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生産性を強めたいなら満足度(ES)よりも、幸福度(EH)を上げる。

こんにちは、組織の箱です。

昨今、社員の well-being を考える企業も増えてきた中で、
今回は会社の生産性を上げるために重要なファクター
従業員幸福度(Employee Happiness)の効果について書いていきたいと思います。

簡約
well-being(ウェルビーイング)
=幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態

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満足度と幸福度の違い。


まず従業員満足度と従業員幸福度はいずれも社員の働きがいに直結する数字で、とても重要な指標です。
ただ2つの指標には大きな違いがあり、どちらの数値も上手くコントロールすることで会社の業績はグンッと上がるので、早速見ていきましょう。

従業員満足度
福利厚生やマネジメント、職場環境、
働きがいなどについて社員の満足度を表す指標

従業員幸福度
従業員のやりがいや働くことへの喜びを数値化して示した指標

まずイメージしてもらいたいのが、
従業員満足度の高い企業の特徴です。

福利厚生や休日などが充実していたり、
家賃の補助が出たりしているとなれば、従業員満足度をしっかりと考えてる会社だというクリーンなイメージがつき、それによって応募者や知名度も増えることになります。
ただ従業員の成長・生産性といった面で考えたときに、
満足度だけだと少し弱いというのが私の考えです。
応募者や知名度が増えることによって、優秀な層が一定数集まり企業が発展していく訳ですが、近年重要とされている【より少ない人数で最高の結果を出す】ためには足りないものがあります。

そこで必要になってくるのが、従業員幸福度です。

経営面から簡単に見てみましょう。

例えば、10の仕事を10人で出来るよりも、10の仕事を7人で出来ることの方が、コスト面から見ても効率的なのはわかります。
では従業員満足度を上げれば、そのようになりますか?と問われれば疑問が残ります。
このことは、経営者の視点から見ても人事の視点から見ても感覚的に実感できると思います。

では、どのようにすればいいのか?

GAFAやセールスフォースなど偉大な業績を残す会社は
従業員満足度と従業員幸福度の両立を上手く行っています。


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偉大な企業の幸福戦略


海外の有名企業で充実した福利厚生にすごいなと感じたことありますよね。

例えば【Googleの福利厚生】
育児休暇制度
死亡給付金
めずらしいところでは、愛犬を『家族』と考え、職場に一緒に出勤できる制度があげられます。
診療所
理学療法
フィットネスセンター
カフェ
リラックスタイム
休暇制度
フレックス勤務
ファイナンシャルアドバイザー
料理教室
ギター教室
など

一部抜粋しただけでも、日本の企業では中々これだけ充実している所は少ないですよね。
ただこれは、Googleの強さを表す表面的な項目で
本当のすごさは社員の幸せを真剣に考えていることです。
社員の幸福を真剣に考える単独の部門があり、CHOという役職があることです。※CHO(chief happiness officer)

学者ジェームス・ハーターの研究によると、成功が幸せを呼ぶという相互関係よりも、幸せが成功を呼ぶという相互関係の方が2倍強いそうです。
(参照:Well-being in The Workplace and Its Relationship to Business Outcomes)

社員のパフォーマンスを向上させ、組織としてより利益を上げたい会社の経営者は、社内の幸せにもっと注意を払ってもいいのではないでしょうか。


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幸福度を上げる施策

では、実際問題どのようにして社員の幸福度を上げるか?を
一覧にしたいと思います。


幸福度を上げる施策
①感謝を伝える
②コミュニケーションを頻繁に行い、相互理解を深める
③共感する言葉を投げかける
④しっかりとあいさつを交わす。
⑤親切な行いをする。
⑥本日感謝することを3つ記載してもらう
⑦承認6:注意3:叱る1の割合で行う。

幸福度は、難しい施策ではなく日常のちょっとしたことからできるものが多くなっています。
経営者300人に聞いた、あるアンケートでは従業員の幸せは大切だと感じている方は80%を超えていますが、実際に幸福度を上げることをしている所は20%以下という結果もあります。

幸福度は緊急度と重要度のマトリックスにおいて
重要と言われている、重要度高い、緊急度低いカテゴライズにはいいているのが現状です。

是非これからはこのような施策を増やしていきましょう!!!!

従業員満足度
=働きやすそう!!!

従業員幸福度
=働いていて楽しい!!!

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