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 自分を自分で貶める

 「自分を自分で貶める」。

 どういうことか?

 自分のした事や言動が、相手に対して不快で失礼な思いをさせてしまう事である。
 
 これほど恐ろしい過ちは無い。殆どの人の場合
、このことに気づいておらず、無意識にやってしまっているだろう。

 僕自身の話になるが、僕は30歳になるまでこのことに気づけなかった。今の今まで、僕と関わって来た全ての人に対して物凄く失礼なことをしてしまっていたのである。年末にMihoko先生から年賀状を送ると連絡があった。年が明け、先生からの年賀状を楽しみにしながら実家から転勤先の家に帰ってポストを覗いたら年賀状がない。なぜ届いてないんだろうと、次の日職場に出勤したら先生からの年賀状が届いていた。嬉しさの反面、その年賀状に気付いた上司から色々と突っ込まれてしまった。焦った僕は、その時に前の職場のパートさんからの年賀状だと言ってしまった。

 僕はこの事実を先生にありのままLINEしてしまった。大変失礼な事をしてしまったと思う。たとえ職場で焦って事実と違う事を言ってしまったとしても、わざわざ先生に伝える必要があったのか?「先生, 年賀状大変嬉しかったです!ありがとうございました!」と伝えるべきであった。この事により僕は先生を大変傷つけてしまった。後日のコーチングセッション時に先生から指摘され、ようやくことの重大さに気付いた。

 上記の事以外に上げればキリがない程、心当たりがある。

 有意識 • 無意識に関わらず、この様なことは人間関係において多大な損失をもたらし、信頼関係を失うことになりかねない。

 お世話になった人、仲のいい友達などの人間関係の間には、必ず「親しき仲にも礼儀あり」という言葉が存在する。常に何をしたり言ったりしたら相手に対して失礼になるのかを考えて過ごす必要がある。

 恥ずかしながら、僕はMihoko先生に対して無意識にやってしまった上記の失礼な事によって気づくことが出来た。本当に申し訳ない気持ちであるが、気付かせてくれた先生には感謝の気持ちでいっぱいである。

                   Takuya
Q:Mihoko先生に質問です。

 世の中には、僕と同じ様にこの自分を自分で貶めていることに気づいていない人がたくさんいると思います。先生は、今までこの様な人と向き合って来た時にどの様にそのことに気づかせてあげますか?

A:年明け早々から重たい感じをお互いに味わいましたね(笑)。
 
このように互いに違和感があり、自分自身の人の琴線に触れる言動はどこにでもころがっていますね。ここで、私の違和感は『コーチングを受けている』という事実をTakuyaさんは隠したがっているのではないかと不審を抱いた事にあります。こうなるとコーチング関係を一度見直さなければならないし、私自身も自信をなくした状態にありました。
 
「今までこの様な人と向き合って来た時」とありますが、コーチング関係にある、または身内である以外は気に留めないので私の琴線に触れることはありません。気になっても「ああ、そうなのね。」という感じで聞き流しています。
コーチング関係にある方や親しく大切にしたいと思う方に関しては気づかせようと思わなくてもCo-Activeな対話を心がけていれば自分も相手も勝手に気づいてしまいます。私自身も知らず知らずに失礼な言動をしたことに気づき落ち込んだことは数知れません。
 
コーチングでは、繰り返し行っていることの理由を訊いたり、自分で変えたくても変えられないことの理由を訊いたり、のように癖や特性にアプローチしていきますが、その道筋の途中で顕れる価値観を丁寧に認知し、存分に自分自身を味合わせることで自分自身をあやめている、おとしめているということに気がつくことがあります。
 
Takuyaさんは数日後にふとおっしゃいましたね。「あのことに気がついたおかげで、自分のことを好きになった。」と….
 
私はその言葉を聞いて、コーチ冥利に尽きると思いました。どうもありがとうございました。
 
mihoko


 

 


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