【 出たとこ勝負の海外留学…!? 】 準備は“これ“だけでいい
━━━━━━ 地球の裏側から ”留学” を考える
少しずつ日常が戻りつつある中、海外に行くことを考えている若手サッカー指導者が多いかと思います。
異国の地に足を踏み入れるにあたって、ワクワクドキドキもする一方で、不安もたくさんあるのでは・・・
そこで今回、地球の裏側アルゼンチンにてサッカー指導者としてご活躍されている福岡和樹さんをお招きしました!
海外に行くまでの準備
行ってからの注意点
そもそも海外に行くべきなのか?
様々な疑問をぶつけてみました!
ぜひ、お楽しみください!!
※インタビュアー:八田 凌雅(ハッタ リョウガ)
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【 留学の不安、解消してください!! 】
◎八田:
福岡さん、よろしくお願いします!
まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
◉福岡さん:
よろしくお願いします!
現在は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、C.A.Huracá(ウラカン )というチームのU11の監督をしながら、五部リーグのトップチームのC.S.R Español(セントロ エスパニョール)というチームでアシスタントコーチをやっています。
※現地時間12月19日(日)に、セントロエスパニョールの創立87年目で初の4部昇格がかかる昇格プレーオフの決勝があるそうです!🔥🇦🇷
◎八田:
ガッツリ地球の裏側で指導者として活動されているんですね!
アルゼンチンに渡られて、期間はどのくらいになりますか?
◉福岡さん:
指導者としては4シーズン目になります!
こっちに来てから3年くらいは選手をやっていたので、合計で約7年になります。
◎八田:
選手もやっていたんですね!
そんな福岡さんに、まずは「留学」をテーマにお聞きかせください。
少しずつコロナも収まりつつある中、海外留学について考えている若手指導者や選手も多いかなと思っています。
その中で、海外に行くことについて少なからず不安を抱く方も多いと思うんですよね。
僕も2年前に1週間だけスペインに行く前、めちゃくちゃ不安を抱きました・・・
◉福岡さん:
不安はありますよね。
ちなみに、どんな点が不安に思われるんでしょう??
◎八田:
大きく分けると、
・海外に行くまでの準備〜いざ行ってから軌道に乗るまで
・言語面
・現地での生活(治安面など)
大体ですが、こんな感じかなと!
◉福岡さん:
なるほどです!
一つずつ、僕の考えを述べていきますね。
【 動いて繋がり、繋げていく 】
◉福岡さん:
早速結論になるんですが、「行くまでの準備」「行ってからのこと」「言語面」、これらすべてに当てはまることがあると思っていまして。
◎八田:
お、なんでしょう?
◉福岡さん:
ズバリ、「人との繋がり」です!
◎八田:
めっちゃシンプルじゃないですか!
◉福岡さん:
笑笑
いやでも、僕は実際に本当にそうでした。
とにかく人との繋がりでやってこれたと、今振り返ると思います。
◎八田:
そうなんですね。
行くまでの準備段階、そして実際に行ってからは、どんな繋がりがあったんでしょうか?
◉福岡さん:
大学時代にアルゼンチンに行くと決めていろいろ調べたり準備している中で、以前にアルゼンチンでプレーヤーをしていた方と偶然知り合って。
「とりあえず行ってみなよ!」とおっしゃっていただいただんですよね。
◎八田:
え、そんなノリで大丈夫なんですか??
◉福岡さん:
ぶっ飛んでる方でした。笑
でも、その方には本当にお世話になり、現地にある日本人向けのホステルを紹介していただいたり、フリーの選手が集まるトレーニングセンターのようなものを紹介していただいたり。
◎八田:
そうだったんですね。
海外に行くってなったときにそんな人が身近にいてくれたら、安心できますね!
言語面も同じように「人との繋がり」だったと?
