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大学生の人間塾を作りたい。

どんな人に出会うかで、人生は大きく変わっていくと思う。

例えば我が家の息子の場合。

とてもマイペースで、だけど尊敬する人には影響されやすい。

だから、どんな人と出会うかで考え方や人生も変わってしまうタイプだ。

今回、彼は今まで出会った事もない大人に出会った。

というより、大学生がいろんな大人に出会う機会なんてそんなにない。例えば、大学の先生やバイト先の上司、後は近所のおじさんとか。彼の場合、まぁその程度のものだ。

でも、就職活動中に今まで出会ったことのない大人に出会った。

彼曰く、「器のすっげーでっかい人」

その人のおかげで、

「俺もああいう大人になりたい」

初めてそう思ったらしい。

どういう仕事をしたいとか、どういう場所で働きたいとか、そんなことは考えてはいたけれど、どういう人間になりたいというのは頭にはなかったらしい。就職活動中にまず考えるのは、自分にあった仕事だったり、やりがいのある仕事だったり、または待遇がいい職場だったり、そんなことを考えがちだ。実際にキャリア教育っていうのは、自分にあった仕事を探すように作られている。

でも、たかが大学卒業程度で本当に自分にあっているかどうかなんてわからない場合も多い。キャリアカウンセラーに相談したって、その時の気持ち一つで全然違う職業を選んでしまう場合だってある。

自分自身50歳を迎えて思うのは、どんな職業であれ、結局人はどういう人間になりたいかっていう事に尽きると思う。そして、どう生きたいかということだ。

私の場合だが

前職の上司と今の上司はとても似ている。

職種は全然違うけれど、生き方といい、人に対する接し方といい、働き方といい全く持って同じだ。2人ともとても尊敬できる上司だ。

多分2人とも、どんな職業であれ人から信頼され、好かれる上司になったに違いない。

要するに、仕事や肩書なんて関係なくて、その人がどんな人か、どんな生き方をしているか、どんな大人かっていうことが問われてくる。どういう風に生きたいか、どんな大人になりたいかっていうことを考えていれば、どんな職業に就いても大丈夫なんじゃないかと思う。キャリア教育を否定するつもりはサラサラないけれど、それよりも人間教育が大事だと思う。

それで思ったのは、

キャリア教育の前に、大学生に面白い生き方をしている大人たちの話をたくさん聞かせる場を作るっていうのはどうだろう?

何の仕事をしているのではなくて、どう生きているか?

それが自分の中でしっかりしていればどんな仕事についても軸はぶれない。ぶれるから不安になる。不安になったら、この仕事が合わないんじゃないかって思うようになる。

世間的にいういい年になって楽しい人生を過ごす為にも、「どんな職業に就くか?」の前に「どう生きようか?」ということを考えた方が広がりがある。

だから、大学生のうちから素敵な大人に出会う機会があったらいい。

とはいえ、

そういう機会がなかなかないから。そういう機会を作る仕事を作るべきなんじゃないだろうか?と最近考える。

大人の経営塾とか政治塾というのは結構あるけど、大学生の人間塾というのがあってもいいよね。人間力を学んでもらって、それを企業にアピールして就職活動を乗り切ってもらう。

50代の大人たちが頑張るだけでは、これからの日本は良くならないものね。

なんて、

とてつもなく大きいことを考えちゃう。

でもやっぱり、

人は出逢いで変わるものだと思う。良いようにも悪いようにも。

だったら、

出来るだけ多くの若者たちに良い出会いをしてもらいたいと思う。

もちろん

大人も一緒。

どんな風に変わりたいかは

どんな場所に身をおくかってことにかかっているものね。

息子の就職活動で実感した今日この頃。

大学生の人間塾。やりたいな。

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