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#1178 上司にイライラしてしまう感情の扱い方

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて、放送をお届けします。
質問ボックスは、チャンネルのトップページのプロフィール欄にリンクの貼ってある質問フォームです。こんなテーマを取り上げてほしいというコメントやご要望、そしてリアル質問なんかを送っていただけるようになっていますので、私は放送テーマが増えて非常にうれしいです。よかったら使ってください。

「上司にイライラしてしまうことが多く、何とかしたい」というお悩み

今日の質問は、りょうすけさんからいただきました。
りょうすけさん、ありがとうございます。
さっそく読ませていただきます。

【毎朝、Voicyを聴いております。初めてコメントさせていただきます。】
初コメントありがとうございます。
【直属の上司との関わり方について、悩みを持っています。
どうやら直属の上司に盾をついてしてしまうような傾向が自分にはありそうです。
上司の考え方に納得がいかなかったりして、イライラしてしまう
サラリーマンにとっては、出世ができないタイプかもですが…。
もちろんいつもイライラするわけではありませんが、そんな傾向がありそうです。
上司に対して意見するのはだめでしょうか?
上司もそれに対して意見を返したりしてくれますが。
小田木さんは、どんな心構えや意識で上司と接していますか?】

というご質問です。
りょうすけさん、ありがとうございます。
これはありますね。きっと多くの人が、過去を含めて少なくとも感じたことがあるという方が多いんじゃないでしょうか。
今なら私も言えることがあるかなと思いますので、一緒に考えてみたいと思います。
改めて今日の質問の概要は、上司にイライラしてしまうことが多く、何とかしたい。上司の考え方に納得がいかず、意見を言いたくなる。小田木さんなら上司と接する上でどんな心構えや意識で臨みますか?
こんなお題ですね。

意見をすることは決して悪いことじゃない

最初に一つだけお伝えするのは、意見をするというのはめちゃくちゃいいと思います。まったく悪いことではなくて、むしろ上司の悩みの多くに、部下が意見を言ってくれないというのが結構上位に入るんじゃないかなと思いますので、自分なりにいろいろ考えて上司にちゃんと意見を言ってくれる部下はめちゃくちゃありがたい存在だと思います。
なので、意見を言いたくなることは決して悪いことじゃないよということを前提に置いた上で一緒に考えてみたいなと思うんですけど、まず意見を言うことと、イライラした感情が湧いてくるのは、たぶん別物で切り離せそうですよね。
ます、感情のほうに少し目を向けてみたいと思います。

上司への過剰な期待や高い理想からイライラしてしまうのかもしれない

イライラをどうするかの前に、なぜイライラするのか?ここに、私が過去の自分を振り返ってみて思い当たることがありますので、もしかしたらこういうケースもあるかもしれないよということで、シェアをしたいと思います。
イライラするときは、イライラの前提に、たぶん上司への過剰な期待とか、高い理想があるのかもしれないなと思います。
あくまでそうかもしれないよということでお伝えしていますので、よかったらどんな心境なのかなというところを客観的に振り返ってみていただければと思うんですけど、上司への過剰な期待や高い理想からイライラしちゃうことはないですか?
例えば、上司なんだからもっと決めてほしいよねとか、こういうレベルのことを上司なんだからしてほしい、上司なんだから意図をちゃんと説明してほしい、なんでこう考えないんだ、なんでこういう行動をしないんだ、なんでこういうふうに振る舞わないんだ、こういうイライラの積もり方をするときというのは、上司がどうのこうのというよりも、自分の理想の上司の行為・行動・振る舞い、これらへの期待とのギャップにきっとイライラするんじゃないかなと思います。
私も過去にこういう感情を抱えたことがあります。

