30歳サラリーマンから始める海外投資入門～月5万円で老後資金2000万円を目指す方法～
1.はじめに
日本では、低金利が長期化し、貯蓄や預金ではほとんど利息がつきません。また、不景気やコロナ禍の影響で、給料も上がりにくく、将来に対する不安が高まっています。そんな中、老後資金を準備するためには、どうすればいいのでしょうか？
一つの方法が、海外投資です。海外投資とは、日本以外の国や地域にある金融商品に投資することです。海外投資には、高金利や多様な選択肢、税制上のメリットなど、さまざまな魅力があります。しかし、同時に為替リスクや政治リスク、法律や税金の違いなど、注意すべき点もあります。
この記事では、30歳サラリーマンから始める海外投資入門として、月の積み立て5万円以内で福利運用をし、老後資金2000万円を目指す方法を紹介します。具体的には、香港・シンガポール・ドバイという3つの国・地域で販売されている金融商品を検索し、その特徴と魅力を解説します。また、オススメの金融商品3選と運用シミュレーションもご紹介します。
2.海外投資の基礎知識
2-1.オフショア投資とは
オフショア投資とは、自分が居住している国以外の国で行う投資のことです。例えば、日本在住者が香港やシンガポールで金融商品を購入する場合はオフショア投資になります。オフショア投資のメリットは、税金や規制が緩い国で投資することで節税効果や高利回りが期待できることです。デメリットは、為替リスクや政治リスクが高まることや、情報収集や手続きが難しくなることです。
2-2.フリーゾーンとは
フリーゾーンとは、一般的には、ある国の一部の地域で、輸入関税や税金などが免除されたり、優遇されたりする特別経済区域のことを指します。フリーゾーンは、外国からの投資や貿易を促進するために設けられることが多く、世界各地に数多く存在しています。フリーゾーンには、自由貿易地域（フリートレードゾーン）、自由港（フリーポート）、保税地域（ボンデッドゾーン）など、様々な種類があります。フリーゾーンの定義や規制は、各国によって異なりますが、一般的には以下のような特徴があります。
フリーゾーン内に入った商品は、関税や税金の支払いが免除されたり、猶予されたりします。ただし、フリーゾーンからその国の他の地域に出荷される場合は、通常通り関税や税金が課せられます。
フリーゾーン内では、商品の加工や再輸出などが自由に行えます。これにより、製品の付加価値を高めたり、物流コストを削減したりすることができます。
フリーゾーン内では、外国資本や外国人労働者に対しても規制が緩和されています。これにより、外国からの投資や技術移転を促進することができます。
フリーゾーン内では、その国の通常の法律や規制が適用されない場合もあります。これにより、事業環境や競争力を向上させることができます。
フリーゾーンは、その国の経済発展や雇用創出に貢献することが期待されています。しかし、フリーゾーンには以下のような問題点も指摘されています。
フリーゾーンでは、関税や税金の収入が減少する可能性があります。また、フリーゾーン内で不正な取引や密輸などが行われる可能性もあります。
フリーゾーンでは、労働基準や環境基準などが低下する可能性があります。また、フリーゾーン内で人権侵害や犯罪活動などが発生する可能性もあります。
2-3.税金や法律の注意点
海外投資をする場合は、日本の税金や法律だけでなく、投資先の国や地域の税金や法律にも注意しなければなりません。例えば、日本では海外で得た収入に対しても所得税が課税されますが、一定の条件を満たせば外国税額控除や外国税額免除の制度を利用できます。また、投資先の国や地域では、源泉徴収税や相続税などが課税される場合があります。そのため、海外投資をする前には、自分の居住状況や投資目的に応じて、適切な税務対策を行う必要があります。
3. 香港・シンガポール・ドバイの特徴と魅力
それでは、今回紹介する3つの国・地域である香港・シンガポール・ドバイについて、それぞれの特徴と魅力を見ていきましょう。
3-1.香港：アジアの金融センターだが政情不安も
香港は中国の一部ですが、「一国二制度」のもとで高度な自治権を持っています。そのため、自由貿易や自由競争が保障されており、アジアの金融センターとして発展してきました。香港では、法人税や所得税が低く、源泉徴収税や相続税もありません。また、多くの金融商品が販売されており、選択肢が豊富です。香港ドルは米ドルと連動しており、為替リスクも低いです。
しかし、香港には政情不安もあります。2019年から始まった反政府デモや国家安全法の施行などにより、香港の自由度や法治度が低下しているという懸念があります。これにより、香港の金融市場に影響が出る可能性もあります。そのため、香港で投資する場合は、政治的なリスクにも注意しなければなりません。
3-2.シンガポール：安定した経済と生活環境が魅力
