見出し画像

BeRealは何故€500Mで買収されたのか?Daily Memo - 6/12/2024

今日のDaily MemoではBeRealが€500M(約$537M)で買収された理由について深ぼってみました。こちらはOff Topic Clubメンバーシップ向けに平日に投稿している「Daily Memo」ではありますが、少し長文でSNS投稿を表示する必要があったため記事として書かせていただいてます。気になる方は是非Off Topic Clubに参加してみてください!


売却のおさらい

SNSアプリのBeRealがゲーム会社のVoodooに€500M(約$537M・約844億円)で買収されたと発表がありました。これは業界内では少し驚きの取引だったが、主な理由は価格が高過ぎたのでは?と思った人が多かったから。今回のプレスリリースやブログでの発表ではBeRealは4,000万人のアクティブユーザーを抱えていることをVoodoo CEOのAlex Yazdiが発言し、主な市場はアメリカ、日本、フランスとのこと。そして約半分のアクティブユーザーは1週間で6日間アプリを利用しているとのこと。同時にBeRealに広告を取り入れて、Voodoo配下のソーシャルアプリWizzの担当者であるAymeric RofféがBeRealを担当することになると記載。BeReal創業者のAlexis Barreyatは短期的にBeRealと関わるとのこと。

BeRealはSeries C調達を行おうとしていて、調達に苦しんだからこそ売却先を探し始めたと3月に噂されていた。日本ではアクティブユーザーは増えていたと言われているが、アメリカではDAU数は落ちている、もしくはフラットになり始めたと思われていた。3月で報道されていた数字だと2,500万人のDAUと4,000万人のMAUなので、今回発表された数字とほぼ同じぐらい。そう考えると、恐らくBeRealはアメリカなどでは落ちていて、日本の成長はそれをカバーしていた。さらに2月時点ではBeRealはあと10ヶ月分のキャッシュしかないと言われていた。最後に調達したのは2022年で$585Mの時価総額だったBeRealとしてはこの状況でここまでの評価額を得られたのは興味深い。

Sensor Tower

$537Mの買収価格の妥当性

ここから先は

4,492字 / 6画像

スタンダードプラン

¥500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?