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あかるいことが、書きたいなあ(復職日記43)


あかるいことを書きたいなあと思って、こころの回復を待ってみたものの、待てど暮らせどそれはやってこず、ただただ、ぼんやりと、苦しさが積もっていく。


あかるいことを、書きたいなあ。
でもいまのわたしのこころは、それを望んでいないなあ。ああ、困ったなあ。


困ったけれども。


これは、わたしのnoteだから、素直に、こころに従おう。言葉にしてしまいたくて仕方ない。わたしは今日、ひどいことを書きます。とても卑怯でひどいことを書きます。あたたかい言葉をくださった、くださっている皆さんを、裏切るような言葉かもしれません。ごめんなさい。でもどうしても、こころが、苦しくて、仕方ない。


サンタさん。
あかるいことが、書きたいよ。
サンタさん。
わたしに勇気をください。






年末に、祖母の家の片付けをしに行くことになった。
祖母は、検査の結果、退院期間が延びて、1月の終わりか、最大2月の半ばまでは病院にいられるそうだ。


それを聞いて、すごくほっとした。
それだけ時間があれば、介護認定だって結果がわかるし、ケアマネージャーさんとも繋がれるだろう。
父も協力的だし、きっと大丈夫だ。
そう思った。

年末、もともとは実家に帰省する予定ではあったのだけれど、聞けば、父は祖母の家を片付けに行くという。


わたしは言った。
自分で言った。
それならわたしも手伝うよ。


父はとても喜んでくれた。
そこからは、あれよあれよと言う間に日程が決まり、わたしは東京から、父は単身赴任先から、それぞれで愛知県の祖母の家に集合することになった。


期間は2日間。
年末年始で新幹線が混むからと、前乗りで愛知県に泊まれるように、年内最終出勤日を終えたその足で、東京駅に向かい、新幹線に乗り、ビジネスホテルに泊まる予定にした。
チケットも取った。



そこから、猛烈にこころが苦しくなった。



あんなに「口を出すなら手も出すんだ」とか「お母さんの力になるんだ」とか「もうお父さんの代わりじゃなくていいんだ」とか言っていたのに、いざ実際に愛知県に行って、父と2人で祖母の家を片付ける、となると、ものすごく、ものすごく、苦しい。


家族はわたしの病気を知らない。
仕事をたまに休んでしまうことも、仕事以外の日はほとんど動けずに寝て過ごしていることも、知らない。


今でもこんなに動けない日々なのに、ほんとうにわたしはひとりで東京から愛知に行けるの?


今でもこんなに動けない日々なのに、ほんとうにわたしは父の前で元気でいられるの?


不安障害があるのに、なかなか停車しない、乗ったら閉め切りになる「新幹線」に、パニック発作を起こさずに乗れるの?


あとからあとから、不安が湧いてくる。怖くて仕方ないのだ。わたしの中の小さなわたしが泣いている。怖い。できない。怖い。動きたくない。仕事してるだけで許してってあんなに言ったのに。また家族に会って傷つきに行くの?またわたしを傷つけるの?どうしてわたしを、いじめるの。


小さなわたしの声が、止まらない。
止められない。


ああ、わたしはなんて、卑怯で、臆病で、口だけで、情けないんだろう。
どうして、力になりたい気持ちは本当なのに、どうして、つらいと思ってしまう気持ちも、本当なんだろう。


大人の自分。
その中にいる小さなわたし。
目の前の現実。
やらなければならないこと。
自分から言い出したこと。
力になりたい気持ちと、動きたくない、会いたくない、何もしたくない、という気持ち。


ああ。
あかるいことが、書きたいよ。
サンタさん、わたしに勇気をください。
この、年末の2日間、父の前で、「ちゃんとできる」勇気をください。
新幹線に乗る勇気をください。
ちゃんと、祖母の家をきれいにしてこられるだけの、勇気と、気力をください。


サンタさん。
お願い聞いてくれますか。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい