ASD当事者の私がTRPGをいいと思う理由 1 居心地がいい
TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)は私にとって本当に出会ってよかったと思えるものの一つです。ひとつは、居心地がいいから、もう一つはコミュニケーションの勉強ができるから。まずは、なぜ居心地がいいかについて説明したいと思います。
・ルールが明確
TRPGは明確なルールがあります。ルールで決まっていないことについてはGMの裁定に従うことになっています(たいていのルールブックにそう書かれています)。このようなルールのはっきりした場は、ASDにとってとても解りやすい場所です。
・非言語性コミュニケーションが少ない
TRPG、特にオンラインでは、何かやりたければ発言しなければなりません。発言がなければ、状況を承諾したものとして先に進みます。
これだと、ASD以外の人達も思っていることを言葉に出してくれます。非言語性コミュニケーションを読み取ろうと(あまり)神経を使わなくてすみます。
・個人識別が楽
TRPGのキャラクターは、一人一人大きな特徴を持っています。そのため見分けやすく、取り違える危険性があまりありません。オンラインのチャットでは発言を色分けするなどの工夫がされているのでなおさらです。
・判断の時間やアドバイスが得られる
判断が難しい場合、言いさえすればルールブックを確認する間待ってもらえたり、アドバイスしてもらうことができます。特にオンラインでテキストチャットを使う場合、過去の発言を遡って確認できるので、聞き落とし(見落とし)があったときに困ることが少なくてすみます。
・主張が聞いてもらえる
他のメンバーと異なる主張をした場合(みんなが左へ行こうと言っているが、自分は右がいいと思うなど)、ちゃんと理由を説明する時間がもらえることが多いです。そこで結局左に行くことになっても、それにふさわしいロールプレイをすればいいだけです。
・計画・企画する楽しさを味わえる
キャラクターを作成し、そのキャラクターにふさわしい言動を考えることはとても楽しい作業です。旅行計画を立てたりイベントを企画するような楽しみがあります。さらにGMになると、シナリオや、場合によっては世界を構築するという楽しみが味わえます。
まとめ
ASD(自閉症スペクトラム)である私が、なぜTRPGを居心地がよいと感じるかについて書きました。TRPGは現実より曖昧さがずっと少なく、またコミュニケーションが限定的であるうえ、キャラクター作成などASDの好きな要素があるためだと考えられます。
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