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#1114 意見や情報を”活かすための集め方”~ただ集めるだけじゃ活かせない~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

入学式のピークですね。我が家も新ステージ始動

4月の第2週もスタートしまして、早火曜日です。
私の地域では、先週後半から今週前半ぐらいまでかけて、小中高校のそれぞれ入学式が始まっているなという感じです。
キッズの進学のご予定をお持ちの皆さん、いよいよ本当の意味での新生活のスタートですよね。
私も土曜日は長女ちゃんの入学式に行ってまいりました。
家族みんなで新しいステージに突入、そんな気持ちでおります。

スクラからお知らせ

今日の放送は、いただいたご質問にお応えする形でお届けしたいんですけれども、本題に入る前にお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

得た情報を仕事で有効に生かすには

今日は、いただいたご質問にお応えする形で放送をお届けしたいと思うんですけれども、今日の質問者は、なんと私たちの会社NOKIOOの中の人です。皆さん、以前、このVoicyにも対談登場した若手、かつ新卒2年目の長岡佳成くんを覚えていらっしゃいますでしょうか?
チーム全体に良い刺激を与えながら、もはや欠かせないメンバーになってくれているなと思うんですけど、そんな佳成くんから、こういうテーマをVoicyで取り上げてほしいんですけどというお題をいただきましたので、こちらをもとに放送をさせていただきたいと思います。
読みます。

【20代若手社員の長岡です。
最近、いろんな方と対話をしていく中で、以前より仕事に関して知っている情報が増えた気がします。
ただ、なかなか集めた情報を整理できず、うまく活用できていない、そんな気もします。
対話によって得た情報を仕事に有効に生かすにはどうすればいいのでしょうか?教えていただけるとうれしいです。】

というお題です。
長岡くん、ありがとうございます。
今日はこれを取り上げてお届けしたいと思います。

改めて質問の概要ですけれども、いろいろ動いたり対話したりして情報は広く集められるようになった。一方で集めた情報の活用が難しいと思っている。広く集めた情報を仕事に生かすためのアドバイスがほしい。こんなお題です。

ただ集めるだけじゃ生かせない

ここから小田木所感ですけれども、私的にはこんなふうに思うよというところを共有していきたいと思います。
集めた情報をちゃんと生かしたいと思った時に、私は情報を生かすための集め方という観点と、生かすための生かし方の、集め方と生かし方の両方にそれぞれポイントがあるなと思います。
集めた情報をちゃんと生かしたいと思った場合に、集め方と生かし方のそれぞれにポイントがあると思うよ。
一個ずつ見ていきたいと思います。

まずは、情報を生かすための情報の集め方ですね。
ちなみに、大前提なんですけれども、私は情報というのは全部がすぐに何らかの形で使えるものばかりじゃないと思うんですよね。
時間をかけて、後々役に立つ情報もあると思うので、今すぐ使えてないということはそんなに悩まなくていいと思います。
ただ、長岡君が心配するように、今すぐじゃなかったとしても、後々もなんか生かせてないという場合は何を考えたらいいかというと、翻って、集め方ですよね。
じゃあ、集めた情報を生かすための集め方とは何か?
これは何を知ったのか分かっているということです。
何を知ったのかちゃんと分かっている。
これが集めた情報を生かせるかどうかの分かれ道だと思うんですよね。
ということは翻って、何を知ったのか分かっていないと、集めた情報をいざ使える場面でちゃんと生かせない、こういうことになると思います。

