『疾風ガール』
10代最後のバンドの物語。
アマの中では抜きん出たバンドのボーカルが、ある日突然の自殺。
真相を求め、自殺したボーカルの背景を知る旅へ。
なぜなら、そのボーカルは偽名でメンバーも素性は一切しらなかったからだ。
誉田氏の作品は警察ものしか読んだことなかったけど、こういう青春ものも良いね。『武士道シリーズ』は未読だが。
自殺に追いやったのが誰だとかではなく、残された者が、それに折合う理由を求める姿が胸を打つ。
ミステリー要素はあるものの、主人公の真っ直ぐさ、ひたむきさが青春要素を高めている。
自分自身、バンド経験がないので、経験者は作中の節々が色濃く感じられるんだろうなーと。
世に出て、永きに渡り一線で活躍するバンドマン達も色々とある上で今に至るわけですな。ま、どんな世界も一緒か。
爽やかな一冊でした。
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