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【うちで食べよう】音楽家が自信を持って紹介する「広島つけ麺」のレシピ。

*レシピ・作業工程等全て無料で公開します。


広島在住の音楽家、男女ボーカルユニット「万貴音」代表、小田貴音です。好きなことは「食べること」、好きな食べ物は「ラーメン、広島つけ麺」。醤油豚骨の広島ラーメン、淡麗辛口な広島つけ麺(激辛つけ麺、とよく書かれてます)は広島の食文化の誉れだと思ってます。


・「広島つけ麺」とは。

詳細な説明はWiki先生にお任せしますが、氷水で締めた中華麺とチャーシュー・野菜などの具材を、出汁の効いた醤油ベースのつけダレに唐辛子等の辛味ダレを合わせたつけ汁(にゴマをたっぷり加える)に浸して食べる麺料理です。

全国的に広島つけ麺(広島風つけ麺)を有名にしたのは「廣島つけ麺本舗ばくだん屋」の展開の影響が強いかな、と思います。で、現在のお気に入りのお店は、

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冷めん家(広島市中区大手町2-4-6-1F)

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流行屋(広島市中区西白島町13-33)

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広島一漢(広島市西区中広町3-2-18)

どこも爆裂に美味しいので、ぜひ。


・自分で作るようになったきっかけ。

初めて食べた時は「なんだこの辛い食べ物は!」が第一印象だったんですが(当時はそこまで激辛嗜好ではなかった)、次第にその中毒性にすっかりやられてしまいまして、今や定期的に食さないとストレスが溜まりまくる体になりました。笑

ただ、お店で食べるとそれなりのお値段になるので(大盛とか野菜増しにするとすぐ1000円超えがち)、たいして稼ぎの良くない音楽家の自分が頻繁に食べに行くには若干ハードルが高い。あとはやっぱり、自分でいつでも手軽に食べたい。よろしい、ならば自炊だ!ということで、色々調べながら作ってみたのがきっかけです。

作り始めて3年ぐらい、自分なりに納得いく味になったのと、週6でつけ麺屋に通う重度つけ麺中毒の音楽仲間をはじめ(「貴音亭」なんて名前もつけてもらいました)、振る舞った全員に「美味しい」とご好評いただけたので、レシピを公開します。こんなご時世ですし、おうちで美味しいものを作って食べる一つの選択肢になればいいな、と。

辛いもの好きな人はもちろん、シンプルにもっと全国的に注目されていい料理だと思います。バズれ、広島つけ麺!

*自分は料理のプロではなく、料理好きの素人です。
 が、きっと美味しいはず!ぜひ試してみてください。


・材料一覧。

一人前のレシピです。

<つけダレ>
・水 200cc
・顆粒かつおだし(ほんだし) 8g(小分け1袋分)
・顆粒中華だし 小さじ1
・はちみつ 大さじ1/2
・醤油 大さじ2.5
・酢 大さじ3
・ごま油 大さじ1

<辛味ダレ>
・ごま油 大さじ2〜3
・粉唐辛子 大さじ2〜3

<具材>
・中華麺(生麺) 1〜1.5玉
・キャベツ 2枚
・青ネギ 3本
・きゅうり 1/4本
・ゆでたまご 1個
・いりごま 大さじ1〜2(つけ汁用)


・つけダレを作る。

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・小鍋に材料を入れ、混ぜて溶かしながら軽く煮立たせる。
・器(容器)に入れ、ラップをして冷蔵庫で充分に冷やす。

以上。簡単!

分量は割と多めの一人前、って感じですので、遠慮せずざぶざぶつけて食べられて安心。食べてる終盤につけ汁がなくなった時の絶望感は筆舌に尽くし難いので、このぐらいの分量がジャスティス。

かつおだしがかなり多く感じると思いますが心配ご無用、これが正解です。だしが強くないと、ただ辛いだけの料理になっちゃいます。激辛は好きなんだけど、あくまでもだしを感じられるつけ汁にするのが前提。

・顆粒中華だしはウェイパーや創味シャンタンに替えてもコクが出て美味しく出来ますが、冷やした時に固まるのが難点。
・はちみつは砂糖大さじ1(はちみつの倍量ぐらい)で代用可。個人的にははちみつを推奨。
・醤油は基本、濃口醤油を使用。だし醤油も大丈夫(むしろ美味いかも)。薄口醤油は塩分が強いので、大さじ2ぐらいに減らす必要がありそうです。
・酢、自分は現在米酢を使ってますが、昔は穀物酢を使ってました。米酢はマイルドな酸味、穀物酢ははっきりした酸味。お好みで。

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自分の場合、火から下ろしたら一旦鍋ごと水で冷やして温度を下げて、それから器に移して冷蔵庫にぶち込みます。なんとなく。

ポイントは「しっかり冷やしてから食べること」。試しに温かいままで食べてみたことがあるんですが、全然美味しくないです。すごく不思議なんだけど、本当に全然違った。つけダレ作ってどうしてもすぐ食べたい場合は、器に移したら冷凍庫送りにします。


・辛味ダレを作る。

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・粉唐辛子を同量程度のごま油で練る。

以上。簡単!!

