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【感想】認知症の人が見ている世界 母が認知症になって (Amazonアソシエイト審査中)

1.こんなに人にお奨め

  • 認知症のことがよくわからない人

  • 家族が認知症になった人・家族の認知症を疑いはじめた人

  • 認知症の不可解な言動の理由がわからない人




マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界



2.本書の概要


「何度も同じことをいう」

「家族の顔がわからなくなる」

「財布を盗んだといわれる」

「理由もなく歩きまわる」

など、認知症の人の不可解な言動に関し、その裏にある認知症の人の心理や感じ方が、マンガや図解、イラストで、わかりやすく書かれています。

一つのテーマごとに


「家族やケアをする人が見ている世界」

「認知症の人が見ている世界」

を対比しながら、認知症の人への対応ポイントが簡潔に記載されており、病気への理解が深まります。

また各テーマごとに解説ページもあり、より詳しい内容を知ることできました。

認知症に関して無知であった私にも、たいへんわかりやすい内容です。


なおマンガは基本的に、導入部分だけになります。

3.ここがよいと思うところ

認知症は、長年、誤解され、偏見にさらされてきた病気といえます。

認知症になったからといって、何もかもわからなくなるわけではありません。適切なサポートがあれば、病状が進んでも自立した生活を送ることができます。

認知症の人が、将来への不安や孤独、周囲の無理解に苦しみながらも、豊かな感情を持って生きていることが知られるようになってきています。

マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界 監修者まえがきより抜粋

認知症の人は
何もわからなく
なるわけでなく
認知症の人がいる世界と
認知症でない私たちの世界に
少しのズレがあるにすぎないのです

マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界 プロローグ「ここはひざ!」より抜粋


認知症に関し、無知というほど、なにも知らなかった私には、とても参考になりました。

  • 母が認知症になったからといって、何もわからなくなる訳ではないこと。

  • 母なりに自立した意思を持って生活していること。

  • 認知機能が低下したゆえに、私達とは少しズレた見え方をしているだけのこと。


そう考えると、少し気持ちが和らぎました。

4.最後に


私の母が認知症になりました。

要介護3です。

私と相方を姉弟と思っています。

兄と一緒に見舞いに行った義理姉も「旦那さんはどなた?」と聞かれてました。

私には「早く良い人連れて来い」と。

本書で得た知識からすると「短期の記憶障害」と「時間の見当識障害」、「人の見当識障害」なのかと思っております。

正直なところ、1年くらい前から多少、認知症を疑うような兆候もありました。

「同じ話をなん度も繰り返すな〜😅」と。


ただこの春に骨折して、しばらく動けなくなりました。

そのリハビリのために入院したら、急に症状が進行した感じがします。

入院してから≒3ヶ月間くらいのことで、症状の進行の速さに、家族がついて行けていません。



リハビリ担当さん曰く

  • ベッドから起き上がれない。

  • ベットから車椅子に乗り移れない。

  • 四足歩行器でヨボヨボ歩きで5m程度がやっと。

  • 手引き歩行訓練もおぼつかない。

  • 認知機能の低下で理解不足がある。

  • 全ての行動に介助が必要。

社会福祉士さん曰く

  • 食事についてセッティングの後は自分で食べる。

  • 食べる量は半分くらい、補食あり。

  • トイレはリハビリパンツにする。

  • トイレで用を済ますのも介助必要。

  • 入浴はストレッチャーによる機械浴。



兄や私は老老介護となるので厳しいと感じていますが、父は在宅介護にしたいそうです。

昨日は自宅リフォームの現場調査に立ち合いました。

午後は母と面会しました。

老化?のせいか、母の手の震えが見られます。

先週まではなかった症状でした。

兄も私も隣近所に居ないので不安が増します。

私達は、このような介護は未経験で、状況に流されるまま推移している感覚です。



作中で、介護者がイライラするマンガのシーンがあります。

我が家では、1度目の入院のときは携帯電話が持ち込めたため、3〜5分くらいの間隔で、ずっと母から電話がかかってきていました。


同じこと何度も何度も。

いくら説明しても理解して貰えない。。。


マンガのイライラしている介護者と、家族や自分の姿が重なり、客観視できた面もあります。


その私達の態度が母に、どれくらい不安を与えているのか、想像しやすくなりました。



私達の介護はこれから本格的にはじまっていきます。

やり切れない思いをすることもあるかもしれません。

それでも、できる限り母に寄り添って、家族でサポートしていきたいと思います。



※Amazonアソシエイト審査中

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