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#342 手料理が美味しい義母と比較された気がしてモヤモヤするという話

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、仕事も子育ても諦めてほしくない両立期の女性がもっと活躍できる社会を目指すオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立のちょっと役立つヒントを配信します。

今週は、チエさんのタイトルコールです。
チエさん、ありがとうございます。

毎週金曜日は、ちょっとゆるめの話をオチなくする日ですけれども、質問ボックスに質問をいただいておりますので、今日はこれを取り上げながら配信をさせていただきたいと思います。
のりまきさん、質問ありがとうございます。
こんな質問です。

【いつも楽しく聴かせていただいています。
今週感じたモヤモヤを投稿させてください。
最近、社内の研修が始まり、週末を使って課題に取り組んでいます。
ありがたいことに夫の理解もあり、子どもは任せきりです。
家事の時間も短縮したいため、出前ではないですが、出来上がりの料理を届けてくれるようなサービスもフル活用して、週末の時間を捻出させてもらっています。
ある日、夫との会話で、子どもたちが大きくなったら何を目的に帰って来るのだろうという話題になりました。
私たちの帰省の目的は、子どもたちの顔を見せるためという名目です。
ただ、夫の別の大きな目的の一つには、母の美味しい料理を食べることであることは私もよく分かります。
子どもたちも私もおばあちゃんの手料理を楽しみにしています。
とても美味しいです。
私は女なので、単純に親に会いたいという気持ちを持ちますが、子どもたちや夫を含む男たちは、そんな気持ちはあまり持たないのかなと想像しました。
両立サプリの過去の放送、『その玉ねぎは何のため?』など、料理を他人の力を借りて、できた時間を笑顔のために使うという概念もインストールしています。
#12 「ご飯は手作りしなければならない」という思い込みの先にある"真の目的"に気付けた話)
研修期間は半年なので、今の状況は一時的かと思いますが、夫との会話にモヤモヤします。
半年は割り切ってこのまま過ごし、研修終了後にまた考えたらいいのかなという考えも頭の片隅にあります。
が、モヤモヤします。
ということで、ネタとして取り上げていただけると嬉しいです。
お願いします。】

のりまきさんの夫との会話にモヤモヤするという質問、共有ですね。
ありがとうございます。

手料理が美味しい義母と比較された気がしてモヤモヤする

改めて整理すると、のりまきさんは何にモヤモヤしているのかな?ですよね。
夫と子どもたちって、将来何を目的に実家に帰ってくるんだろうね?という話をした時に、今の我が家は夫が料理をすることが多い。そして良い意味で手抜きをしたり、デリバリーをしている。
一方で、夫の実家は、母の手料理が美味しい。
それは夫の帰省の楽しみになっている。
ここから、たぶん言われてないのだけれども、のりまきさんは「手料理が期待できない家は、実家を出た子どもたちが帰って来る楽しみがないだろうな」と言われた気がしてモヤるって感じですかね。
そして、そこからなんだか自分が責められてる気がしてモヤる。
さらに、夫の母と自分が比較されているような気がしてモヤる。
こんなところがのりまきさんのモヤモヤにつながっているのかなと推測しました。
ただ、注意点は、これは直接は言われてないです。
たぶん会話から、なんとなくそう言われている、思われている気がしてモヤる。
こういう話なのかなと思いますが、いかがでしょう?

ちなみに、社内の研修が始まったのりまきさんが、週末に研修課題に集中できるように、週末の3人の子どもの育児を引き受け、そして料理までやってくれている。これはまず、夫さん、ありがとうですよね。
感謝感激、嬉しいことだと思います。
ただ、会話にモヤるということで、何のために実家に帰るのか?これをちょっと考えてみたいなと思います。

何のために実家に帰りますか?

