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#928 ”100%相手起点”で話をする機会って意外とない(子育て編)

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は水曜日です。
8月も終わりまでカウントダウンに入っていますよね。

今日のテーマは子育て

今日は、久しぶりに子育てについて放送させていただこうと思います。
このチャンネルは「両立サプリ」なんていう名前がついていまして、もちろん何かと何かの複数のものを大事にするという意味では必ずしも両立は子育てだけではないと思うんですけど、私が絶賛育児との両立期というところも含めて、これ系のテーマも発信の対象に含めているけれども、ほとんどないな。なぜならば、私がこのテーマについて誰かの気づきになれるような経験を持っているわけでもないというところもあって、現場で試行錯誤をしている一人ですというトーンで聴いていただければと思うんですけど、今日は子育てについての近況と、最近、思うことを放送させていただこうかなと思います。

わが家の子は、ちょいちょい放送には断片的に出てきますが、長女ちゃんと次女ちゃんで構成されていまして、早いもので、中学生プラス小学校高学年になりましたので、今、ベビーや保育園児さんをみている方からすると、ちょっと先の未来に該当するかなと思います。
今、まさに思春期キッズたちと関わっていますという方には、同志・仲間という感じですよね。
そんな日常の中で思う悲喜こもごもを、今日は共有させていただこうと思います。

1on1は家族にも必要だと思う

最近、何を思うかというところですが、仕事の中で1on1って大事にされているじゃないですか。
1on1って、それを受けるリーダーや先輩からすると、相手のための時間なんですよね。
相手が話したいことや聞いてほしいことをテーブルにあげて、それを一緒に整理したり、考えたいことを引き出したりしながら、相手のキャリアや仕事の支援をしていく。
これが、1on1ですよね。
もちろん誰もが引き出し側(受け手)になり、そして誰かに1on1をしてもらうという意味では、自分が上手に使うということと、上手に引き受けるということの、一人二役を担っているのが1on1かなと思います。
1on1の仕組みなんですけれども、常々に思うのが、これは本当に家族にも必要だよなと思うんですよね。
相手が話したいことや、聞いてほしいことをテーブルにあげて、一緒に整理したり、引き出したりしながら、相手が向かいたい方向を支援していく。
これが必要なのって、仕事だけじゃないじゃんと思うわけなんです。
でも、忙しい毎日の中で、家族とのコミュニケーションがついつい業務連絡になりがちじゃないですか。
パートナーはもちろんながら、こと子どもに関しては、業務指示が増えがちじゃないですか。
業務指示を平たく言うと、「やんなよ」「やってるの?」「終わったの?」宿題や勉強もそう。
そして片付けもそう。
「やんなよ」「やってるの?」「終わったの?」こういうコミュニケーションの比重がめっちゃ増えちゃうんですよね。
その中で、もちろんカジュアルな雑談もありながら、じっくりと話をする聞く、みたいなところって、なかなか持てない毎日だなと感じているのは、おそらく私だけじゃないと思うんです。
仕事での1on1の手ごたえや効能を目にするにつけ、家族や親子の中で、一回20分か30分でいいし、週に一回でも、隔週でも、難しければ、月に一回でも、そういう時間があると、きっといいんだろうなと思っています。

愛犬散歩で、親子1on1タイムを試行錯誤

どうしたらこういう時間って持てるかな。
特に自然で警戒心がなく、フラットにゆるりとじっくり話すという時間が、どうしたら持てるかなと、日々、考えていたんですけど、なんと最近、ぴったりな時間があるじゃんということに気づきまして、これを活用しています。
それは何かというと、私の場合は、毎日、夕方のフクちゃんの散歩さんを、いつの間にか私が行く形になっているんですけど、愛犬柴犬保護犬のフクちゃんの散歩が夕食後の30分で、この時間がぴったりじゃんと思ったんですよね。
もちろん毎日じゃないですよ。
毎日は私が頭の中を空っぽにして、散歩に喜びながらも、もったりと歩くフクちゃんをじっと観察して、頭の中は本当にかわいいなということしか考えていないんですけど、そういう時間として必要なんですが、ここを必要があれば、子どもとまったり話す時間にできるなと思っています。
前はよく次女ちゃんがついてきていたんですけど、最近、暑いという理由でめっきりついてこなくなっちゃったんですけど、例えば、長女ちゃんが、なんかちょっともやついていそうだなとか、最近、どうよ?みたいな話ができるといいなという時は、「ちょっと行かない?」こんな感じで声がかけられますし、長女ちゃんのほうから、「ちょっとお話したいんだけどな」みたいな感じであれば、「じゃあ、今日の夕方散歩を使おうよ」こんな感じで、いい時間枠がそこにあったなと、最近、思うようになっております。
昨日の夕方は、ちょうど長女ちゃんが、「はー、学校が始まるのまじブルー」みたいな感じで言っていたので、ちょっと行こうよみたいな感じで、長女ちゃんと私とフクちゃんと、夕暮れの道をもそもそ歩くということをしました。
いろんな話が結果としてはできたんですけど、その中で出てきたのが、例えば、「うちってさー、パパもママもあんまり心配しないよね」そんな話が出てきて、「いやいや、めちゃくちゃ心配していますけど、どういうこと?」みたいな感じで何を思っているのか聞いてみたところ、この家族でいるとあんまり気づかないけれども、外に出ていろいろやると、うちって割りとあんまり言わないよな、そんな感覚を最近に持ったと。
パパも、やりたいことがあるなら応援するよみたいな感じで言っていて、じゃあ、それが私がプロレスをやりたいって言ってもいいの?と聞いたら、いいよ、プロレスでもと。
そんなコミュニケーションをとって、本当にそういうスタンスなんだという気づきを得たと。

