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#1069 ワンオペが怖くて夫に冷たく当たってしまう(質問にお答え)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も金曜日になりました。皆さん、どんな一週間でしたでしょうか?
今週は、私の住む地域では基本的には結構ポカポカで、2月なのに暖かいなって感じた一週間でした。
それとあわせて、家族では夫と長女ちゃんが発熱して、仕事や学校を休むということがありまして、いろんな意味であっという間に過ぎて、ようやく金曜日、そんな所感も持っております。

本日2月16日21時より生放送!「両立期あるある”時間がない”の壁の越え方」

そして、今日金曜日といえばですよね。
今日は両立サプリのチャンネルで夜9時から生放送生対談をお届けしたいと思います。
予定してくださっている方、どうもありがとうございます。
今日のテーマは、『両立期あるある”時間がない”の壁の越え方』と題しまして、育休コミュニティikumadoを運営する千木良さんをゲストにお招きして、2人でワイガヤ、そして参加してくださる皆さんのコメントやお便りも取り上げながら進行していきたいと思います。
夜9時から、目安30分ぐらいですかね。金曜日の夜の耳のお供に、ショート生放送をお届けしたいと思っています。
耳だけ参加も大歓迎ですので、ラジオ代わりに聴こうかなみたいな感じで、金曜日のお供の一つに加えていただけるとうれしいです。
本日夜9時スタートです。
それでは、今日の放送は質問を取り上げての放送をお届けしたいと思います。
本編をお聴きください。

質問ボックスへいただいたご質問から

今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送をお届けしたいと思います。
なんと今日は、まとめて二つを取り上げさせていただきたいと思います。
この二つのご質問は、それぞれ事象は違うんですけれども、たぶん同じ着眼点があると、お互いにヒントになるなと思っている部分もありまして、二つをまとめて返信をさせていただこうと思います。

質問① 妊娠を職場の仲間にどのタイミングで共有するか迷います

それではまず一つ目にいきます。
yuさんから質問をいただきました。
yuさん、ありがとうございます。聴いてくださっていますか?

【小田木さん、NOKIOOの皆さん、いつも学びになる放送をありがとうございます。
早速ですが、職場での妊娠報告タイミングについての質問相談です。
現在一人目の子どもを妊娠中で、妊娠判明をすぐに上司・総務・部長までは報告をしています。
幸いにも妊娠初期のつわりはほとんどなく、在宅勤務を活用したフレックスでの通院など、特に仕事に大きな穴をあけることはなく、今まで過ごすことができています。
ただ、同僚への報告はタイミングを迷っています。
異動でチームを離れるのと、産育休で離れるのとでは、自分自身の心持ちも、職場での受け入れられ方も異なるような気がしています。
異動の場合、2、3週間前に発令があり、そこからすぐに引き継ぎ先が決まります。
でも妊娠の場合、多くは安定期に入ってから同僚に報告することが多いようですが、それから実際に休むまでは4カ月程度あります。
私の職場の場合、産休に入る2カ月ほど前に引き継ぎ先が決まる傾向にあるので、それまではみんなが忙しい中で誰がこの仕事を引き継ぐんだろうと、一抹の不安を与えることになる気がしています。
休む前まで、責任を持って仕事に取り組むつもりはあっても、周りからは、もう休みに入るから私に言っても仕方ないと思われて、見切りをつけられたり、諦められたりしないか、不安に思っています。
でも、あまりにギリギリに報告すると、もっと早く分かっていたのになぜ言ってくれなかったのか、と思われないかも不安です。
特段の体調への配慮が不要な場合の、職場の同僚への妊娠報告について、小田木さんのお考えがあれば教えてほしいです。
育休中には、スクラのオンラインスクールに参加することを今から楽しみにしています。】

ということで、yuさん、ありがとうございます。
一人目の出産予定ということで、きっとドキドキしたり、ソワソワしたり、そんな日々を仕事をしながら過ごしてるんだなって想像しました。
職場の同僚たちへの妊娠報告のタイミングについて、小田木所感を聞きたいということでご質問をいただきました。
なので、早速、小田木所感ですけれども、私はこんなふうに考えるよというところをシェアさせていただこうと思います。

仲間のために早く共有をしましょう

ズバリですね、仲間を信頼し、かつ仲間のために早く共有をしましょう、と私は考えます。
以上じゃなくて、お便りを読みながら、yuさんが妊娠を共有することについて持っている前提とか推察が、いくつかあるなと思いましたので、客観的に考えてみましょう。
yuさんがどんな前提や推察を持ってるかというところですけど、大きく三つぐらいあるかなって思いました。
一つは、妊娠を共有してから休職までに時間があくと、居心地が悪いんじゃないか?これが一つ目ですよね。
二つ目は、休職する自分に対し、仲間は「どうせ休む人」という仕事の関わり方をするんじゃないか?
最後の三つ目は、引継ぎ者が確定する前に共有すると、仲間に不安を与えるんじゃないか?
こういう前提を持っているから、たぶんいつ共有しようかなと悩んでいるんですよね。
そう考える気持ちも分からないでもないけれども、これをいったん私がそう推察しているという前提で「本当にそうかな?」みたいな感じで考えてみてもいいんじゃないかなと思います。