皆さん、何のために実家に帰りますかね?
結婚すると自分の実家とパートナーの実家、それぞれに向かうということも増えてくると思います。
何のために実家に帰るのか?
もっと言うと、のりまきさんのこのモヤモヤにつながるところと言えば、楽しみがないと帰らないのか?
もうちょっと言い方を変えると、何かしてもらえないと帰りたくないのか?
ここがやっぱり考えたいところですよね。
私は、自分のインセンティブのためというよりも、やっぱり親にしてあげたいというほうが多いんじゃないかなと思います。
親の様子を見たい。元気な顔を見せたい。孫に会わせたい。
手料理はもちろん自分も楽しみだけれども、それを美味しいと言って食べてあげることが何よりも母を喜ばすことになる。こういうことはたぶんあるんじゃないかなと思います。

「してもらう」という立場から「してあげる」へ

私が若い頃、実家に普通にいるときは想像もしなかったのですけれども、親というのは、無意識に自分に何かいろいろしてくれる、自分は親から何かしてもらう立場。これがすごく固定していたなって思います。
親がしてくれる、自分はしてもらう
この関係って、永遠じゃないんですよね。
親は当然ですけれども、自分より先に年をとります。
ということは、この関係性が、「してもらう」という立場から、いつしか、ある日を境にじゃなくて、だんだんだんだん「してあげる」こっちの関係性にシフトしていくんじゃないかなと思います。
私たちってたぶん30代後半だったり、40代だったり、50代前半だったりとか、そういう世代じゃないかなと思うのですけれども、ここってちょうど「してもらう」から「してあげる」への転換点を迎える人がすごく多いんじゃないかなと思います。
どこかで必ず変わる。
状況だとかコンディションによって、どこで変わっていくかというのは、人それぞれ違う。
そういう中じゃないかなと。
「してあげる」に変わっていくと、生きてるだけで十分。
その上元気であれば、これ以上何も望まない、言うことない。
そういうふうに変わっていくんじゃないかなと思います。

以前放送で、実家との関係性の濃淡という話で、『緊密ホット家系か、スーパードライ家系か?』といった話をさせていただきましたけれども、我が家はスーパードライ家系なんですね。
#68 親や兄弟との連絡ってどんな頻度で取ってます?)
滅多に帰らないし、母はもういないので、手料理も期待できないという感じなのですけど、それでも帰るのは、父が帰ってくるとめちゃくちゃ喜ぶんですよね。お酒を飲むのが好きで、私の夫とじっくりお酒が飲めるので、それが楽しみでいろんなお酒を用意して待っている。
なので、帰って喜ばせてあげて、夫を差し出してお酒の相手をさせてもらって、短時間で切り上げて帰ってくる。
こんなやり取りですけれども、帰る意味はちゃんとあるし、そして定期的に帰ってあげたいなと思っております。

帰省に「母の手料理」は不可欠な要素?

のりまきさんの夫さんが言うように、何か楽しみがあると子どもたちもたくさん帰ってきてくれるんじゃないか?
そうだと思うのですけれども、その中で「食」ってめっちゃ楽しみですよね。
でも、手料理が必要というよりも、たぶん一緒に美味しいものを食べる。これがすごく楽しみなんじゃないかなと思います。

私はこの夏も思ったのですけれども、お盆にスーパーに行くと、焼肉コーナーとか、お肉コーナーがすごい大きくできていて、そこで50代くらいの夫婦がガサガサとカートに乗せて買っていく画をすごくたくさん見るんですよ。
これってどういう画かな?と思うと、たぶん大学生とか社会人になった子どもが、夏だから帰省して、それをもてなしてあげたくて、お肉をたくさん買っていくんだろうな。
やらなくていいプロファイルを勝手にやって楽しむということをしているのですけれども。
それってよくないですか?
どんな方法でも、精一杯もてなして、美味しいものを一緒に食べようと思って準備してくれる。これで十分なんじゃないかなと思います。

あと、誰でも凄い手料理を作れたら、夫さんのお母さんの希少性というのが薄れちゃうじゃないですか。
きっと夫さんのお母さんも、「ここでしか食べられないおばあちゃんの美味しい手料理最高だね」って言ってもらうのが、何よりも楽しみなんじゃないかなと思います。
なので、いい具合に、夫さんのお母さんの希少性も担保しながら、のりまきさんのお家なりの楽しみ方、帰省の迎え方を作っていけばいいんじゃないかなと思いました。

のりまきさん、質問ありがとうございます。
のりまきさんが使ってくれているこの質問ボックスなのですけれども、コメントの質問欄を使っていただいてもいいですが、それとは別に、このVoicyのプロフィール欄に質問ボックスURLというものが貼ってありまして、コメントに書きにくいとか、コメントは文字制限がありますので、そういうのを気にせずに質問してみたいという場合にお使いいただいております。
良かったら、こちらの質問ボックスもお使いください。

お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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