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行政と接点のない人々
先日、親を介護の末看取ったという女性の話を聞いていて、なるほどと思ったこと。
彼女は独身。仕事一筋でバリバリキャリアを築いてきた。
その彼女(Aさんとする)が母親の介護を通して、行政のサービスの素晴らしさを知ったという。一人の人間に対して20人超の福祉サービスの人々が協力し合って彼女の負担を減らしてくれたと。なんてすごいことだと感動して熱っぽく語るAさん。
それはいいことなんだけど、ちょっとした違和感を感じた。「え、今ごろ?」と。
でも、そうなんだよなー、健康で何の不自由なく仕事していると、行政のお世話になることはほぼないんだよな。だから50歳近くになるまで、全く考えることもなく暮らしてるんだなぁ。
私は結婚して自分の家を持ったことで、初めて地域の町内会に関わる経験をした。その時に、初めてうちのマンション以外の近所の人たちと交流したし、町内会がどう運営されているかも初めて知った。
マンションのご近所さんたちは子どもがいるので、子ども会を通して地域に大いに関わっていた(私は子どもいないので)。他にも、出産の時、子どもの健康診断、保育園探す時などなど、様々に行政サービスを受けるんだろう。
子どもがいないと、とんと接点がない。持ち家でなく賃貸住宅だとさらにだ。町内会に入らない人たちも増えているし。もちろん、ゴミ収集や水道や色んなことでお世話になっているはずなんだけど、特に個人的に何かあるわけではないので、ホント縁遠い。
Aさん以外にも、似たような話を耳にしたことがある。その人もやはりバリキャリのアラカン独身女性。回覧板は見たことがないし、町内会って何してるところ?みたいなことを言ってたな。
私はその後、NPOの活動をしたりしているうちに、行政のことがずいぶん理解できるようになったけど、そうでない人たちはどうなんだろう。
子どものいない女性たちと、会社と家の往復しかしてないような男性も似たようなものだろう。
となると、これだけ日本人が政治に無関心なのもわかる気がする。自分と政治が結びつかない。しかもそんな人たちこそ、ビジネス界でバリバリ働いていると、なんとも偏っている。
わが家の地域は昔からある街なので、町内会活動が盛ん。うちのマンションも町内会の中の「組」となっているので役員もそれなりに回ってくる。
新しい街では町内会がなかったりもするんだろう。そうなると益々行政との接点はなく関心も薄れる。
なるほどな、、、、
と、特に結論もない単なるつぶやきでした。
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