「何について話しているのか」を理解しながら情報を集めよう

ちょっと具体的に想像しながらどういうことなのかというのをイメージしてみたいと思うんですけれども、例えば、仕事でこんなことはないですか?
みんながいろんな意見を出してくれて、いろんな意見が出てきたけれども、だんだんよく分からなくなってきた。こういうシーンに身に覚えはないでしょうか?
例えば、会議の進行役として、意見を求めた場合に、いろんな意見は出てきたけれども、どうまとめていいのか分かんなくなってきたとか、参加者として参加している会議でも、いろんな意見が出たけれども、何について話しているのか、もっと言うと、なんについて考えればいいのか、だんだんよく分からなくなってきた。
こういう経験は誰しもあるんじゃないでしょうか。
例えば、集客方法について意見を出し合った。こんなシーンがあるとするじゃないですか。
ある人は現状の改善策を言い、ある人は全く新しい手法について意見を言い、一方である人は「そもそも企画内容が」みたいな話をしだして、別の人は「そもそも実施時期がどうなのか」と時期の話をしだして、そのうちに話は誰がやるかとか、どうやって決めるのかとか、自分の感情を話し出す人もいれば、最後には「そもそもやる意味があるのか」みたいな意見まで出てきちゃう。
こういうケースはありますよね。
そこで大事になってくるのは、何を知ったのか分かっているということなんです。
言い換えると、自分は何を聞いたのか、そして相手は何を言ったのか、これをちゃんととらえるということですよね。
くれぐれも、表面上の日本語としての理解ではなくて、意見そのものが何について話しているのか、出てきた意見の全体像や全体地図みたいなものがあれば、その地図の中でここについての話なのか、あそこについての話なのか、ここがちゃんと分かっているというのが、自分は何を聞いて、相手は何を言ったのかという理解ですよね。
私たちはたまに相手の話が理解できないという感覚を持つことがあると思うんですけど、それの多くは、相手の言ってる日本語が分からないというレベルの理解できないではなくて、言ってる日本語は分かるけれども、何について話しているのか分からない。なんでその話?とか、どういう背景でその話?とか、要するに何が言いたいのか分からないという時に、相手の話が理解できないという感覚を持つと思います。
なので、情報を聞いたかどうかではなくて、生かせる情報収集をするポイントは、何を話しているのかではなくて、何について話をしているのかを理解しながら情報を集めるということですね。
まさにさっきの集客方法について意見を出し合ったみたいなシーンであれば、「なるほど、Aさんは現場の改善策について意見を言ってるんだな」とか、「Bさんはそもそも、新しい手法のアイデアについて言っているんだな」一方で「Cさんは今の集客方法についての自分の所感や感情を言っていて、話し合いは最後、そもそもこの集客をする意味があるのかどうかというところで、結論が出ずにいったん話が終わったな」これがまさに何について話しているのかを理解しながら情報を集めるということだと思います。

何について話しているのか理解ができなければ、やっぱり相手に確認するということが必要だと思います。
何について話しているのかが理解できる情報の集め方をしてはじめて、自分の頭の中でも整理ができるし、使える情報としてストックされていくと思いますので、情報というのはただ集めるのではなくて、集め方、理解の仕方がその後の活用に結構大きく影響すると思うよというのがポイントその一ですかね。

目的や考えるべきことを明確にした問いを立てる

集め方にかなりの時間を割いて話をしてしまいましたが、もう一方が生かし方についてですよね。
こっちも多くの人が経験があると思います。
意見が発散した後の収束がめっちゃ難しいなと。
ここをどうやって収束させていくかというのが、まさに情報の生かし方だと思います。
自分の頭の中での話もそうだし、会議とかミーティングの場も同じですよね。
その場合は、情報そのものに目を向けるのではなく、いったん情報は脇に置いて、目的や考えるべきことに目を向ける。これがポイントになると思います。
考えるべきことを決める。これがすなわち問いを立てるということですよね。
さっきの例の続きでいくと、集客策をどうするかというのは、結構ぼんやりした問いだと思いませんか?
どうするかと言われても、すごく曖昧で、何をどこまで考えていいのか分からないですよね。
これを、考えるべきことをもっと明確にした問いに立て直す
これが発散した後の意見を収束させていったり、もしくは集めた情報をシャープに生かしていくための具体的な手段になると思います。
例えば、集客策をどうするか?ではなくて、予算は変えずに、今月中に実施できるイベントへの集客策は何か?こういう問いが立った時に、考えるべきことが明白なので、議論が収束していくというイメージが持てると思います。
もしくは、集客策として、そもそもイベントが有効なのか?こういう問いを立てると、何に対して集客するのか、集客という手段をどこで発揮するかというところにフォーカスをして、きちんと意見の収束ができるわけですよね。

なので、ここで言う情報を生かすというのは、結局議論を収束させるのと同じことだと思うんですけど、集中です。
考えるべき対象や目的が明確。もしくは、関わる全員で一致している
これではじめて、そこまでに発散された意見だとか、広く集めた情報というのが生かせる状態になると思いますので、目的や考えるべきことを明確にした問いを立てる。これをぜひやってみていただきますと思います。

問いの立て方についての過去放送

問いの立て方というのは、実は両立サプリの中でも過去放送で何度か扱ってまいりました。
直近で大ヒットした放送がありますので、このテーマに関する必聴の過去放送として、もしどうやって問いを立てるかという観点に関心のある方は、こちらを聴いてみていただければと思います。
#1071 問いを立てる力が身につく!超カンタン練習法
これは、年明けに大ヒットした放送でした。
チャプターにリンクを貼っておきますので、興味のある方はこのままハシゴをして聴いてみてください。

ということで、長岡くん、ご質問ありがとうございます。
集めた情報を生かすには、集め方と、生かし方、問いの立て方が大事だよ。そんな回答になりました。
一緒に仕事でバンバン活用していきましょう。

それでは皆さん、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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