めんどくさかったらラー油で代用してもいいと思いますが、そうすると辛さを足すのに油が強くなるのと、別の風味も入ってくるので、ちょっと雰囲気変わっちゃうかなと思います。

・粉唐辛子は一味や細挽き韓国唐辛子でも代用可ですが、粒が大きいと食感が変わってくるので注意。なるべく滑らかなつけ汁にしたければ、粉唐辛子推奨です。

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粉唐辛子は現在、チョンジョンウォンの「調味用粉唐辛子」を使ってます。やまやとかで売ってます。品質的に問題を感じたことはないんですが、これだけだと辛さに上限があるので(そもそも韓国唐辛子は辛さがマイルドです)、いわゆる「激辛マニア」の方だと辛さ的に物足りないかも。

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先日こんなのを買ってみたので、そのうち試してみようと思います。お店で食べる時の「辛さ○○倍」も、一定の辛さを超える場合は唐辛子の種類を変えてるとこがあるみたいですよ。


・具材(野菜)を準備する。

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キャベツは適度な大きさにして(手ちぎりでもOK)、熱湯で茹でる。半透明になったら(1分〜1分半ぐらい?)水に晒して冷まし、キッチンペーパーで水分を除いて冷蔵庫へ。
大きめのキャベツも食べ応えがあって魅力的なんですが、つけダレが服に散ると(特に白い服!)非常に凹むので、一口でいける程度のサイズにすることをおすすめします。もしくはエプロンして食べましょう。

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青ネギはなるべく太めのものを推奨。7〜8センチに切り分けた後、2〜3ミリ幅ぐらいに細切りして水に晒す(水につけると、くるっと丸まります)。切り方を冷めん家さんが紹介してます。白ネギは水に晒しても丸まらないので、若干面倒ですが青ネギのほうが広島つけ麺の具材っぽくなるかな、と思います。

きゅうりもネギ同様、5〜6センチぐらいの長さにそろえて細切り。キッチンペーパーで包んで冷蔵庫へ。種の処理をするお店もあるみたいですが、自分は特に気にしなくていいかなと思います。

ゆでたまごは小鍋に1センチぐらい水を入れて生卵を入れ、蓋をして強火で8分程度でちょっと固めの半熟になります。水で冷やして殻をむき、縦でも横でもお好きな方向に包丁で分割。広島つけ麺の場合は味玉じゃなくてもいいと思います。


麺も含めて、大事なのは「しっかり冷やすこと」と「水気を切る」こと。水気を切らないとつけダレがすぐに薄くなって味がボケてしまいます。お店の広島つけ麺で残念に感じる経験をする場合、ほとんどが「後半つけ汁が薄まってしまう」ことなので、これは面倒くさくてもやってください。どの具材も「キッチンペーパーを敷いたタッパーにぶち込んで冷蔵庫で冷やす」でOK!

その他、おすすめ具材。
・チャーシュー(薄めの味付けでOK)
・たまねぎ(スライスして水に晒したもの)
・かいわれ
・わかめ
・もみのり(個人的には味付けのり)
・みょうが
もやしや大根の千切りも有りですが、水分出やすいので注意。

むしろ野菜はこのつけダレ+辛味ダレになんでも合います。自分は麺なし(「りゃんさい」といいます)にして、サラダ感覚で食べることも多いです。ほんと万能です。

前述したように「しっかり冷やしておく」のが美味しさの秘訣なので、麺を茹でて盛り付ける工程の少し前に準備しておくことをおすすめします。


・麺を茹でて盛り付ける。

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中華麺は中細〜中太麺ぐらいが合うと思います。ちぢれ麺の方が個人的には好み。冷水で締めて食べるので、冷やし麺に向いたものを選んでください。

たっぷり目に沸かしたお湯で、規定の時間よりちょっと早めに茹でる。自分は30秒〜1分程度早めに上げます。ザルにあけて流水で揉みながら洗い、ざっとヌメりを取る。

で、その後が大事!「氷水で洗いながら麺を締める」ことで、広島つけ麺に適した弾力が生まれます。ぬるい水で洗うだけだと美味しくないです。「あーー手ぇめっちゃ冷たっ!」ってぐらいを目安に、麺をザルに戻して水をしっかり切る。この工程がちょっと時間かかるので、茹で時間は少し短めにしてます。

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しっかり水気を切った麺を器に盛り付け、用意した具材を思いのままに乗せます。自分は盛り付けセンスを前世に置いてきたので、みなさんにお任せします。

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つけダレにいりごまをたっぷり入れ(軽く潰しながら入れると香りが立ちます)、辛味ダレを適量しっかり混ぜ合わせて(ティースプーン1杯ぐらいから試してみてください)お召し上がりください。

具材の水気がしっかり切れていればつけダレの味が薄まらずに食べられますが、辛味とごまは適宜足していくと最後まで美味しく食べられると思います。また味変としておすすめなのは「レモン汁」。特に夏場はより爽やかに楽しめます。


・あとがき。おうちで作るメリット。

料理素人なりに、なるべく丁寧に解説していったら思いの外長くなりました。ここまで読んでくださった方に感謝です。

「広島つけ麺」に出会って20年弱、自分で作るようになって約3年、自分なりに美味しく食べられるつけ麺を作れるようになったので、紹介してみたレシピです。きっと美味しいと思う。

お店と比べてどうか、というのは自分では烏滸がましくてとても言えませんが、自分で作って食べるメリットとして、

・おうちで安全に、心置きなく広島つけ麺を食べられる
・材料費200〜300円、お財布に優しく楽しめる
・替え玉も野菜増しも味変も、カスタムし放題
・激辛を浴びてストレス解消

などなど。麺料理ってどうしても脂質と糖質の塊みたいなものが多いんだけど、これは野菜も思うがままに追加して食べられるので、野菜不足も解消出来ちゃう。

このご時世でライブもなかなか満足に出来なくなり、溜まったストレスは食べることで発散してきたと思いますし、ね(増えた体重は一旦置いておいて)。どんな状況でも、自分にとって音楽と食は幸せの象徴であってほしい。


一回やってみたかった「料理記事」が書けたので、こっからまたちゃんと音楽家に戻ります。笑
まだ窮屈な毎日が続きますが、どうか安全に、そして食や音楽で心豊かに。


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