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1社で3年間副業PMやってみて思うPMの価値の出し方・今後の働き方

overflowの副業PMとして3年間働いているAさん(本業メガベンチャー)に、

  • 副業PM業務

  • overflowでの働き方

  • 今後のPMの働き方

などについて tanamako が インタビューしました。

Offers PM Advent Calendar 7日目は tanamakoさんの「toBソフトウェア・サービス・新規事業を作る際の29のチェックリスト」 でした。

誰向けの記事か

  • 副業を検討しているPM

  • キャリアに悩んでいるPM

  • PMの採用に困っている、副業PMの採用を検討されている採用担当者

  • 副業PMにどう業務を依頼したらいいのかわからない方

副業PMが正社員入社した流れについてはこちら。

Offersを企業側で利用後、副業で入社

overflowカルチャーデック参照

https://speakerdeck.com/overflowinc/zhu-shi-hui-she-overflow-culture-deck?slide=10

田中:弊社との出会いってどのタイミングでしたっけ?多分、2019年(3年前)の年末ぐらいですよね?

Aさん:
企業側(メガベンチャー企業子会社)でOffersを利用しました。フロントエンジニアを採用したくて。
こんな優秀な人に短期でマッチングして依頼できて、最終的に上がってきたものもよくって、体験がよかったので、いいサービスだな」と思ってたんです。Offersを利用開始したのが、2019年の4月か5月でしたね。

田中:
Offersのテストプラン販売時期ですね。

Aさん:
リリース直後ですね。
そのあと、「お客様が増えてきて手が回らなくなってきたから手伝って」という感じで(相談されて)入った記憶があります。その年の多分10月ぐらいから副業で入ってますね。

副業でのカスタマーサクセスとPM

カスタマーサクセスの顧客対応基盤の構築

田中:
入社後の業務はなんでしたっけ?

Aさん:
入社時はカスタマーサクセスですね。CS管理画面の簡易版をスプレッドシートでやってましたね。その当時は担当者が1人で全部のクライアントに対してコミュニケーションを取りながら各Slackチャンネルを作ってやってましたね。オンボーディングもやってたし、採用のサポート、今CSMがやってることをやってましたね。

田中:
それで徐々に「人が全然足りない!」ってなって、CSの方々が増えたんですよね。

Aさん:
そうだったと思います。それで、カスタマーサクセスの専任が必要になってCSで入社された方と一緒にフローを整えていきましたね。

田中:
当時あった採用の伴走型プランの候補者のリストアップや対企業向けカスタマーサクセスの管理画面・企業側サービスの改善などですよね。

Aさん:
管理画面がなかった時は、候補者の方のリストアップをスプレッドシートで検索シートを作って、Redash APIから取得して進めてましたね。

あと企業ごとに、PV、オファー送信、全部Redashとスプレッドシートで数値を見える化してましたね。多分、今の管理画面をスプレッドシートでやってましたね(笑)

田中:
その後、管理画面の開発要件定義をやってもらいましたよね。
この記事のあたりですね。

Aさん:
そうですね。やっていく中で、課題が出てくるから、それを拾い上げて、仕様を作って、アイデア出してという感じでしたね。
企業ごとのオファー送信数がどれくらいで、オファーからの採用が何%でのファネル数値分析できるようにしました。

PM業務への移行

田中:
1年後ぐらいかな、CSの人的リソースの調整をしたのって。

Aさん:
そうですね。CSフルタイムのメンバーが入社して回り始めましたよね。その辺りから開発のタスク管理とか全部田中さん1人でやってるのに加えて、「新規事業を立ち上げやらねばならぬ」って感じでしたね。タスク管理・開発プロジェクトマネジメント部分を見ましょうとなりましたね。それでプロジェクトマネージャーをやってました。

Offers toC Productの直近の開発のプロジェクトマネジメントはこちら。

副業PMの人も何人か入りだしたから、じゃあ「どうやってそれぞれのやりたいことをしよう?」「誰がどういう風に仕様を作って、どうやってリリースまで持ってく?」みたいなのを色々やってた気がします。確かその時に副業PMが何名か入社されたんですよね。

田中:
多分、2020年の年明けの2月くらいから入ってもらいました。

Aさん:
分析もやってました。エンジニアだとGitHubの連携がある方がオファーを貰ってるから、GitHub連携を強化して、スコアが入るようにした方が良いとか。数字見ながら改善案出してました。
「もっとこういう人がこういう風になったら、この方も候補者に入るのに」みたいなところからですね。

