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オッカケバイブル Vol.2〜「オッカケ」と「オタク」の違い《後編》〜

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?
在宅勤務って発狂しそうになりますね。
特に激務の在宅勤務って終わりが見えないから、とても意地になるし、ムキになる。そして様々な制約により終えざるを得なくなった時の絶望感。夜ご飯の食欲は全くないですね。

さてさて。前編に続き、後編でございます。
オッカケについては諸事情により、昔とても研究したのですが、オッカケと同義の意味を含んだ「オタク」が市民権を獲得し始めた頃、私はすでに社会人だったので、理解できていない部分が多々ございますが、ご了承ください。(なんなら教えてください〜泣)

そもそも「オタク」という言葉を聞いて彷彿するイメージってこういうタイプの方々だと思っておりました、昔の私。

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どちらかというと二次元が好きな方、かつ男性のイメージが強かった。語源を調べてみると、こんな感じ。

1970年代に日本で誕生した呼称でありポップカルチャーの愛好者を指す。 元来はアニメ・ゲーム・漫画などの、なかでも嗜好性の強い趣味や玩具の愛好者の一部が二人称として「お宅」と呼び合っていたことを揶揄する意味から派生した術語で、バブル景気期に一般的に知られはじめた。ー Wikipediaより引用

ほらほら、アニメ・ゲーム・漫画。

一方で、

オタク(おたく、お宅)とは、自分の好きな事柄や興味のある分野に傾倒しすぎる人への呼称。ある物事へ一般人よりはるかに熱中している人・詳しい人のことである。ー ニコニコ大百科より引用

なるほど。ジャンルを定めず、「自分の好きな事柄や興味のある分野」と定めているものも。アニメオタクとか鉄道オタクとか「オタク」の前に好きなジャンルをくっつけた言葉もずっと前から多用されています。

「アイドルオタク」という言葉が多用されるようになったのは私の感覚としてはAKB48の存在が台頭してきたあたりからだと感じています。AKB48の活動ってこれまで他の界隈(V系など)で行っていたことを拡大化して行ったというイメージがあります。(もちろんオリジナリティもありましたが)そしてそれらの活動がAKB48が影響力を持つにつれ、比例して世の中にも知られるようになり、AKB48の文化として定着。

その頃からかアイドルの熱狂的なファンのことも「オタク」「アイドルオタク」と言うようになったように思います。私自身も大学時代は積極的にオッカケをしていたので、そういう話をすると、「なにオタクなの?」とよく聞かれていました。ですが、自分の中では自分がやっていることはオタクよりも「オッカケ」の方がしっくり来ていたんですよね。

最近では新型コロナウイルスの影響により、自分が好きなアーティストやアイドルに会えないファンたちが様々な界隈におり、そんな人たちを励ますためにゴールデンボンバーの歌広場淳さんがこんなツイートをしていました。

このツイートはワイドショーやネットニュースでも取り上げられており、ここでいう「オタク」の3文字が表しているのは「新型コロナウイルスによりライブやコンサートが無くなり、落ち込んでいるであろう『推し』を生き甲斐にしている人」だということが当たり前のように使われていて、驚きました。(歌広場さんという存在が発言したというのも影響しているとは思いますが)
「『オタク』も市民権を得たんだな」と。

そもそものテーマに戻ります。
ここまで話してきた内容を見ると、「オタク」という言葉はもはや「ファン」と同義語として使われていると言っても過言ではない状況になっています。一方で「オッカケ」という言葉は死語になりつつあるかもしれないけど、オタクの中の「種類」であり、行為の度合いに逸脱した差異があることを指す言葉だと言えるかもしれない。

このあえて差別化する言葉、ある種の自虐や批判を兼ね備えた言葉を使うのには「オッカケ」であることに、ある一定プライドを持っているからだと思います。(私もその1人)「世の中の一般的なファンやオタクたちとは違うんだ」という主張の一つなのです。
ジャニーズ事務所を応援するファンたちは自らのことを「ジャニヲタ」と名乗り、オッカケにリキ(力)を入れている行為者を「オリキ」と言う。また明らかな迷惑行為をするファンのことは「やらかし」と呼んだり、コンサートやイベントに参戦せず、メディアを通してのみ応援するファンを「茶の間」と呼んだり。大量にいるファンを応援する行為の度合いによって区別し、細分化しています。
世の中のアイドル文化が大衆化・有名化するにつれ、このジャニーズファンのような文化が大きく広がってきたのではないかと感じています。

だからこそ私は「オッカケ」という言葉を死語とせず、今回の連載の中で使っていきたいと思います。
きっとオッカケではなくとも、アイドルオタクやバンギャルの方々にも共感していただけるのではないかと思いますので、これからも見に来ていただけると嬉しいです◎



おけい

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