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開業への覚悟:自己研鑽と数字と向き合う

こんにちは、沖縄で社労士と行政書士として開業しております、松本です。
今回は

開業へ向けた覚悟:大切なのは自己を磨き数字と向き合うこと

について、お話します。
今回のnoteを通じて、サラリーマンと独立起業の違いについて理解することができます。
サラリーマンを辞めて独立開業を目指している方は必見です。

あなたに聞く「独立の覚悟」

カフェでノートPCを開いて颯爽と仕事する。
カジュアルな服装でどこか切羽詰まっていない。

一見すると、開業している士業やフリーランスの人たちって、自分がやりたいように仕事をして、はたまた高収入、というイメージがありませんか。

しかし、それは独立開業をしてある程度成功した人たちが外で颯爽と仕事をしているだけかもしれません。

独立開業をすると、サラリーマン時代とは異なる大きなリスクを背負って仕事をすることになります。

例えば、サラリーマンであれば、働いていれば月に一度は給与が支給され、仕事の責任や範囲も限られてきますよね。

ところが、開業して独立すると、最初の数カ月は収入0なんてことはざらです。
仕事の責任も範囲も最初はすべて自分でこなさなければなりません。

経費の精算も、振り込みも、入金確認も、全部自分でやらないといけないのです(経理)。
そして仕事を取ってくるのも自分(営業)。
人を雇ったら労務管理を行うのも自分(人事)。

会社では部署で分担していた業務も、一人でこなさなければならないのです。
そこには当然やる気も必要ですが、経理の知識(簿記や会計)、マーケティング、自分自身が考える将来のビジョンなど考えなければならないことが山ほどあります。

こんなことがありました。
熱い思いをもって事業に取り組んでいる方です。
やる気はありますので、いつも夜中まで仕事をしています。
でも会社の経理をまったく行っていなかったのです。

入金した金額を収入として計上しない。
個人的な支出も領収書として提出。
もうめちゃくちゃです。

確定申告の時期になっても、申告ができていませんでした。

熱い思いだけで起業すると失敗するな、と感じた件でした。
その方に助さん、格さんのような優秀な右腕となる人あるいはビジネスパートナーがいたら話は別でしょう。

とにかく言いたいことは、熱い思い、ハートは起業の一番のポイントだとは思いますが、独立開業するからには「経営者」としての冷静な頭と数字が絶対に重要です。

開業前にしっかり事業計画を作成し、進捗を見ながら事業を進めていく。
これ大事です。

お金の管理もせずに思いだけで突っ走てっていくのは大変危険です。
年度ごとの事業の最終ゴールは「確定申告」です。
個人でも法人でもこれは変わりません。

数字と向き合う、この覚悟は必要だと強く思います。

開業とサラリーマンの違いとは?

独立開業にもメリットデメリットはありますし、サラリーマンにもメリットデメリットはありますよね。

仕事の面で言うと、独立開業をすると仕事の裁量は自分で決定することができて、仕事の時間も自分で選べる、ただし責任と総務経理業務は全部自分でやらないといけない、要するに雑務が増えます。
対してサラリーマンは、仕事の内容は上司の指示、出勤退勤を管理されている、責任は会社が取る、総務経理業務は部署におまかせ、ですね。

収入支出でいうと、起業した当初は収入が0円の場合もありますが、軌道に乗れば高収入が期待できます。
仕事にかかる経費は自己負担なので、この辺はコストがダイレクトに自分の収益に跳ね返ってきます。
確定申告も基本的には自分で行わなければなりません。
対してサラリーマンは、収入は会社の賃金規程や人事評価制度によって決まります。
経費は会社負担、税金は会社が年末調整をやってくれます。

安定については、サラリーマンの方が有利です。
独立開業すると、個人事業主の場合は国民年金、国民健康保険です。
とくに国民年金はサラリーマンの厚生年金に比べて圧倒的に不利です。
個人事業主には雇用保険も労災もありません(労災は特別加入できる場合がある)。
サラリーマンは、雇用保険から失業給付や育休給付金が支給されますし、仕事中のケガは労災認定されると労災から費用がでます。

このように、仕事を辞めて「明日から独立や!」と日をまたいだ瞬間、こうもメリットデメリットが逆転するのが開業です。
3月31日までサラリーマン、4月1日から開業しました!という場合は、4月1日になった瞬間、サラリーマンのメリットが無くなるのです。

でも独立開業をした時の爽快感、これからはすべて私が決める、やりたい仕事を追求する!と、胸が高鳴ったことは今でも覚えています。

人生100年時代を見すえて

人生100年時代と言われて久しいですが、大学まで進学して22歳で卒業しても、残りの人生が80年近くあるんですよね。
サラリーマンとして会社で働いても60歳までの40年間です。
残り40年間も人生が残っているんですよ。
令和3年に高年齢者雇用安定法が改正され、70歳までの就業確保措置の努力義務も始まっていますが、そのうち75歳80歳まで働く時代がやってくるかもしれません。
SNSなどではこの国はどうなっていくのか、という批判の声が上がっています。
私自身は「生涯現役」を目指して公務員を辞めて開業しました。
そのため自分の老後の人生は自分で保障しよう、と考えております。
日々自分自身の自己研鑽に励んで刃を磨き、iDecoやNISAも活用して資産運用に取り組んでいます。

人生一度きりですからね、やりたいことをやって長寿を全うしたいですよ。

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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