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下僕日記イン神戸①(2022.1.6)

僕の知る冬

北東北で生まれ育った僕は雪のない冬を知らない。
冬は白く寒い。息まで白い。
身を縮こませながら、少しでも寒さから逃れたくて、両手をポッケに突っ込みフードを被ってうつむき歩く。
雪が降りしきる夜は静かで綺麗だけれど、できるだけ外には出たくない。
暖房の効いた室内で本を読んだり映画を見たり猫と戯れたい。

それが僕の知る冬だ。

神戸の冬に雪はない。
空を見上げても、白いものはちらつかない。
ビルの群れが夜明け前の曇り空を支えるように起立している。
高速道路を疾走する大型トラックの音が遠くから響いてくる。
寒いけれど気持ちいい。
早朝の公園。
缶コーヒーを飲んでゆっくり煙草を吸える。
もう少し歩こうかと思える。

初めて迎えた神戸の朝、僕は散歩をした。
港を目指しながら1時間歩き、でも結局たどり着けず、ホテルに戻った。
明日の早朝も歩くと思う。

神戸の冬は僕がぜんぜん知らない冬だ。

石になったおじさんと中華街

石になったおじさんがいた。
おじさんのキュートなぽっこりお腹を横切って、長安門をくぐる。

南京町の中華街。
左右に中華料理のお店がずらりと並んでいる。
マスク越しでもいいにおいがした。
あっちも中華こっちも中華、たまにインドカレー。
目移りして大変。

なんかこう、全体的にハッピーな空間でした。
にぎわいがあって、人が食べ歩きしていて、片言の接客の声が響いてる。
おばちゃんの雑な接客もよかった。

担々麺とトンポーロー。

おいしかった。
こっちにいる間、あと数回は来そう。

いつものように過ごす

お腹いっぱいになってホテルに戻り、Netflixでメンタリストを見た後、2時間くらい昼寝。
起きて、買い物をして、近くのカフェで夕食。
そして今に至る。

いつもみたいに過ごすつもりで神戸に来た。
午前中は仕事。
午後は昼寝読書、気が向いたら散策。
夜も10時頃には眠りにつく。
目が覚めたら、散歩に出る。

一週間後、いろいろ整っていればいいなと思う。

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