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あなたのちょっとした信念や確信が、いつか誰かの人生を照らすかもしれない

こんにちは。

子供が将来なりたい職業、なりたい人のランキングってものすごくシンプルでいいなと思います。

動機がまっすぐで、多分、「身近にその職業でかっこいいと思える人がいるから」だと思います。
最近だと鬼滅の刃のたんじろう君やその他のキャラクターが「なりたい人」に入るそうですね。

自分のお父さんが消防士さんだった、素敵な警察官に親切にしてもらった、先生が優しかった、だからその職業につきたい!そうなりたい!

すごく素敵なまっすぐな思いだと思います。
意外とその小さい頃の夢を実現させる人も多いですよね。

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「大人がかっこよければ子供はぐれねぇんだよ」

これは、伊坂幸太郎さんの著書、チルドレンで主人公の陣内が発する名台詞です。

まさにこの通りで。
身近にいる大人がかっこよければ、子供はグレないんでしょう。

この台詞を目にした当時、私は大学生でした。
アルバイトしかしたことがなく、自分自身がグレたこともなく、グレた子供が周りにいたこともなく、平凡な人生を送ってきただけの大学生でしたが、胸ぐらを掴んで揺さぶられたような思いがしたことを覚えています。

私は正直、社会への不満も、大人への懐疑心も、15の夜に盗んだバイクで駆け出したくなるような気持ちも全く感じたことがない、いわゆる優等生的な人間でした。
普通を普通だと自然に思ってきて、特に猛烈にやりたいこともなくて、今このように形作られている世の中をそれとして受け入れ、何の不自由もなく生きていけるタイプの人間でした。

これからもずっとそんな感じで、器用にゆらゆらと、実態のないクラゲのような人生を生きていくんだろうなと思っていました。

ただ、このセリフをみた時に、

私そんな大人になれるのかな、なりたいな、と思った。
それで心が揺さぶられました。

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子供の頃、私がかっこいい!と思っていた大人は、多分ライブマンとかカーレンジャーのレッドのような(世代が出る、、)強くて優しくて、どんな困難にも立ち向かって仲間を大切にする、そんな人たちだったと思います。

大人になった今、私がかっこいいと思う大人は、信念を持って何かを成し遂げている人間に尽きます。
信念を持って、それに熱い炎を燃やし、行動している人をかっこいいなと思います。

で、これって結局多分、子供の頃にかっこいいと思ってた理由と同じなんです。
子供の頃は「強い!かっけえ!」的な表層的な部分しかみてなかったけど、信念を持ってるからこそ強くて優しくて困難に立ち向かえるわけで、子供の頃も大人になった今も、同じような人間をかっこいいと思っていたということです。
鬼滅の刃のキャラクター達もきっとそうだと思う。

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自分がどうゆう人間をかっこいいと思うかに気づいたのは、新卒で入社した企業の研修で、キング牧師のかの有名な演説を聞いた時でした。
これがなぜ名演説と言われると思うか?をそれぞれ洗い出すオリエンテーションがありました。

私はお恥ずかしながらキング牧師の演説をその時まで聞いたこともなかったんですが、みた瞬間に、

あ!この人本当にこれを実現したいと心の底から思ってるんだ!!!!

と感じました。
ポーズじゃない。テクニックじゃない。本当にこの人が思ってるから、これだけの人間の心を打ったんじゃないのかなと。

なので、わたしは、本当に思ってる人間の言葉や行動は重みが違うと思っています。

特に一緒に働いていたり、一緒に過ごしていたりすると、どんなに小さなことでもその人が信念を持ってそれをやろうとしているのかは何となくわかる気がします。

表には出さなくても、本当に"想ってる"人の言葉や行動は重みが違う。

そんな人を、とてもかっこいい大人だと思います。

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じゃあ、どんな時にかっこよさがでるのか。

大人になった今、「強い!」「仲間や友達に優しい!」「困難に立ち向かっている!」っていうことを実現させる場所ってどこかなーって思った時に、それって働いている時じゃん!って気づきました。

大人にとってのヒーローの戦場、それは仕事や働くことなのではないかと。

そんなに大それたことじゃなくてもいいし、今の時代「職場」「働き方」と言っても多種多様です。

どんな場所でもいい。何らかの信念を持って働いて、ふつふつと炎を燃やしている人。
それがすごくかっこいいと思います。
仕事でも子育てでもボランティアでも、本当に何でも。

そんな人って少し話した時に
ああ、この人は自分のやってることに信念と確信を持ってるんだなってすぐわかる。
自分の想いがあって、悩んだり立ち止まったりサボったりしながらも、そこからブレてないっていう確信を持っているのが、なんかわかる。
自分に確信を持ってる人って、すっごいかっこいい。

あえて、誇りという言葉は使わず、確信と言わせていただきたい。
そこまで崇高なものじゃなくてもいい。

チルドレンの主人公、陣内はその確信が多分強い人です。
私は、正直いまだ、そこまでの強い確信はありません。

ただ、働く中でそれなりの信念や熱い想いは持っています。
その火種を絶やすことなく、いつかの自分がかっこいいと思っていたような人間になりたいなと思っています。

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働くって、漢字の通り、誰かのために動くこと。

信念を持たずにそれをやると、虚しくなる。
信念を持ってそれをやると、人生が鮮やかになる。
そしていつか、誰かの人生も照らすかもしれない。

そんな気がします。

だからずっと私は、信念を、確信を持ち続けたい。

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いつかのわたしへ

私の今やってる仕事はね、正直自分が心から望んだものでも、自分がめちゃくちゃ楽しいと思うものでもないよ。

でも、一つ一つの業務やプロジェクトに、信念を持ってはたらいてるよ。
胸を張って、私がやった仕事だった言えるよ。

自分の仕事が地味で恥ずかしくて、何の確信も持てないこともあった。
それはとても暗くて虚しい日々だった。

でも、毎日必死で誰かのために動いていたら、自然とやりたいことや、こうしたいと思うことが生まれてきた。

初めから、やりたいことや強い信念を持っている人はある意味才能だと思う。
それがなくても、きっとひたむきに努力していれば、かっこいい大人に近づける日がくるよ。

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散文でございました。

それではまた。





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