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#1150 「何か資格を取らないと」と感じたら。考えるべきポイント3つ

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は木曜日ですので、一緒にこのチャンネルを運営する、なつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
早速いきましょう。こちらです。

資格を取りたくなったときに考えるべきポイント

【週末、次女ちゃんのボルダリング大会を満喫したなつです。
先週から私が過去にはまった沼を振り返りながら、組織で働く上でのキャリアをテーマにした質問をお届けしています。
今週は、つい資格を取りたくなったときに考えるべきポイントについてです。
私自身は、前職、仕事に慣れて中堅として日々の業務は自立してできるという自信を持てるようになった際に育児がスタートしました。
その際に、資格や検定などへトライしようと考えたことがありました。
今、振り返ると、働く時間に制約ができたことで、何か専門性を身につけねばと焦っていた気がします。
私の場合は、両立による時間の制約がきっかけでしたが、他にも就職・転職や、役割が変化し、これまでの経験だけではやっていけないときなど、自分の強みを示すものとして資格や検定などを検討される方も多いのではないでしょうか。
今は選択肢が多いだけに、何を選ぶかの部分で迷われる方も多いと思いますので、その際のヒントになるような放送になったらうれしいです。】

という質問をなつさんからいただきました。
先週は、キャリアプランについてでしたが、今回は資格を取りたくなったときに考えるポイントというお題をいただきました。
ちなみに、なつさんちはボルダリングをしているんですね。習い事がボルダリング。いいですね。なんかかっこいいな。しかも大会もあるんですね。

今回の質問のポイントを改めてお伝えしますと、過去に、「自信を持ちたい」「何か専門性を身につけたいな」という焦りから、資格や検定試験にトライしようと思ったことがある。今は選択肢も多いので、選ぶこと自体も難しいと思う。なので、今回は資格を取りたくなったときに考えるポイントを放送してほしい。
こんなお題です。
また小田木所感ですが、私的に思うことをちょっと共有してみようかなと思います。

とにかく武器がほしいと焦っていた過去

ちなみに、まず私自身ですけど、「何か資格をとらねば」の焦りは、過去にめちゃくちゃ感じた時がありましたし、私は実際に動いて取得もしたんですよね。
20代の時に、「簿記ぐらいはとっておけ」みたいな感じで言われて、簿記2級をとって、30代前半で、中小企業診断士。そしてリテールマーケティングという、もしかしたら「何それ?」と思う方が多いかもしれないですけど、そんな資格もとったりしました。
この時に何を考えたかというと、とにかく武器がほしいと思っていたんですよね。
そして、目に見える安心がほしかった
これが、振り返ってみると、私の動機だったなと思います。

資格取得のいいところ

私自身は、資格取得とか検定受験というのは、一切否定しません。
資格がないとできないこともあるし、たぶん人生で必要な時もたくさんあると思います。
私の周囲だと、資格でいうと、キャリコンを取得している人が結構多いですね。
私はキャリコンとはまた違う資格ですけれども、私の場合は振り返ると、あの時はやっぱり心の支えになっていたんですね。
特に30代で取った資格に関しては、育休中に、私の場合は「育児以外の何かがないと心のバランスが保てない」と思いました。「これがないよりもあったほうが子どもに向けてたくさん笑える」そう思っていた側面がありましたね。

そして、実際に取っておいてよかったなと思ったのは、力はちゃんとつくなと思いました。
勉強内容はぶっちゃけ忘れていくんですけれども、一方で、ゴールを決めてやりきる力とか、自分の中で新しい習慣を作っていく力みたいなのは、結構今のベースになっているので、そういう意味で、そのプロセスと経験に感謝しています。

資格のいいところは、対象のテーマが体系化されているじゃないですか。これだけはまず基本的に知っておこうとか、この順番で学んでおこう、知識についてはきちんと体系化されているな。そして何よりも教材がある。そして取得ルールが明確
この辺は、やっぱり資格のいいところだなと思います。
私がたぶん一番ほしかったのは、やっぱり一定の認知がある。中には国家資格もあるじゃないですか。「持ってます」と言えたり、書けたりする何かがほしかったという側面も結構あったなと思いますし、それによってやっぱり自信をもらったという側面はすごくあったなと思います。