◉福岡さん:
そうですね。
独学でスペイン語の勉強を始めた中で、スペイン語教室に通われている方と知り合って一緒に受けに行ったり。
ただ、僕の場合は基礎ができたくらいでアルゼンチンに飛んだので、ちゃんと喋れるようになったのはこっちに来てからの方が大きいです!
◎八田:
動き続けていたら人との繋がりが生まれるんですね。
言語も、ある程度の基礎が固まったらいっそ現地に住んでしまった方が習得が早いのかなと思いました!
・・・少し時間を巻き戻すんですが、「アルゼンチンに行く!」と言った時、ご両親や周りのご友人とかの反応って、どんな感じだったんですか?
反対とかってあったりされたんですか!?
◉福岡さん:
僕の場合は、特になかったですね。
両親も応援してくれて、友人も「頑張ってこいよ」と言ってくれて、むしろ背中を押してくれました。
◎八田:
素敵な方々に囲まれてらっしゃったんですね。
でも、ある意味で未知の進路に堂々と進まれた福岡さんもかなり「ぶっ飛んでいる」と言えそうです・・・!
◉福岡さん:
そうかもしれないですね。笑
大卒で「新卒」というものを捨てて行ったこともあるんで。
でも不安も周りの反対もなかったのは、僕の決意が固かったってことが一番かなと思います。
◎八田:
サッカー界は「人との繋がりが命」ってことは僕もよく聞きますが、まさにそれを体現されたのが福岡さんだったんですね!
月並みにはなりますが、「ご縁」は大事にしたいなって改めて思いました。
【 アルゼンチンは、集団に囲まれて襲われがち!? 】
◎八田:
アルゼンチンの「治安」の実態ってどうなんですか??
留学するにあたって、やっぱりこの安全な国に住んでいる中で治安面の心配ってあると思うんですよね。
※八田:実際に僕、バルセロナでiPhone盗まれましたし・・・
◉福岡さん:
実は、僕自身はこの7年間で特に危ない経験にあったことはないんですよね。
・・・あ、一回だけありました。
◎八田:
お、どんなことがあったんですか?
◉福岡さん:
日本人ホステルにいた時、どうしても韓国料理食べ放題に行きたくなって、韓国人街に行こうとしたことがあって。
ただ、そこのすぐ近くがスラム街で治安が悪かったんですよ。
◎八田:
それは危険なんで、行っちゃダメなやつですね。
◉福岡さん:
いや、でも韓国料理食べ放題の誘惑に勝てずに行っちゃったんですよね。笑
案の定、帰りに屈強な二人組の男につけられました。
◎八田:
行っちゃったんですか!
そしてつけられたんですね、、笑
◉福岡さん:
ただ、僕らのグループに一人レスラーみたいな体格の方がいたので、なんとか襲われずに済みました。
あとは、僕ではないですが、危ない目にあったという方の話はよく聞きます。
世界を旅する日本人のバックパッカーの方が、一眼レフをぶら下げて歩いていたら有数の危険なスラム街に来てしまったらしく。
6人くらいに囲まれて、全身身包み剥がされてすべてのモノを盗まれてしまったらしいです。
◎八田:
いや、怖すぎますね!笑
まあでも、カメラぶら下げてスラム街歩いてたら「どうぞ僕のこと襲っちゃってください!」って言ってるようなものなのかもしれませんね。
◉福岡さん:
まさにそうですね。
暗いところに行かず、貴重なものは身につけず、危険な地域を把握する。
しっかり対策しているからか、僕は危ない目に合うことは現状はないので、そういった一つ一つの注意を怠らないことが大事だと思いますね。
【 溢れ出す “欲” に素直になる 】
◎八田:
最後に、これから海外に行こうとしている若手指導者やプレイヤーに一言伝えるとしたら、どんなことがありますか?
◉福岡さん:
あんまり悲観的にならないことが大事だなと思います。
楽観的というか、前向きというか、あまり難しく考えすぎないでほしいと思っていますね。
◎八田:
そう思われる背景、もう少し聞かせてください!
