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社員満足度は業績に関係あるのか?

偉大な経営者・偉大な組織曰く
「企業の業績を上げるためには、まず従業員満足度を上げサービス水準を向上させ、顧客満足度を高めその結果、業績が上がる」

働いている人なら必ずこれと似ているキーワードを聞いたことがあると思います。いわゆる社会通念と言われていますが、これは本当に正しいのでしょうか。


従業員満足度(Employee Satisfaction)
主な指標:福利厚生やマネジメント、職場環境、働きがいなど
顧客満足度(customer satisfaction)
主な指標:商品に対して持っている期待値


プレゼンテーション1

ピーター・ドラッカーの概念


事実、従業員満足と顧客満足は連動しています。
ある論文では、米国のメジャー企業を調べた結果
従業員満足度が1%上がると顧客満足度は0.22%上がるとの結果が出ています。

サウスウエスト航空は従業員満足を第一に掲げ、
航空業界の平均離職率が20~30%に対し、退職率1%未満を継続してたり
ローゼンブルース・インターナショナル社では社員重視の基本理念を貫き、30年弱で約300倍の売上を上げています。

社員を重視する理念は
ドラッカーのいう事業目的の概念と似ています。

ドラッカーは、事業における真の目的は「顧客の創造」という概念を掲げ、そのためにはマーケティングとイノベーションが大切としています。そして利潤はあくまで事業の規定要因の一部であるという考えを打ち出しています。

ただ、ここで問題なのは
顧客満足度は直接業績に関連しないという調査結果があることです。

「従業員満足度の向上= 顧客満足度の向上 = 売り上げ」

このような図式は成立しないという事実があるということです。

確かにコアなファン以外は環境の変化、趣向の変化によってその時に必要な商品は違います。
例えば今までDAISOで100均グッツを買っていたけど、
引っ越したらセリアが近いのでそこで買うようになったなんてことはざらにあると思います。


そして従業員満足度をあげたいとはいっても、経営者の一番の関心ごとはやはり利益ではないでしょうか。
利益が高ければ、株価は上がり企業としての価値も高まり株主に貢献できる。株式会社としては、正しい論理です。


ただSDGsの流れから見ても、社会貢献度・持続可能度の高い事業の
必要性が高まってきた現代で、経営者が考えるべき方向性はただ一つ。

【全方位に価値のある会社】 を作ることだと考えています。


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働く人にとっての価値を創造する。

会社の価値は、切り取る場所によって違います。
投資家にとって価値のある会社の指標は株価です。
GAFAなどは人気ですね。

社会貢献にとって価値のある会社は社会にどの様に影響するかを指標にしていて、フランスのシュナイダーエレクトリック社や
ブラジルのブラジル銀行が価値が高くなっています。


では従業員の視点で考えてみると価値のある会社は何でしょうか?

まず前提として
どこの会社としても優秀な人材を集めたいのは変わりないでしょう。

優秀なマーケッター、優秀なセールスパーソン、優秀な戦略家
優秀なクリエイター、優秀な総務、優秀なマネージャー。

このような人たちが長く働いて、会社の為に最大限の力を発揮してもらいたくない経営者はいないはずです。
※いたとするならば、よっぽどお一人でなんでもできるのでしょうwww

ただ、従業員の多くは生活を維持する為に働きます。
※(給与はいらないから働かせてってなかなか聞きませんよね)

だからこそある程度、我慢もしている部分もある。

しかしこの大前提が崩れたらどうでしょう。

働かなくても満足した環境があったとしたら
あなたの会社を選ぶ理由は何でしょうか。

実は優秀な人材の場合、
これに近しい条件を得ているものと考える必要があります。

あなたの会社で欲しいと思う人材は、
やはり他社でも欲しかったりします。


例えばですが、あなたの会社でなくとも
同等かそれ以上の給与を提示し
興味ある分野でやりたい職務を与えられ成長もできる
共に働く人たちは信頼でき、気さくで、楽しいし価値観(理念など)も合う。簡単に言えばあなたの会社である必要がない状態。



このように欲しい人材が転職活動をしていて
オファーを出している会社が数社あった場合、
選ばれる理由を作ることはとても大切ですよね。


そして、選ばれる理由を作ることは
従業員満足度を上げるための施策を作ることと似通っていると思います。


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全方位に価値のある会社を創造


前述した通り、今後全方位に価値のある会社が必要になって来ます。

社会にとって価値があり、株主にとって価値があり、顧客にとって価値があり、社員にとって価値がある。

基本的にこのような会社が潰れるとは考えにくいです。


このような会社を作る場合、やはり必要なのは社員全員で力を合わせながら取り組む必要があるのではないでしょうか。

全方位に価値のある会社を創造する第一歩として、
社員にとって価値のある会社作りをしてみましょう。



おまけ

組織の箱としては、「社員にとって価値を創造する組織を作るお手伝い」が少しでも出来ればうれしいです。

社員にとって価値のある会社を作る為の
価値創造コンサル会社
(社内環境の整備・関係性マネジメント・成長マネジメント・組織ブランディング?w)

なかなか面白そうじゃないですか?w

社員の活性化を高められる会社は沢山あり、
これも広意義的には従業員にとって価値を高めてると言えるかもしれませんが、もっと専門的な会社が話を聞きたいですし
組織の箱自身、今後立ち上げたいとも思っています。

是非、皆さんのご意見・知見・想いなどをお伺いしたいと思っているので、コメント・ご連絡いただけますと幸いです。
Twitter(https://twitter.com/ODBOX11)などからも可能です。

おわり('ω')ノ

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