その時の話は、なんでそういうスタンスなの?という疑問が出たので、そこを聞いてくれるんだみたいな感じで、改めて私も聞かれたので言語化すると、家族の屋根の下にいる内に、たくさん自分で決めるとか選ぶみたいな経験をして、語弊を恐れずにに言うと、たくさん失敗しておいたほうがいいなと思うんですよね。
今なら失敗したとしても、家族で多少フォローしたり、慰めたり、そこからまた立ち直っていくことに多少時間がかかっても、その間は横にいてあげることはできるわけなんですよね。
なので失敗するのは今の内にたくさんしておいたほうがよかろうという思いがあることと、あともう一つは、自分で選ぶとか決めるも、たくさんたくさん経験して、やっちまったぜとか、これじゃないほうが良かったなという経験を積まないと、うまくならないじゃないです。
それをできれば今の内にたくさんしといたほうがよかろう。
言いたいことはめちゃくちゃあるんですよ。
たぶん7割ぐらいは言っているんですけど、せめて3割ぐらいは、言わないでおこう。
これが、私と夫の間での共通認識なんですよね。
長女から聞いてくれたので、それを伝えるチャンスみたいな感じでシェアできたし、聞きたいと思って聞いてくれたので伝えられた。
そんな感じでした。

自分で選ぶ・決めるというのも、そんなに大したことじゃないんですよ。
例えば、外食をしに行って、何を食べるかは誰も口出しをせずに決めるとか、何かを今日やるかやらないかを自分で決めるとか、洋服をどれにするか自分で選ぶとか。
え、そのレベル?って聞こえるかもしれないですけど、つい親が口をはさんじゃうじゃないですか。
例えば、外食でメニューを選ぶにしても、ちょっとそれは多いんじゃない?とか、きっと辛いよとか、意図せずに言っちゃって、結局、そう言われたからみたいな選び方をしちゃうケースってあると思うので、一切何も言われずに自分だけで選ぶのって、意外と意図しないと作れないと思うんですよね。これが発展していくと、例えば、ランドセルは何色を買うか選ぶとか、そもそもランドセルを持つかどうかもそうだし、学校はどこに行くかとか、塾はどうしたい?ちょっと大きめのテーマにチャレンジができるのも、小さい選択と失敗を繰り返してこそだと思うので、そういう意味ではこのレベルからかなって思うんです。

意識しないと、自分が伝えたいことを伝えちゃいますよね

今、話したのは、昨日のぶらぶら散歩をしながら話したことなんですけど、この放送のスタートの、1on1って大事だし、家庭でも1on1みたいな時間があるといいよねというテーマに戻ると、自分が言いたいことや自分が伝えたいことではなくて、相手が思っていること、相手が関心を持っていること、相手からどう見えているのかを、自分の中で発展していく話って、意外と意図しないとないんですよね。作らないとできない。
こっちからしてみると、伝えたいときに伝えられないというのは、すごく非効率に感じるかもしれないですけど、結果、伝わったという状態をゴールにするのであれば、たぶん言いたい時に言うじゃない選択肢も必要になるんだな。
相手が聞ける準備ができているときに、一緒に話すことが必要になることがあるんだなと思っているという話でした。

はみ出してしまいましたけれども、もちろん私もそんなにできた親ではありませんので、つい言っちゃうことのほうが圧倒的に多いですし、ともすれば、「ここは、今、言わんといかん」という時もたくさんあるじゃないですか。
でも、例えば、ビジネス上でよく「顧客起点」というように、親子関係の中でも完全に「子ども起点」で、話したいことや関心を持っていることの中から、相手が聞きたいと言うから伝えられること、そっちに目を向けることも、全体の中での3割でも1割でもいいから、そういうコミュニケーションが持てることって、特にわが家の長女ちゃんは思春期真っただ中ですので、そういうタイミングにはほしいんじゃないかなと思いながら、私も日々の中でいろいろ試行錯誤しているよという話でした。
9割は伝えたいこと起点のコミュニケーションになっちゃうけれども、その中で1割でも、もっと言うと、0.5割でも、完全に相手起点のコミュニケーションになると、相手にとっても良いし、自分も心の余裕が広がる気がする。
そんな現場からのリポートでした。

最後に一言だけ付け加えると、それにしても子育てって、仕事みたいに「ここの分野、ここのテーマに関しては、私、いろいろ経験があります」ということが一切なく、自分のケースを一例目として、手探りでやっていくプロセスそのものなんだなと思いますし、あったとしても、自分自身が子どもの時に受けた経験、そもそも対象としての子どもの個性が全く違う中で、本当に難しいなと思っている中での、あくまで一例の話ですということを添えておきたいと思います。

ということで、最後までお聴きいただきありがとうございました。
久しぶりに子育てを取り上げて、近況と、最近、思うことを共有させていただきました。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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