田中:
企業様からのフィードバックのコメント判定・そこからの分析も見てましたね。CSMが価値のある顧客対応出来てるかっていう。

Aさん:
確かに稼働管理してましたね。「誰々さん、今月何時間だからリストアップ何件で、1件あたりがどれぐらいだから」とかですね。

田中:
2022年11月からは一部業務で、yn_take と一緒に データアナリストの分析タスク管理・ディレクションやり始めていて業務内容の幅が広いですね(笑)


overflowで働くPM・アナリストの面白さ

透明性が高いからこそ課題に気づいて行動できる

田中:
人とか事業、仕事全てなど何でもいいんですけど、面白さってありますか。

Aさん:
副業入社から3年ぐらいですが、色んな業務に携わりました。
所謂PMの 世の中で言われてること以外にも、とにかく「これやったらサービスが良くなりそう」、「今この課題を解決したらもっと皆のリソース空けられそう」、思いつくものは何でもやっていい。
それがやっぱり良さ1つなのかなと思います。

overflow社は「スーパーオープンでフラットだからそれに気付ける」んですよね。「あぁここでこういうこと困ってる人たちがいるんだ」「ここ、こうやり取りしてるけど、これもうちょっとこうやって改善できそう」みたいなのに気付けるっていうのが良かったです。

副業PMを何社かやると、会社ごとに「あ、ここと比較するとこっちの会社のこういうとこ良かったんだな」みたいなのも気付けるから overflowの良さをより感じました。

田中:
比較しないと分からない部分ですよね。これは副業のみならず、本業・転職時でもそうですよね。

Aさん:
そうなんです。でも、転職しなくても副業で体験できるのが素晴らしいです。あと、事業では、Offersの「いつでも、どこでも、誰とでも働ける社会を実現する」。これが共感できますし、サービスに自分も携われて、この世界を作っていく1人になれてるのは嬉しいです。

単純にお金のためだけに働いてる訳じゃないっていうことですね。

田中:
PMは「自分でゼロからイチを生み出す役割」「1人いるだけで変化を起こせる人」でもあると思います。
これまで「副業PMイケんの?・ワークするの?」と思われていたましたが、徐々に報酬・業務内容などが定義されて、副業PM求人量も昔より増えてますね。新しい文化・働き方を一緒に作れるのは、面白いですね。

Aさん:
もっと当たり前な世界になって欲しいですね。

スーパーオープンでフラットでポジティブ


overflowのオンボーディング紹介

https://note.com/overflow_inc/n/nbe6160f23b03#32f3dd58-10bf-4df6-94d1-bb1681bf2ab2


Aさん:
それがoverflowの事業的には素晴らしい、良いなって思うところで、会社観点では「スーパーオープン、スーパーフラット、スーパーポジティブ」な点ですね。

副業もフルタイムも関係ない、どのSlackチャンネルにも入れる、なんて性善説で皆ポジティブなんだっていう感じです。

例えば、他社に副業PMで入ってみて、
開発チームとビジネス側が社内受託みたいな感じになってるから、これはこっちに言わないでおこう、こっちはこっちはこうみたいな感じの会社とかもあって、「あ、こんな会社もあるんだ」と感じました。もちろん、そういう会社も全然世の中にはあるだろうけど、overflowには一切ないです。それが素晴らしい。

田中:
確かに、一切ないですね。

Aさん:
自己肯定感が高まります(笑)発言しずらい雰囲気もないし、他の会社になると副業(業務委託) で線がひかれてるのもあって「この投稿このSlack チャンネルにしても良いですか?」みたいなのを確認しないといけないんです。(笑)

「発言内容にまで気を遣わなきゃいけない、そういう無駄な労力がいらない、ストレスは全くない」のは素晴らしいです。あと、自己肯定感が高まるのにも繋がるのですが、皆がほんとポジティブだから、何かちょっとやったら皆が「ありがとうございます」みたいな感じで言ってくれるじゃないですか。それはすごいことだと思います。

普通に本業でやってる仕事、当たり前すぎて誰からも別にそんなこと言われることないんですけど、普通にやったことでも感謝されて大変自己肯定感が高まっております(笑)

田中:
感謝することは本業・副業関係なく大事ですよね。それ以外に良いなと思うところありますか?

データドリヴンで変化のスピードが速い

Aさん:
ツールの導入など柔軟だし、新しいもの入れるし、考え方も新しいのを取り入れられてるし、なかなか付いていくのが難しいぐらい。その点では新しいこともキャッチアップも出来るのも面白いところですね。

田中:
確かに本業では携わらない業務・ツールに関わることができますね。弊社の場合、検討から実行が早いですよね。

Aさん:
はい、皆すごい積極的で。あとは超データドリブンの会社、ちょっといきすぎ感があるぐらいデータドリブンです。経営陣がデータドリブンなのが結構珍しいのかもなとは思いました。

overflowでのPM・アナリストの課題

ー 動きが早いのでキャッチアップが大変

田中:
ここまで色々褒めていただいてありがとうございます(笑)。課題はありますか?例えば次に稼働する時とか、ちょっと携わらなかったら色々進んでてキャッチアップできないなど。

Aさん:
overflowに副業入社してから正社員が2~3倍に増えて、色んな分野・チームが増えて、流石にもう全部がどういう動きをしてるか把握するのは難しいですね、フルタイムじゃないと。でもその中でも相当見える、見えてきてはいると思います。

overflowでの副業の働きやすさ

性善説で運用されている

田中:
事業以外のコミュニケーションの話は聞いたのですが、請求・契約とかやり取りなどインフラ面で何かありますか?

