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#292 100点ではないから間違えちゃう、間違いに気付けることが大事

今日は、私の失敗談というか、最近ハっとした話がありますので、これを聴いていただけますでしょうか。
私は最近、なんかうまくできないなと思いながら、自信をなくしていたことの一つに、採用面談があります。
新卒ではなく、中途採用にエントリーしてくれた方とお会いして、選考のための面談をして、面談結果を判定をするメンバーで共有しながら判断をしていく。この一連のプロセスの中で、一対一でお会いして、質問をしながらジャッジをしていくという部分なのですけれども、できていると思ってたけれども、実は課題があったなと感じています。
採用の課題って多岐にわたるじゃないですか。
選考というプロセスそのものに課題があるケースもあれば、そもそもの前提、例えば、何のためにどういった人がほしいのか、その基準だとか、採用後の役割や期待の描き方、そしてその面談自体の評価軸、プラス一つ一つの面談というところがあると思うんですよね。
何を見るかとか、どこまで見るか、あとはそれをどういう方法で確認するか。

できていると思ってたけれども、実は課題があった

私がまだまだだなって思ったのは、この個別の面談というところですね。
できていると思ったけれども、実はここに課題があるんじゃないか?という気付きを持てたきっかけが、一つは、社外パートナーのAさんとのコミュニケーション。
そしてもう一つは、先週Voicyにも登場してくれた新メンバー古賀さんとのコミュニケーションにありました。
今日はここまで、「採用」を取り上げて話をしていますけれども、採用自体の放送をしたいわけではなくて、間違いに気付ける間違えちゃうけど間違いに気付けるというところに、皆さんの参考にもなる話がないかな?ということで組み立てをさせていただきますので、そんなふうに聴いていただければ嬉しいなと思います。

まずAさんとのコミュニケーションで何に気付けたかということですけれども、Aさんはパートナーとして、私たちの選考プロセスにも協力してくれてるんですね。
Aさんのヒアリングだとか、そこから何を聞いていくか、どう深掘るかというところがめちゃくちゃうまくて、「Aさん、なんでそんなに上手にできるんですか?」って聞いたんですよ。
そしたらAさんが言ってくれたのが「私は基本的に事前情報は何も信用していない。特に書類というのは信頼しないというスタンスで見た上で、面談の場できちんと判断ができるように丁寧に聞いていくということをしています。」
まずこれが衝撃だったんですね。
そうやって聞いて、自分のやり方を振り返ると、結構書類の情報をベースにしているなって思います。
選考のための書類が出されてくるわけなので、きっちり目を通しますし、それをもとにヒアリングをしていくことになるのですけれども、そこに書いてある情報を前提としながら、その上にヒアリングをするのか、それとも「ここに書いてあることは本当だろうか?」そう言うと、ちょっと語弊があるかもしれないですけれども、ここに書いてある事のレベル感だとか、真偽を確かめるために何を聞くべきか?と組み立てる場合で、全然得られる情報って違うと思うんですよね。
Aさん曰く、「書類というのはいくらでもうまく書けますし、盛れますので。」
だからこそ書類のバイアスというのをできる限り排除して、面談でその人となりにきちんと向き合うというのがAさんのスタイル。
それを聞いたときに「自分まだまだだな」って思えたんですよね。

もう一つが、古賀さんの話ですけれども、古賀さんのキャリアというのは、企業のバックオフィス部門でずっと仕事をしていた。特に採用に関わる役割を多く担ってきたので、そこの経験値というのがすごく厚いんですよね。
そんな古賀さんのやり方を拝見させていただいたら、面接に臨む前に書類にきっちり目を通すことはもちろんなのですけれども、書類をもとにお会いする前に仮説を立てて、その仮説を確かめるために面接をするっていう運び方をしていらっしゃったんですね。
漫然と全般的に面談をするのではなく、募集要件、期待役割に対して書類を読み込んで、どこが確認ポイントになるかというところを、きちんと懸念点、仮説立てをしながら組み立てをして、それに対する情報を面接で集めて、それをきっちりとレポートするというスタイルが古賀さん流。
書類から仮説を立てて、その仮説に対しての情報を面談で集める。
古賀さんの話を聞いて「まだまだ甘かったな」と改めて思いました。

自分を過信していると絶対に気付けない

私の場合は、テーマが面談ですけれども、今回ハっとさせられる経験をして、このケースから何が言えそうか?を考えてみたのですけれども、まず大前提にあるのは、できているって思ったら絶対に気付けないなって思いました。
私は、そこに何か課題があるんじゃないか?というクエスチョンを持つことができたし、そこに対して比較し得る話が聞けたというところだったのですけれども、それでも「私できてるな」って思っていたら、絶対に気付けないと思うんですよね。
そういう意味で、改めて自分のやり方にどういった傾向があるのか?やり方の裏に自分のどういう思い込みがあるのか?ということをつかむことがめちゃくちゃ大事なんだなって思いました。

わたしが「え!?」と思ったAさんと古賀さんですけれども、例えば、Aさんが言っていたのは、「自分はそういった場面で相手を厳しく見る傾向があることも自覚をしている。なので、先入観に持っていかれないように、きちんと相手に対するというところと合わせて、評価が厳しくなりすぎないように、良い面も探すようにきちんと臨む。」ということ言ってたんですね。
古賀さんも「人が人を完璧に判断することはできないだろうから、仮説を立てるということと合わせて、良い側面はどこか?というところもきちんとあの見るようにしている。」
これは結局どういうことかというと、それぞれ自分の傾向だとか、持ってしまいがちな思い込みというものを、ちゃんと自覚して、そこをチューニングできるようなやり方をしていた。
なるほどなと思いました。

間違いに気付けることが大事

改めて私自身が考えたのが、とにかく自分を過信しないということってすごく大事だなって思いました。
「なんとなくできている」、「これでいいような気がする」と思っちゃえると楽なのですけれども、「もっとよくできないか?」こういう発想を手放しちゃだめだなって思いました。
そして、間違えちゃうんですよ。
いつも100点満点に上手にはできないけれども、間違えちゃうことよりも、間違いに気付けるということが大事なんだなと思いました。
間違いに気付くというのも、自分を過信していたり、これでいいと思ってたら気付けない。
本当に仕事って奥深いですよね。だから面白い。

60点を受け止め、改善する日々

最後に、私自身は課題に気付けたのですけれども、課題に気付いた時の心の持ちようって大事だなって思ってまして、「もうばかばか、だめな自分」みたいな気付き方ではなくて、例えば、「まだまだ60点だ」と現状をきちんと受け止めて、「だからこそよくできる、変えていける、自分はまだまだ変えられる」という信じ方をしていきたいなと思いました。
自己肯定感ですね。
自己肯定感というのは「イケてるイケてる、100点満点」という楽観的な見方をするのではなくて、60点の自分もちゃんと受け止めて、気付けたからこそ変えていけると、そんなふうに考えたいなと思っております。

ちなみに面談の話しましたので、「あらあら、大丈夫?」って思われた方がいないことを願います。
採用プロセスは、きちんと複数のメンバーを介して行っておりますので、その点はご安心いただきたいなと思います。

お聴きいただきありがとうございました。
今日は、私の失敗談からのハッとした気付き放送になりました。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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