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恐れていた梅雨はたった16日で去っていった島暮らし3ヶ月目。[2022.06]

屋久島の梅雨は長い、すごい、ヤバい。と、会う人会う人に言われて、梅雨が来る前から憂鬱になりかけていた6月の振り返り。

(話が話なもんで写真はお届けできないから、素敵な紫陽花の写真でも挟みながらいきますね)

屋久島の梅雨を恐れていた理由

屋久島の梅雨がヤバいと言われるポイントがいくつかある。
・5月末~7月中旬くらいまで梅雨説(長すぎる、、、)
・雨の量が日本平均の約4倍説(多すぎる、、、)
・本当に毎日雨が続く説(洗濯物が乾かない、、、)

そして、最も私が恐れていたのが「ナガシムシ」。
屋久島では梅雨のことを「流し」というらしい。梅雨にやってくる虫=ナガシムシだ。正体は羽アリ(白蟻)で、雨上がりのモワモワジメジメした日に集団で灯りを求めてやって来るという。

ただ時間が決まっていて、夜19時~20時 or 夜20時~21時(集落によって時間帯が多少違うみたい)の1時間だけ。その間だけ、住民は電気を消しロウソクで生活or電気を消してさっさと寝るのだ。

もし時間が過ぎて電気消すのを忘れていたら、家の中がとんでもない事に。壁中がナガシム……ああああああ〜~考えただけで鳥肌が立つ。

どうか家の中でナガシムシに出会わずに生きたい。
これが私の6月の切実な願い。

梅雨入りした屋久島から逃げるように知床へ

いや、「逃げるように」は嘘。笑
なんなら梅雨が来たのは私が知床に行った後だから。

今年の屋久島の梅雨入りは例年より遅く、6月11日だった。(昨年は1ヶ月も前の5月11日だったそう。)

私は6/7~梅雨のない北海道・知床に行っており、知床で屋久島の梅雨入りを迎えることになった。

屋久島のFacebookグループでは、「〇〇集落にナガシムシ出ました!」「うちにも来ています!」と次々に報告が入り、友達のSNSには大量のナガシムシが飛んでいる動画がアップされた。

「今日も飛んで来ています!」という投稿が数日続き、あぁ〜今屋久島に居なくて良かった〜と思ったのが正直なところ。笑

その頃、北海道・札幌ではポプラの綿毛が空を舞い、“夏の風物詩”だと言われていた。

一見似たような白いものが空を舞っている…。
それがかたやポプラの綿毛で、かたや羽アリ。何ということでしょう。別の場所から見ている分には、地域性があって面白いな〜と思えるのだけど。

こうして私は、梅雨入り後、一番羽アリが大量だった時期から奇跡的に逃れることができたのだ。神様ありがとう。

逃げきれたわけではなかった

さっきの神様ありがとう撤回。
なんと知床から帰ってきたその日に、お家にいらっしゃった。

この日は雨上がりとかじゃなかったし、確かにムシムシはしていたけど「あ~屋久島帰ってきたな〜」くらいにしか思っていなかった。

普通に電気をつけたまま晩御飯をつくって、食べて。
ってしてたら何かが天井からぽとっ、ぽとって落ちる音。

まさかと思って部屋中の壁を見回すとあっちやこっちにもいらっしゃる。羽はもうなくて飛んでなかったし、大軍が押し寄せてきたわけではないけど、それでも数十匹は掃除機で吸い込んだ(彼が)。

思い出すとまた鳥肌なので、この辺にしておこう。

この後も数日お会いすることはあったけど、なんとか私は6月を、屋久島の梅雨を生き抜いた。えらい。拍手。

異例の早さで梅雨は明け、恐れていた6月はあっという間に過ぎ去ってしまった。心構えしていただけあって、少し寂しいような、、、。

ただ、「梅雨」の話だけでこれだけツラツラと書けるようになったのは、屋久島暮らしの賜物。

これからは楽しい夏が待っている!!
くれぐれも熱中症には気をつけて全力で夏を楽しむ所存!!

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