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依存と発酵

こんばんは。タップダンサー・振付家のおどるなつこです。
最近、鬱が治ってきて、ついでにアル中もスルッと治って、順調回復していましたが、今日はお天気同様になんとなく心が動かない日でした。
まあ、こんな日は無理なくできる作業だけして終わりにします。

アル中とは

精神科の先生曰く、「お酒大好きでもアル中とは言わないんです。それがないと眠れないとか、1日を終えられないとか、依存した状態ならアルコール依存です。」
おそらく夏頃、投薬が始まった頃から同時に食欲がなくなりアル中になった記憶があります。ただ、先生は当時の状態では飲酒が1日を無事に終えるための目当てになっている様子から、直ちに禁じるということはせず「娘さんと半分こで楽しく飲みなさい。ちゃんと肴も作って。」と言ってくれました。「禁じると余計飲みたくなっちゃうから、ほどほどにね。」と。

私にはアル中の自覚があって、夜が来て、練習を終えたら、お酒を飲んで少し楽しい気持ちになって眠る、そこまでなんとか頑張ろう、みたいな状況でした。依存というか、もはや1日の目標になってる(笑)
でもね、そういう日々には本当に美味しいと味わっては飲んでないのです。

出雲旅でものすご〜く美味しいお酒を御燗で一合いただきました。その名も「死神」。芳醇濃厚な純米酒で、輝くような香りであんまりに美味しく!この一杯が私の元来の美酒好きを目覚めさせたようです。
(いやあ、お酒っていうのは、こうやって美味しく飲まなくっちゃね)

酒を持って酒を制す?
鬱の改善と同時にアル中もすっぱり終わったみたいです。
鬱は自分依存とも言われるように、依存症も同根なのでしょう。

橙を発酵させる

お酒も発酵食品ですが、私は自分で発酵食品を作るのが好きです。
最近は、糠漬けを再開したほか、大量にいただいた裏山の橙を氷砂糖で発酵させています。ちょっと発酵気味になってきたところで実を潰してジャムに。残りはシュワシュワのジュースに(もう少し待つとお酒になります)。
大家さんに「裏の橙いただいてもいいですか?」と尋ねたら、収穫カゴ3つ分も下さって!なので、作業の簡易化を考え、新鮮なうちに発酵させることにしました。代々は酸っぱくて生食には向かないのですが、氷砂糖づけの甘〜い実は苦味や酸味とのバランスが良くなりおやつに食べても美味しく、ホットレモネード風にしても良い香りです。

橙の皮は本当に香りがよく、千切りにして苦味をぬけば、オレンジピールやマーマレードに最適です。苦味抜きには、茹でこぼしてから一晩水につけておく必要があり、我が家は鍋の数が3つだけなので、程よいペースで日々作業しようと思います。

働きについて考える

今日は「私の働きってどんなことかなあ」と考えていた日でもありました。
仕事や職種に限定しない、はたらき。
発酵もさまざまな要素の働き合いで生まれます。失敗すると腐ったり黴びたりします。新鮮な要素がバランスよく働き合うと素敵な発酵にたどり着く。これは、変身や孵化に近いようなもので、元々の素材からはまた1段階超えた華やかさのあるものになれる。

発酵を起こすには、必要な要素をバランスよくタイミングよく混ぜ合わせる必要があります。何かが過剰でもうまくいくのかもしれないし、それは実験してみるしかない。新たな発酵具合も見つかるのかもしれない。微発酵程度が一番美味しいということもあるかもしれない。

音も似ています。
出音、意思、響き、空間条件、自然音。
これらは依存しあっていない、それぞれ独自の条件です。そんなことが重なるとそこでしか録れない音が生まれるのでしょう。





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