今は、必要なテーマが資格化・検定化されていないことがすごく多い

改めてそんな背景も含めながらも、今回のなつさんの「資格を取りたくなったときに考えるべきポイントって何だろう?」を考えるとしたら、私が実際に資格を取ったのは10年以上前までの経験ですので、そこから今を考えてみると、実は今は難しくなっていることってあると思うんですよね。
それは何かというと、一つは、必要なテーマが資格化・検定化されてないことが圧倒的に多いな。これがたぶん今の「資格をどうするか?」の難しさかなと思います。
新しいこととか、変化が早いこととか、絶えず更新されることというのは、ほしいんだけれども、資格化・検定化されてないものがめっち多いですよね。ChatGPTとか結構最たるものかな。
あと例えば、営業というキャリアを歩みたい・極めたいと思ったときに、じゃあ営業の資格があるかというと、ないじゃないですか。もうちょっと細分化して必要なスキルを考えなきゃいけないし、人事にしてもそうだし。
例えば、マネージャーになりましたといって、マネージメントが資格化されているかというと、ない。
私たちはオンラインスクールスクラでチームで成果をあげる仕事のやり方を手に入れようみたいな感じでやっていますけど、これも別に資格や検定であるわけではない。
何が言いたいかというと、必要なテーマが資格や検定では探せないことのほうがやっぱり多いですよね。
なので、学びの対象を自分で明らかにして、どうやったら自分の課題を解決できるか、自分で探さないといけない
これが今は難しいことじゃないかなと思います。
また選択肢も多いんですよね。
本もあれば、YouTubeもあれば、何らかのコミュニティに入るという選択肢もあるし、それが大学院だったり、目的別のスクールや講座だったり、もっと言うと、note記事で学習するというのもあるかもしれないし、これは現場で経験を積みながら実践しながら学ぶというテーマもあるし、OJTで誰かについて教えてもらう、もしくは副業みたいな選択肢が自分にない知見を手に入れるための手段になるというケースもあって、とにかく幅広いんですよね。
ということで、今、難しいことは、必要なテーマが資格化・検定化されていないことが多い。

目的志向がより重要になっている

そうすると、次にどんなお題が出てくるかというと、目的志向が今まで以上に、過去よりもどんどん重要になっているなと思います。
「何のために?」とか、「なぜそれなの?」とか、「それによってどうしたいの?」これに自分でこたえられるということが、かなり重要になるんですよね。
資格みたいに「これさえやっておけば安心」というものでカバーされない部分のほうが圧倒的に広い。
情報も選択肢も多いから、自分なりの目的がないと、「どうしよう、なんかやらなきゃ」という焦りに、本当に溺れちゃうし、流されちゃうな。
だから、資格という選択肢ありきというよりも、自分なりの目的に照らし合わせて選ぶ、選択する、判断する
これがすごく重要になっているなと思います。

小さく探求して、小さく実験していく

そこから最後の三つ目なんですけど、とは言え、あれこれ考えすぎると動けないじゃないですか。
ということは大事なのは、探求と実験だと思うんですね。
資格や検定のように、誰かが与えてくれる枠組みが、自分が学びたいとか、深めたいテーマにないとしたら、自分で小さく実験しながら、自分に合った方法を選んで、目的を実現していくという歩き方が必要になって、でも、情報や多様な機会が多いというのは、溺れるリスクもありつつ、一方でハードルが低くなっているといういい側面もあると思います。
なので、小さく試して、自分の経験と、見えた事実にもとづいて判断していけるといいな。

今の状況を含めて、なつさんにいただいたお題「資格を取りたくなったときに考えるべきポイント」を三つにまとめてみました。
必要なテーマが資格化・検定化されてないことが多すぎる。
だから目的志向がより重要になっている。
とは言え、あれこれ考えすぎると動けないので、小さく探求して、小さく実験していく。
こういった歩き方ができるといいよね。
この辺が、私としてはポイントになるんじゃないかなと思いました。

資格や検定じゃない学び方が広がっている。学び方を変えていく。これは、いわゆる学びのアップデートじゃないですか。
仕事や働き方のアップデートにもつながっていくし、そのプロセスの中で、新しい自分を作っていくワクワクももちろんあると思うんですよね。
なので、焦りも時にはスパイス。
でも、「やってみたら楽しい」とか、「おもしろい」が見つかるといいなと思っています。

ということで、なつさん、今週も質問をありがとうございます。
それでは、次のチャプターで「先週の一番放送とコメントありがとうございます」をお届けいたします。

先週の一番放送は、「仕事を辞めたい気持ち」が止まらなくなったら聴いてほしい放送

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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