◉福岡さん:
さっきの話でもあったように、「人との繋がり」が本当に重要になります。
その上で、人との繋がりって結構偶然に起こるものでもあると思うんですよね。
もちろん、偶然を起こすためにいろいろ動いてみることは必要になりますが、それでもタイミングとか運の要素も多いと思っています。
◎八田:
なるほど!
◉福岡さん:
まずは動き出すことが第一である中で、変に調べすぎたり計画を立てすぎたりリスクを考えすぎたりしていては、前に進まないなと。
もちろん、言語面などの下準備をすることも、さっき言ったような安全面についてしっかり調べて対策することも大事になります。
それでも、「ああなったらどうしよう」など悲観的になりすぎずに、「とりあえず行ってみる精神」でもイイんじゃないかなって思っています。
◎八田:
その言葉に救われる方々が一人でもいらっしゃるんじゃないかなと思います!
キャリアの話にもなりますが、あまり目標を決めすぎたり計画を立てすぎたりすると、返って前に進みづらくなることって、結構あるのかなと。
◉福岡さん:
そうですね。
一つ一つ、目の前の興味あることを踏みしめて前に進む感覚も大事かなって、僕は思っています。
インターネットにある情報を鵜呑みにしたり、情報だけ仕入れて頭でっかちになるのではなく、「現地に行ってみたい!」と素直な欲を大事にして肌で感じに行ってほしいなって思っています。
◎八田:
福岡さんが、アルゼンチンで本当に楽しく過ごされているんだなって、Facebookを拝見していて思います!
この記事が、少しでも留学に悩む方々の背中を押すものになれたら嬉しいです!
▷Facebook:https://www.facebook.com/kazuki.fukuoka1
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<ゲスト紹介>
◉福岡和樹 氏
C.A.Huracá U11監督 / C.S.R Español トップチームアシスタントコーチ
神奈川県相模原市 1988年8月1日生
<指導歴>
❏ 大沢FC(ジュニアユース)
❏ 神奈川県立城山高等学校(外部コーチ)
❏ FCガンジュ岩手(トップチーム フィジカルコーチ)
❏ MIRUMAE FC 岩手 (ジュニア、ジュニアユースアシスタント)
❏ ボカ・ジュニアーズ日本支部(スクール メインコーチ兼通訳)
❏ C.A.HURACAN (アルゼンチン1部 U8 第一監督)
❏ C.A.HURACAN BABY FUTBOL (2012.2011 監督)
❏ C.A.SAN MIGUEL (アルゼンチン3部 トップチーム ビデオ分析官)
❏ C.S.R Español (アルゼンチン5部 トップチーム アシスタントコーチ)
<保持ライセンス>
❏ JFAコーチングライセンス C級
❏ Grupo 575(アルゼンチン)フィジカルコーチ レベル1
❏ ATFA(アルゼンチン)コーチングライセンス レベル2(S級相当)
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<運営紹介>
◎ 一般社団法人FiC
「WORK WITH PRIDE 〜誇りと共に働く〜」をコンセプトに、日本サッカー界で起きている様々な問題を解決するべく、サッカー指導者が総合的に学べるコミュニティ事業を展開。10代〜40代まで幅広い年代の、サッカーや指導に想いを持つメンバーが所属する。
現在は、関東圏のみならず関西、そして全国に200名以上の会員を抱え、サッカー指導者が学べる機会や情報のほか、会員一人一人のキャリア支援や、講演会をはじめとしたイベントの企画/運営も実施している。
2021年7月に大阪支部がスタートし、2021年秋には第6期生を募集開始。
▷Twitter:https://twitter.com/FiC_Official_?s=20
▷Instagram:https://www.instagram.com/fic__official/
▼お問い合わせはこちら↓↓
<作成>
◎取材/編集:八田 凌雅(OFF THE PITCH スタッフ)
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