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僕らのチャレンジは、当たり前になってからニュースになる。

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりや、いま考えていることについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

ちょっと前にこんな記事を見かけました。「音声SNS」と「VUI」がこれから伸びるビジネスだ、と。

昔から推してきた「VUI」「VUX」がついに…

興奮しましたね。「これってVoicyが昔から言ってきたやつじゃないか!とうとう来たんだよ…!」って。

おもしろいですよね。かなり昔から言ってきたキーワード、僕らにとってはバズワードを越えて、当たり前のものとして扱ってきました。

それが今になって、こうしてメディアを通じて出会うのは感慨深いものです。もうVoicyではこのVUIという言葉自体にはそんなにPRに力を入れていなかったので。

ことさらPRしていない。それはつまり、VoicyとしてはVUIやVUXを新しい概念としてではなく、当たり前に存在するものと思っているからですね。

で、今回のニュースはそれが世の中においても当たり前になりつつある前兆です。次に「くる」と思われて注目されたわけですから。

VUIは人々の生活に欠かせない存在に

ただ、ですね。

さきほどの記事をよく見ると、「音声SNS」も「VUI」も各分野でスコアを伸ばした量が大きかった項目であることがわかります。

音声SNSは+0.46ポイント、VUIは+0.16ポイントほど伸びていました。つまり現時点の重要度がどうこうというよりも、前の調査から伸びた量がほかのキーワードよりも大きかったよ、ということでしょう。

はい。まだまだこれからです。

音声SNSは何かというと、おそらくここはVoicyを始めとした音声コンテンツのプラットフォームが入ると思います。

SNSというとClubhouse的なものを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ほとんどのプラットフォームにはフォロー/フォロワーの関係が組み込まれていて、SNS的な要素を持ちながらコンテンツが楽しめるようになっています。

VUIは「Voice User Interface」のことで、昔想定した通りの意味で使われています。スマートスピーカーをはじめとした音声入力が主体のハードウェアなども入っているでしょう。

今年はChatGPTが出てきて、おそらくですが、もう少ししたらGoogleホームとAlexaにチャットAIが入ることになると思います。

そうするとどうなるか。

VUIはますます高度化し、人々の生活にとって欠かせないものになるでしょう。

これまではパターン化した音声をスマートスピーカーが認識し、データベースから回答を選んでいましたが、完全にAIを内蔵したスマートスピーカーの場合、より高度なコミュニケーションができるようになります。

みなさんが想像する「AIと過ごす未来の世界」があるとして、音声コミュニケーションが進むことで、よりリアルさが増してくるはずです。

そうなったら僕らはもうずっとAIと会話をしているかもしれません。最近おもしろいことない?とかね。腰が痛いんだけどどうしたらいい?ってね。

「はやく病院いってください。近くのところ探しますね」なんて言われて、ああ面倒くさいなぁって思っていたら、「もう予約しました」とか先回りされて。本当にうるさい家族みたいになるかもしれません。

僕らVoicyはもともと「ライフフィットメディア」を標榜してきました。日々の生活を送るなかで、いろんなことをしながら聞ける、話せるっていう世界観を目指している。VUIの進化によってそこにだんだんと近づいていくのは間違いありません。

Voicyのアプリだって、ほとんどの人がイヤホンマイクをしながら使っているので、もっと音声で操作ができてもいいわけですよね。

音声入力はこれからもっとがんばっていきます。まずは聞くほうをちゃんとやっていきます。クルマで聞く、運動しながら聞く、あらゆるシーンでVoicyが選ばれるようにしたいです。

VUI、僕はすっかり忘れていた、というか、それ前提の世界をイメージしていました。これから伸びると聞いて、なんだかタンス預金がめっちゃ貯まっていたのね、という感覚です。

とはいえ、VoicyのVUI・VUX専門家、京谷さんはちゃんと継続的に発信をいます。現状の整理とこれからについてまとめた良記事なのでよかったら読んでみてください。

声の編集後記

今回のテーマについて、音声でも話しています。よかったらこちらもお聞きください。

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