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ストレート・フラッシュ

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ロックバンドを脱退して、東北の田舎町にお婿さんとしてやってきた俺。
運営しているクリエイター

#結婚生活

二〇一五年三月

Scene 27寒河江での結納を終え、俺はまた実家へ戻る。雪江は部屋にあった俺の荷物を宅急便で実…

市川電蔵
4年前
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二〇一五年四月 壱

Scene 33その後数日を、入籍の挨拶で東京以外の五分家をはじめとする親戚を回ったり、引越し荷…

市川電蔵
4年前
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二〇一五年四月 弐

scene 38土曜日、社会人としての生活の初の休日である。特に仕事をしているわけではないが、さ…

市川電蔵
4年前
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二〇一五年四月 参

scene 42次の日は、新入生を集めてのオリエンテーションだ。管理部と指導部が様々な連絡を行っ…

市川電蔵
4年前
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二〇一五年五月

scene 44ゴールデンウィークも終了し、寒河江もようやく暖かい気候になってきた。俺は新任教師…

市川電蔵
4年前
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二〇一五年七月

scene 47新人教師としての日々はすごい早さで過ぎてゆく。俺自身が高校生だった頃、時の流れが…

市川電蔵
4年前
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二〇一五年八月 壱

scene 50次の週、日付が土曜日に変わった頃、軍兵衛さんとマサシさんがやって来た。 「軍兵衛ご苦労、マサシも」 父が二人を迎え入れ、俺は深々と礼をする。 「ホントすいません、本来なら俺が運転しなきゃですけど、まだ免許もってなくて」 「さすかえない愛郎くん。マサシはいっつもうづの車ば運転しったがら、もづはもづ屋さまがしぇどげ」 軍兵衛さんは豪快に笑った。それにしても、ふたりとも何か思い違いをしているらしく、黒いスーツにサングラスで決めている。 「ミュージッシャンばむがえいぐ

二〇一五年八月 弐

scene 53高校生たちと別れた俺達は石川宗家へ帰宅した。 「広いにもほどがあんだろこの家。自…

市川電蔵
4年前
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