見出し画像

精神の堕落。

 実家暮らしに終止符を打ちたくなってきた。洗濯と食事を母親に任せている。子供の頃はそれが当たり前だと思っていた。母から手伝いなさいと、よく怒られていた。だがいつも母がやっているから、自分はやらなくてもいいと言いながら渋々と手伝っていたのを思い出す。小学生の時は一仕事10円のお小遣いを貰えるようになって、よく働いた事を思い出した。次第に中学にあがり月3000円の小遣いを貰うようになって、親の手伝いをする事はほとんど無くなった。他の家庭がどうなのよくかわからないが、僕のような人間はクズ人間という言い方もできるだろう。ましてや今、社会人になって、数年間親元を離れたと思えば実家に帰り込んできて
ご飯やら洗濯、さらに親の車を自分の車のように乗り回している。流石に自分はクズ人間ではないかと気づき始めた。始めは会社になれるまで一ヶ月くらい実家にお世話になろうと思って引っ越し先を探さず荷物を直接実家に運び込んだ。だが、不思議なことに月数万の家賃を実家に払えば安心し、金を払えばいいと思っているのかもしれない。だが、洗濯と夜飯を食わせてもらっている事は子供の頃と何ら変わっていない。このままでいいのだろうか。大学時代4年間、一人暮らしをしていた時は少ない金でやりくりし、家事はもちろんスーパーまで自転車で往復一時間くらいかけほぼ毎日安い食材や半額弁当を探し回っていた。だが今、その生活はない。だが、多くの若者は社会人にもなれば一人で過酷な生活を送っているに違いない。僕は堕落しているのだろうか。このまま実家に住み続ければ、精神が堕落しそうな気がしてたまらない。自ら困難な事を求めること。これは人間が成長する為に備わっている本能なのかもしれない。僕は来春から実家を出る事を計画している。

親の負担になるのは申し訳ない。
家の手伝いはした方が良さそうだ。
実家暮らしは落ち着かない。一人で好き放題したいが出来ないことが多い。
実家暮らしは楽である。
実家暮らしは節約になるので、出来れば続けたいが、親に負担をかけている自分に気づき、出ていこうと考え始めた。

まずは、料理と皿洗いから始めよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?