共有がいいよとお伝えしましたけど、なんでそう思うかというところですけど、早く共有すると、仲間がyuさんが休むまでに備えができる時間が長いんですよね。
一週間よりも二週間あったほうが備えができるし、二週間よりも一カ月あったほうが備えができるし、一カ月よりも三カ月あったほうが業務の面でも気持ちの面でもちゃんと準備していける
そんな発想に立つと、早い共有というのは、仲間にとって準備できる期間が長いという点で、私は圧倒的にいいなと思っています。

じゃあ、共有する時のポイントなんですけれども、きちんと伝える必要があって、何をきちんと伝えるかというところは、まず事実はちゃんと伝えますよね。
妊娠して休職の予定が見えている。
後任は未定だけれども、今、調整を進めてもらっている。
そして今、yuさん自身の体調は安定している。
こういった事実はもちろんちゃんと伝えますよね。
その上で欠かせないのが、yuさんが仕事や仲間に対して持っている気持ちもちゃんと伝えるということだなって思います。
例えば、休職に入るけれども、仕事は最後までちゃんとやりたいと思っていることとか、チームの仕事がスムーズに進むように最大限貢献したいと思っていることとか、仲間に対して、自分は妊娠をしているけれども、これまで通り遠慮せず関わってほしいと思っていること、このyuさんの本心をちゃんと伝えるということがすごく大事だと思います。
事実だけを並べちゃうと、事実以外の部分は相手が勝手に推察するしかないという状態になっちゃいますので、yuさんが仲間に理解してほしいと思っていること、そして大事にしたいと思っている気持ち、これをちゃんと伝えることが、すごく大事だと思います。

勝手に想像して一人で悩まない

今回のyuさんのご質問のポイントは何かというと、勝手に想像しないということですよね。
先週ぐらいから、勝手に想像しないとか、一人相撲を取らないということが結構キーワードになってますけれども、ここでももしかしたら同じようなことがポイントになるかなと思います。
何を勝手に想像しないかというと、相手の気持ちや、相手の反応や、まだ起こってないことを勝手に想像して一人で悩まない
これですよね。
なので、yuさん、妊娠共有のタイミングについて迷っているということですけれども、これまでちゃんとやってきた自分とか、職場で築いてきた関係性とか、そこにいる仲間を信頼して、一歩を進めてみてはどうかなと思います。
yuさん、心から応援していますし、スクラもおもしろそうだなって思っていただけたら、ぜひお待ちしています。

質問② ワンオペが怖くて夫に冷たく当たってしまいます

そして今日は、本当に早く返して差し上げたいなと思っていたので、もう一つ、取り上げたいと思います。
質問をくださったのは、あすかさんです。
あすかさん、聴いていますか?ありがとうございます。

【いつも楽しく聴かせていただいてます。
私は4月に二度目の育休を終え、仕事を復帰する予定です。
一度目の育休で、非常につらい生活を送り、二度目の復帰も恐ろしいのですが、特に問題があると感じているのが夫婦仲です。
夫は自分もできるだけ家事育児に参加し、二人で協力していこうといつも言うものの、フレックスが使えるのに気まずいなどの理由で、早く行って早く帰るというような使い方はできないと言います。
結局のところ、週2日の在宅勤務のときはできるだけ協力してもらえますが、週3日の出勤日は私のワンオペになりそうです。
一度目の復帰のトラウマで、私はかなりワンオペに恐怖感があり、今回は週3日ワンオペになると分かり、絶望しました。
絶望感から夫への怒りになり、一度目の時に何もしてもらえなくてケンカを繰り返した日々を思い出し、憎しみも湧いてきます。
復帰が怖くて、涙が出て、息が苦しくなるほどです。
制度としてはできるのに、自分の気まずいという気持ちを優先して、制度を使わない。こんな夫を前向きに受け止めることができず、つい冷たく接してしまいます。
このことだけではなく、日常から夫は自分の気持ちが最優先ということを感じています。
できれば夫との仲を修復し、仲良くしたいと思っています。
どう考えれば夫に前向きに接することができるようになるのでしょうか?】

あすかさん、ご質問をありがとうございます。
ちょっと余談になりますけど、「あすか」という名前は、私にとってかなり特別な名前でして、それだけで親近感でいっぱいです。
本当に苦しい状況の中でお便りをありがとうございます。
私はどんなふうに考えるかというところを共有させていただこうかなと思います。
まず、今がめちゃくちゃ苦しいんだなということがよく分かりました。
そんな中で、気持ちや考えていることを質問ボックスに共有いただいて、うれしいなと思います。

