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いいんだよ。泣きたいだけ泣いたらいいよ

「ママがいい、ママと寝たい、ママとお風呂入りたい」

その時は急にきた。
いや、ムスメからしたら「時はきた。それだけだ。」(蝶野ニヤニヤ)だったのだろう。

実は先日2人目が産まれた。
そのため奥さんが入院を余儀なくされました。

前回も入院をしているのだが、今回はかってが違う。

ムスメがおる

そーなんです。ムスメがいます。しかも、割と話せるし、言ってることもちゃんとわかってくれる。

だから大変だった。まだ、もっと幼い子かお姉さんだったらよいが、
絶賛イヤイヤ期も重なったムスメである。

彼女は頑張っている

初日は事前にママが話していたこともあり、
夜も泣くことはなく、楽しく過ごしていた。

2日目の夜、出産を終えたママには色々な線が繋がれていた。
そんなママを見たこともないし、予想もしてなかったムスメはなかなかママと向き合うことができなかった。
面会時間終了のため帰宅することにした。

なんだか泣きやすい

家に帰ると、何かいつもと違う。
少しの注意で泣いてしまう。
例えば「洋服着ないと風邪ひくよ」と言うと「やなの。ママは?」と泣きながら言う。

しかし、そこまでは長く泣かない。

でもそんなのがちょこちょこあった。

それが2日目

時はきた

そして3日目のお風呂で我が家の橋本真也が爆勝宣言である。

いつものようにお風呂に入ると、自分でシャワーを持ち浴び始める。前髪が濡れていないのでシャワーをかけると「仕上げはいらない。かけないでよー」とぐずる。

そしてボディソープを自分で出し、
その手が向かった先は

“ワタシのムスコ”

笑いながら触ろうとするので。

痛いからやだよーと言うと

「うわーん」

絵に描いたようなうわーん出会ったことだけは記載しておこう。
まっことに混じりっけのないうわーんだった。

しかし、お風呂に入ったばかりなので今ここで引き下がったらムスメもワタシもムスコも風邪をひいてしまう。

大泣きする彼女を精一杯抱きしめて湯船に浸かった。

彼女の意見に賛同する。

「ママがいいー」

『ママがいいよね。わかるよ』

「ママとお風呂入りたいー」

『ママとお風呂入りたいよね。わかるよ』

「とーとはきらい」

『とーとはきらいだよね。わかるよ(わかんねーよ)』

そんなやりとりをしても一向に泣き止まない。

すると、なぜだろう。私の目からもホロホロと涙が出てくる。

多分、ママの代わりになってあげられない無力感や、彼女の頑張りなど様々なことから私の感情も溢れたのだ。

お風呂から出ても泣くムスメにとにかく泣きたいだけ泣いていいと伝え、ずっと抱きしめた。

ムスメは頑張っている。

そして、成長している。たくさんのことをゆっくりゆっくりと消化しようとしているのだと思う。

そんなムスメにしてやれることは抱きしめることくらいだった。

貴重な体験だと思う。
こんなに、愛おしいと思えること、無力を感じること、いっぺんに味わうことはそうそう無いと思う。

泣き止んで、普段のルーティンをこなして眠るムスメを見ていると

「明日も抱きしめるよ」と自然と思える。

そしてそんなことをママにラインをしていたらまた泣けた自分が、ちょっとだけいい奴に思えた。

大切な体験だったのでここに書くことで脳内にパッキングしようと思う。

忘れるな。今日を。

そして今、ムスメにとって大切な時間だと心の底から思う。


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