シンガポールは、東南アジアに位置する島国です。人口は約570万人で、面積は日本の約700分の1です。しかし、その小さな国土には、世界有数の経済力と高い生活水準があります。シンガポールは、金融や貿易、サービスなどの産業が発達しており、多くの外国企業や投資家が進出しています。また、法治や治安がしっかりと保たれており、政治的にも安定しています。シンガポールは、アジアで最もビジネスしやすい国として評価されており、海外投資に適した国と言えます。
シンガポールの魅力は経済だけではありません。教育や医療などの社会インフラも整備されており、住みやすい環境が提供されています。また、多民族・多文化・多宗教の社会であり、英語を始めとする4つの公用語が使われています。
3-3.ドバイ：急成長する中東のハブで多様なフリーゾーンがある
ドバイは、アラブ首長国連邦（UAE）の一つで、ペルシャ湾に面した都市です。人口は約320万人で、UAEの最大都市です。ドバイは、石油や天然ガスなどの資源に恵まれており、高い経済成長を遂げています。また、観光や商業、金融などの産業も発展しており、中東やアフリカ、南アジアなどの地域のハブとして機能しています。ドバイは、世界で最もダイナミックな都市の一つとして注目されており、海外投資に適した国と言えます。
ドバイの魅力は経済だけではありません。高層ビルや豪華ホテル、人工島などの近代的な建築物や施設が目立ちますが、伝統的な文化や風景も残されています。また、多くの外国人が暮らしており、多様な言語や宗教が共存しています。さらに、ショッピングやレジャー、スポーツなどの娯楽も充実しています。ドバイは、刺激的な生活を送ることができる国と言えます。
4. オススメの金融商品3選と運用シミュレーション
4-1.RL360゜の「Regular Savings Plan」：積み立て型で高利回りが期待できる
RL360°の「Regular Savings Plan」：積み立て型で高利回りが期待できる RL360°は、イギリスのマン島に本社を置く国際的な保険会社です。世界中の投資家に対して、長期的な資産形成やライフプランニングを支援する金融商品を提供しています。RL360°には、様々な投資商品がありますが、その中でも特に人気があるのが「Regular Savings Plan（以下、RSP）」です。RSPとは、定期的な積立を行い、将来の資金形成を支援する保険型の積立商品です。以下、詳細を紹介します。
RSPの魅力は以下の通りです。
積立額は最低月額280ドルからと手頃であり、7つの通貨から選ぶことができます。
積立期間は5年から25年まで自由に設定できます。
積立金は350以上のファンドから選ぶことができ、オンラインで自由にスイッチングできます。
積立金には最大102%の割増が適用されます。また、スターターボーナスやロイヤルティボーナスなどの特典もあります。
積立金は保険契約として扱われるため、日本では相続税や贈与税が非課税です。また、海外では所得税や資産税も非課税です。
RSPの運用シミュレーション 月5万円を20年間積み立てた場合の運用シミュレーションは以下の通りです。
※ このシミュレーションは、過去20年間のMSCI AC World Index（世界の株式市場を表す指数）の平均リターン（8%）を基に作成されたものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。また、通貨は日本円に換算していますが、実際には米ドルや英ポンドなどで支払いや受取りが行われます。そのため、為替変動によって実際の金額は異なる可能性があります。
このシミュレーションから分かるように、RSPは、積み立て型でありながら高い利回りが期待できる金融商品です。また、税金や手数料も節約できるため、効率的な運用が出来ます。RSPは特に海外在住の日本人投資家や、将来海外での生活を検討している方におすすめです。
しかし、RSPにはいくつかの注意点もあります。
RSPは保険型の商品であるため、途中解約や期間短縮にはペナルティが適用されることがあります。そのため、長期的な運用を前提とした商品であることを理解した上で利用することが重要です。
積立金が保険契約として扱われるため、日本の金融機関では口座開設や資金移動が難しい場合があります。そのため、RL360°が提供する口座や海外の金融機関との連携が必要となります。
RSPの運用成果には市場リスクが伴います。過去のリターンが将来の運用成果を保証するものではないため、市場状況に応じて適切な資産配分やリスク管理を行うことが大切です。
最後に、RSPを利用する際には、自身の運用目的やリスク許容度、資金計画を十分に検討し、適切な運用を行うことが重要です。また、金融商品の選択や運用に不安がある場合は、専門家の意見を参考にすることも良いでしょう。
4-2DBSビッカーズ証券（DBS Vickers Securities）の「DBSビッカーズオンライントレーディング」
