幸運の鍵 第665話

《令和5年1月29日(日)》

よく、自分もやればできるんだ!…とか、本気を出せばそんなことは簡単だ!…などと力説する人がいます。それは、今の姿と違う姿が本当の自分なんだと、弁解しているように感じます。しかし本当の自分とは、今見せている姿そのものなのです。やればできる人とは、既に今現在実践している人だと思うのです。今を大切にできない人は、本人がどう弁解しようとも、未来もその姿勢は何ら変わらないはずです。元ラグビー日本代表監督で、ミスター•ラグビーと呼ばれた日本ラグビー界のスーパースター、平尾誠二は次のように言っています。

「今の時間を大事にできない人は、未来の時間もきっと大事にはできない。
ここで自分らしく生きることができない人には、次なる道は開けない」

私と平尾誠二には共通点がいろいろあります。まず第一に地域も学校も違いますが、同じ学年の同級生です。第二に大学も競技も違いますが、同じように体育会で学生時代をアスリートとして過ごしました。もちろん、彼は超一流、私は三流ですが…。第三に、7年前の10月、彼は胆管癌でこの世を去りました。その時私も9月にステージ4の胆管癌と診断されて緊急入院していました。そういう共通点があるからかもしれませんが、彼の言おうとしていることは、とてもよくわかるのです。

死を現実として覚悟すると、今の時間がとても大切で貴重な時間であることに気付きます。今この瞬間こそが人生の全てなのです。疲れて仕事が終わる時間を心待ちにしながらも、もう一踏ん張り頑張りましょう、お父さん!掃除、洗濯、買い物で疲れても、お腹を空かして帰って来る家族のために、もう一踏ん張り美味しい料理を作りましょう、お母さん!今を大事にできる人にこそ、次なる幸せの時間が開けるからです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!