずは定番タイ料理のトムヤムクン。ごろごろ入ったエビから出ている出汁の旨味と、新鮮なハーブの刺激が心地よい。現地の人が食べたら観光客向けクォリティだと思ったりするのかなあ? 私達にとっては十二分に本場感を楽しめました。
それから鶏肉とカシューナッツのSweet and Sourなるもの、出てきたものは酢豚ならぬ酢鶏……というよりも、ケチャップ炒めでした。普通に美味しかったよ。
ご飯ものはチャーハンを選択。タイ米の性質ゆえ、脂っこくないのにパラパラで、日本のチャーハンより食べやすいので、このあともついつい注文してしまいます。でもあんまり特筆すべきことがない!
そして大本命、マンゴーライス! 蒸したもち米とマンゴーに、ココナツミルクをかけて食べる素朴な甘味です。
日本でも食べたことあるんだけど、マンゴーの鮮度の問題なのか、何かが絶対的に違う。フルーツとお米なんて、と思われるかもしれないけど、米の形が残っているフルーツ大福だと思えば違和感もないのでは。もち米、マンゴー、ココナツミルクそれぞれの自然な甘さのコンビネーションが絶妙なんです。タイに来たら絶対に試してもらいたいものの一つ。
食後は同じレストランのテーブルからソファに移動して、追加したビールをダラダラ飲みながら、かわるがわるに海に浮かんだり泳いだりしてお腹をすかせます。
夜ご飯はまた島中心部に近いビーチへ戻り、夜はそちらのレストランへ。
パイナップルを器にしたパイナップルチャーハンは、ちょっとお高いかなと思わせておいて、盛りの良さにびっくり。食べやすい味付けです。
ここでも頼んでみたイカの炒め物は、大きめの海ぶどうのように鈴なりになっているプリック・タイという胡椒の実と、マクワプアンというちょっと癖のある実でスパイシーに仕上げられていました。マクワプアンとは、日本名でスズメナスというらしいんですが、ちょっと日本の茄子とはかけ離れていて驚きます。
グリーンカレーにも、マクワプワンと、マクワプロ=タイナスがごろごろ。マクワプロは、マクワプワンより一回り大きく、四分割にされていて、こちらは癖のない、慣れ親しんだ茄子に近い感じ。観光客向けなのか、辛くてどうしようもないというような味付けでもありません。どちらかというと爽やかさが強い。この印象は、現地で食べたタイ料理全般に言えるかもしれません(たんたんと激辛の青パパイヤサラダを除く)。
鶏肉とカシューナッツの甘辛炒めは、友人が前回タイに来たときに食べて美味しかったというものを求めて各所で注文してみているものの、やはり簡単に同じ味に出会えるわけではなく……。ここのお店は衛生・効率の問題か、鶏肉を加熱して保存しているようで、食感がかなりパサパサなのが点が気になりました。こういうものなのかな? お腹を壊すよりずっといいですが!
さて、サメット島の夜の楽しみとして、ビーチの各所で行われるファイヤーショーは欠かせません、というか、みんな嫌でも見ることになります。ビーチにいる限り毎晩。
若い男性パフォーマーたちが火の弧を描きながらビーチレストランを周り、それぞれチップを回収していきます。案外迫力があって、パフォーマーごとの熟練度の差や、即興的な内容(ノープランとも言う)を冷やかしながら食事を楽しむことができます。
帰り道に、閉まりかけていた近くのスムージースタンドを覗いたら、優しいお姉さんが店を開け直して対応してくれました。パパイヤ味、サッパリしていて美味しい!
目の前で新鮮なフルーツを切ってもらえると、日本で同じものを飲もうとしたらいくらかついつい考えてしまう。ちなみにここでは70バーツくらい、300円弱です。
初対面の友人二人も仲良くなってくれて、遊び尽くし楽しみ倒し、定番タイ料理を味わった三日目でした。
(四日目へ続く)
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