まずは自分で自分を大事にする

この状況についてですけれども、夫とどうするかの前に、私はまずは自分の本当の気持ちを丁寧に丁寧に扱ってあげていいと思います。
ここで言語化をしてくれた自分の気持ちをもう一回、受け止め直していいと思います。
まず、ワンオペがトラウマなんですよね。
たぶん一人で苦しんでもがいた経験を思い出しちゃうし、その時は本当に必死で、余裕がなかった様子が目に浮かびます。
そんな状況を思い出すだけで涙が出る。だからどうじゃなくて、こういう自分がいるんだなというところを、丁寧によしよししてほしいなと思います。
そして、そんな自分の状況に寄り添ってくれなかった夫にがっかりして、今は怒りの気持ちを持っている。でも、本当は夫と仲良くしたいと思っている。
そんな気持ちを自分が持っているということを、まずはちゃんと大事に受け止めてほしいなと思います。
なんでそこから言うかというと、私もめちゃくちゃ経験があるんですけど、自分の気持ちを大事にできないと、相手の気持ちも大事にできないんですよね。
なので、自分を大事にできないと、人にも優しくできないので、まずは自分で自分をちゃんと大事にするというところに目を向けていいと思います。

相手の気持ちを勝手に決めつけないで、自分の状態と気持ちを相手に丁寧に共有する

その上で、じゃあここからどう考えていくかですけれども、皆さん、一本目の放送を思い出してください。
ここでも、相手に持っている自分の前提や推察がありますよね。
あすかさんが夫さんに持っている前提や推察。ちょっと私が代理で言語化をしてみます。
これは事実じゃなくて、こういう推察をしているというところですよね。
まず一つ目、夫は私よりも会社でどう思われるかを気にしていると思っている。
そして夫は、いつも自分の気持ちを最優先する。
そして、私が週3日ワンオペでも、夫は仕方がないと思っている。
そしてさらに、一人目の時に何もしてくれなかったから、二人目の今回もきっと何もしてくれない。
たぶんこんなふうに思っている、前提を置いていると思うんですよね。
ここを「本当だろうか?」「私がそう決めつけてしまっていないだろうか?」そんなふうに考えると、ちょっと状況の見方が変わってくるんじゃないかなと思います。
これも、自分の中でぐるぐる一人で考えても、たぶん難しいですよね。
なので、きちんと伝える必要がここでもあると思います。

何を伝えるかというと、相手の気持ちを勝手に決めつけないことと、やってほしいことを伝えるんじゃなくて、自分の状態と気持ちを相手にちゃんと共有する。これが伝えることかなと思います。
自分の状態と気持ちをちゃんと伝える。どんなところが該当するかですけれども、まず自分の状態ですよね。
相手がどうかではなくて、まず私がワンオペが不安でとても怖いと思ってることとか、それを想像するだけで不安で不安で涙が出てくる、この状態をちゃんと言葉にして、伝える必要があるんじゃないかなと思います。
そして、もう一つの状態は、復帰してやっていける自信が今はない。今、自信がまったくないという状態も伝えることですよね。
その上で、自分の気持ちというのは、今回のケースだとどんな部分が該当するかというと、この辺じゃないかなと思いますけど、いかがでしょうか?
まず、あすかさんが本当に思っていることは、二人で一緒に力をあわせてやっていきたいと思っているし、ケンカをせずに夫さんとあなたと仲良くやりたいって思っている。
もう一つ、自分の気持ちという側面では、今、あなたが家族より会社を優先しているように、私が感じていてつらいという気持ちだとか、そんな状況の中であなたを責める気持ちがどんどん大きくなって止められないという、この私の気持ちのほうですよね。
相手にやってほしいことでもないし、「あなたってこうでしょ?」と、相手を決めつけて、それの批判でもないという、とにかく私の状態と私の気持ち、これを丁寧に共有するということが、私は今は必要なんじゃないかなと思います。
これも、勝手に想像して決めつけない。
相手の気持ちや、反応や、自分の推察を前提にしたことを、勝手に想像して決めつけない。一人相撲を取らないということが、ここでも私は大事なんじゃないかなと思います。
それによって、あすかさんが今、どんな景色を見ていて、どんな気持ちを抱えているのか、ここをちゃんと二人で共有する。
なによりも本当に求めていることは、夫さんと仲良くすることだし、力をあわせて一緒に育児をしていくことだし、二人で安心できるいい生活を作っていきたいことだという、この大事にしたい本心を自分とあわせて大事にしてほしいなと思っています。

あすかさん、苦しい時に自分だけで抱えないようにしてくださいね。
本当に心から応援しています。

ということで、今日は二つの質問を取り上げて放送させていただきましたが、やっぱり勝手に想像しない、自分の気持ちを大事にしたり、自分の気持ちをちゃんと相手に共有する、決め付けない。ここが、いろんな悩みを一歩なにか前進させるヒントになるといいなと思っております。

ということで、最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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