DBSビッカーズオンライントレーディングはシンガポールで提供されているオンライン証券サービスです。DBSビッカーズ証券は、シンガポール最大の銀行であるDBS銀行の子会社であり、アジア太平洋地域における金融サービスのリーダーとして知られています。DBSビッカーズオンライントレーディングでは、7つの主要な市場（シンガポール、香港、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、タイ）で株式やETFなどの金融商品を取引することができます。
DBSビッカーズオンライントレーディングの魅力は以下の通りです。
取引手数料が低く、キャッシュアップフロント取引ではさらに割引があります。また、定期的にキャンペーンやプロモーションも実施されています。
DBS銀行の口座と連携することで、資金移動や決済がスムーズに行えます。また、マルチカレンシー口座を利用すれば、為替手数料を節約できます。
専用のアプリやウェブサイトで、いつでもどこでも取引や情報収集ができます。また、豊富な投資ツールや分析レポートも提供されています。
カスタマーサービスが充実しており、電話やメールで専門家に相談することができます。また、セミナーやウェビナーも開催されています。
DBSビッカーズオンライントレーディングの運用シミュレーション 月5万円を20年間積み立てた場合の運用シミュレーションは以下の通りです。
※ このシミュレーションは、過去20年間のMSCI AC Asia Pacific Index（アジア太平洋地域の株式市場を表す指数）の平均リターン（10%）を基に作成されたものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
4-3.ドバイ・イスラム銀行の「Mudaraba Term Deposit」：イスラム法に基づく定期預金で安定した収益が得られる
ドバイ・イスラム銀行（Dubai Islamic Bank）は、1975年に設立された世界初のイスラム銀行です。イスラム銀行とは、イスラム法（シャリーア）に基づいて金融サービスを提供する銀行で、利息や不正な取引などが禁止されています。その代わりに、利益や損失を共有する契約や、資産の売買や賃貸などの実体経済に基づく契約などが用いられます。ドバイ・イスラム銀行は、UAEを始めとする中東やアジア、アフリカなどに多くの支店や子会社を持ち、個人や法人に対して多様なイスラム金融商品を提供しています。
ドバイ・イスラム銀行には、様々な投資商品がありますが、その中でも特に人気があるのが「Mudaraba Term Deposit」です。Mudaraba Term Depositとは、イスラム法に基づく定期預金商品で、以下のような特徴があります。
預金額は最低1,000ディルハム（約3万円）からと手頃であり、5つの通貨から選ぶことができます。
預金期間は1ヶ月から60ヶ月まで自由に設定できます。
預金利益は事前に予想された利益率に基づいて支払われます。ただし、実際の利益率は預金期間中の投資成果によって変動する可能性があります。
預金利益は毎月または満期時に支払われます。
預金は保険契約として扱われるため、日本では相続税や贈与税が非課税です。また、海外では所得税や資産税も非課税です。
※ このシミュレーションは、過去20年間のドバイ・イスラム銀行の平均予想利益率（3%）を基に作成されたものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。また、通貨は日本円に換算していますが、実際にはディルハムで支払いや受取りが行われます。そのため、為替変動によって実際の金額は異なる可能性があります。為替変動によるリスクを回避するためには、預金通貨と受取り通貨を同じにするか、為替ヘッジを行うことが必要です。また、日本では海外で発生した所得に対しても所得税が課せられる場合がありますので、確定申告や税務相談を行うことも必要です。
5. まとめ
海外投資の基礎知識とオススメの金融商品3選と運用シミュレーションについての記事でした。香港・シンガポール・ドバイは、それぞれ経済や法律、文化などが異なる国ですが、共通して海外投資に適した国であることが分かりました。それぞれの国で販売されている金融商品も、その国の特徴やニーズに合わせて作られており、様々なメリットがありました。海外投資を始める際には、自分の目的やリスク許容度などを考慮して、最適な金融商品を選ぶことが重要です。また、海外投資には為替変動や税金などのリスクも伴いますので、事前に十分な情報収集や相談を行うことも必要です。海外投資は、日本だけでは得られないチャンスや魅力が満載です。ぜひこの記事を参考にして、海外投資に挑戦してみてください。
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