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視界

空よりも地に目を注ぐ幼児に錆びを落としてもらう秋の日

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散歩いこうか?と誘うと、嬉々として着いてくるようになった。

大きめの公園までは距離もあるし…と悩んでいるのはこちらばかりで

追い越してゆくバイクや自転車、桜の落ち葉や木の実に石ころ、ゴミを漁りにきたカラスまで、彼女にはすべてが楽しいらしい。

大人の足だと3分もかからない小さな小さな公園で、目に映るものと戯れること1時間。

綺麗な葉っぱはあそこから落ちてくるんだよ。

と桜の木を教えてみるも、彼女の視界にはまだ残る桜の青葉は映っていない。

ほら、上見てごらん。

彼女の横に屈んで見上げる桜の木の高いこと高いこと

この子にとって木は空の方に近いんだ


黄色く染まった桜の葉を手に嬉しそうに眺めてる。

おうちに帰ってパパに見せたらポイしようね

そう言った後になんとなくいけないことを言ってしまった気になった。

綺麗だと思った気持ちをちゃんと残しておいてやる良い方法がもっとあったんじゃないか。

綺麗だけれどどこかで汚いもの、手元には置いておかないもの、もう少しうまく伝えられないだろうか。


まぁ、お土産の葉っぱは、パパに見せた途端これも嬉々としてクズカゴにポイ♪されたんだけども。(クズカゴまで持って行ってポイ♪するのも大好き 笑)



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