Aさん:
本当に性善説でされてるなと思います。他社だと稼働時間をタイムカードを入れなきゃいけない会社もありますから。大体何にどれぐらいやったかっていうのを、ちゃんと把握してもらう意味では、必要だろうなとは思います。でも1日、何月何日何時間何分みたいな、細かい勤怠・稼働管理が無いから、信頼、信用していただいてるのかなと思ってます。

田中:
確かに、成果でしか見ませんというスタンスですね。

Aさん:
あと、基本的には全部オンラインで完結するっていうことと、「全員がオンライン」ということですね。自分だけオンラインで、皆は会社に行ってるってなると、コミュニケーションがこっちとあっちになっちゃうと思うので、そういう会社のPM副業は今後あんまりやりたくないなと思ってます。力が発揮できなさそうだなと感じますね。

今後のPM・アナリストとしてのキャリアや副業

Aさん:
「どうなっていくかというより、どうなっていって欲しいか」で言いますね。
色んなプロジェクト・組織で経験積まないとPMのスキル・レベルが上がらないなと考えています。
1社、自社でずっと長く1つのサービスに携わるよりも転職せずとも副業で体験できる世の中になってきてるから、やった方が良いと思います。本業・副業関係なく、良い効果をもたらすと思いますね。

田中:
「これ本業で活きたな」みたいなケースってありますか?

本業で活かせそうなoverflowで得たこと

Aさん:
たくさんあると思います。まず、KARTEの動画閲覧からのサービス改善など。「これこういうのがあって、こういう風にできるんだ」みたいな。「これやってみよー」とかもあるし、でも細かいこととかも上げだしたらキリがないぐらいあります。

KARTEをtoC LPで活用してCVRを改善した事例はこちら。

田中:
PMとはみたいな話ですよね。Aさんは「引き出しが多く、どういう会社・事業・フェーズでも、成長に貢献できるのがPMである」という考え方。
人によってPM定義が全然違ったりするじゃないですか。一点突破でプロダクトマネジメントしか興味ないんでみたいなタイプもいると思います。

Aさん:
最初overflowに入った時には、CSからやり始めたのも、仕様を書いてサービスの開発をすることだけが目的ではなくて。課題・足りないパーツがあってそこを自分がやれば、もっと良くなる。「別に何でも良い、必要ならばそれをやる」という感じでしたね。

「それが必要ならばそれをやる」状況にできるためには、色んな引き出しが必要です。その引き出しを増やすために色んなとこに行くと良いという考え方ですね。

PMこそ複業でいろんなプロジェクトに関わるべき

田中:なぜ、こう考えているんですか?

Aさん:
柔軟さが鍛えられる、色んなフェーズでやり方が違う、色んなタイプの人と関われること、結局色んなインプットは現場に行かないと分からないですから。だからPMこそ副業で色んなプロジェクトに参加するのが良いんじゃないかなと、私は思ってます。皆やれたら良いのにと。

田中:
どんな企業・事業・組織・チームでも事業やプロダクトを伸ばせる・企業成長に貢献できる人であるのがPMで、実現するための引き出しを増やすために副業PMはやった方が良いよ、と。

今のoverflowだとどういうPMに来てもらいたいみたいですか。こういうPM来たら楽しそう、こんな方が来たら伸びるんじゃないかなというPMは?

新しい、スピード感が早い環境に飛び込んでみたい人はとにかく刺激がある

Aさん:
新しい刺激が欲しくて、本業でやってることを他のとこで試したいPMは滅茶苦茶刺激になると思うし、良いと思います。間違いなく、刺激的です。

田中:
メガベンチャー在籍中のPO・PdM、元CTO経験者のPdMなどもいて、周りの副業PMにも刺激を受ける環境ですよね。

Aさん:
overflowのPMは「これ」みたいな感じで型にはまってないと思います。今までPMって名乗ってなかったけどできそうな人、やってみたいって思う人でもいいかなって思ってました。データに強い人ですかね。

田中:
確かに。今副業PMでいる1人は、本業でデータアナリストからPdMにジョブチェンジしたけど弊社ではデータ分析業務にコミットされている方もいますね。データに強くてPdMやりたい方とマーケティング出身でプロダクトも一部やっていた・やっていきたい方にPMMで入社いただきたい欲しいですね。

Aさん:
今いる方々は皆、基本データに強いですよね。

田中:
インタビューありがとうございました!

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