これは上司だけじゃなくて、例えば、パートナーだったり、先生だったり、先輩だったり、もっと言うと、メンバーにだってそうなることが多いと思うんですよね。
こういう役割を担うんだからもっとこういうふうに振る舞ってほしいと。
もちろんその全ての感情が別に悪かったり、課題があるわけじゃないと思うんですけど、でも他者にイライラしてしまう状態というのは、しんどいし、抜け出したいですよね。
自分がイライラするのか、それとも気持ちの良い状態でいるのかが他者次第というのは、本当に抜け出したいんじゃないかなと思います。
なので、これはともすれば自分は相手にイラつかされていると思っちゃうかもしれないですけれども、実は自分が相手に過剰な期待を抱えて、勝手にイライラして、すごくストレートに言うと、実は相手に甘えて依存している状態でもあると。こんなふうにとらえると、抜け出すヒントが見つかるし、「おっと、やばいやばい」と言って自分でもコントロールができるようになるんじゃないかなと思います。

上司も完璧じゃないと思う

じゃあ、どうするかですけど、私的のおすすめがいくつかありますので、ちょっと紹介させていただきますね。
まず一つは、上司も完璧じゃないと思う
これは本当にびっくりするぐらい簡単なんですけれども、完璧じゃないと思うだけでいいんですよ。思うだけで結構劇的に変わることがあるんじゃないかなと思いますので、思うだけでいい。
そういう意味では、今すぐ頭の中で思うだけでできることが、上司も完璧じゃないと思うことかなと思います。
例えば、上司だって答えを持ってないかもしれない、上司だって間違えることがあるし、上司だって言葉足らずの時もあるし、感情的になることもあるし、上司だって気づかないことや気づけないこともいろいろある、こう思うだけで結構劇的に変わるんじゃないかなと思いますので、ちょっとだまされたと思って頭の中で思ってもらえたらなと思います。

相手の人間らしさに目を向ける

その上で、上司だろうが他の相手であってもそうなんですけど、相手の人間らしさに目を向けると、またもう一段変わっていくんじゃないかなと思います。
質問なので、あえて上司という書き方をしてくれていると思うんですけれども、つい私たちって相手を役割で見ちゃうんですよね。
上司なんだからとか、夫なんだからとか、パートナーなんだから、親なんだからとか、子どもなんだから、こうすると不思議なぐらいその人の人間らしさになかなか目が届かなくなってくるんですよね。
なので役割で見ない
ストレートに言うと、上司じゃなくて、仮に相手が小田木さんであれば、小田木さんとして見る。
人間らしさに目を向けるというのは、相手の人間らしさが知れるコミュニケーションを取っていくと、自然と目に入ってくるし、上司が小田木さんに変わっていくんじゃないかなと思います。
例えば、この人はこれまでどんな経験をしてきたのかな?とか、今、何を考えているんだろう?とか、何が好きなんだろう?どんな感情を持っているのかな?今、どんな気持ちでいるんだろう?こういった部分ですよね。
意外とこういうのは、自分で目を向けたり、そこを聴きにいかないと、出てこないケースがあると思うので、コミュニケーションを取る時にもう一歩踏み込んで聴いてみてもいいと思います。
あ、この人ってこういうことを考えているんだとか、そういう側面があるんだ、こういう人なんだな、その人の人間的な部分が見える情報が集まっていくと、それで初めて、自分の頭の中で上司だった人が、小田木さんとか、鈴木さん、佐藤さんみたいな感じで、人格を持ってありありと動き出すんですよね。
これは私も本当に経験がありますけど、おもしろいぐらい相手のとらえ方が自分の中で変わるので、ぜひ試してみてほしい。

意見する目的はあくまで自分の考えていることを共有すること

最後に、意見を言っていいのかなというところに迷いがあるようでしたけれども、意見はちゃんと伝えてあげてほしいなと思います。
意見をちゃんと言ってくれる部下ほど、上司にとってうれしくてありがたいものはないなと思います。
ただ、目的はあくまで自分の考えていることを共有することであって、例えば、相手を言い負かそうとか、自分の正しさを伝えたろう、相手を攻撃したり、相手に分からせるための手段として意見を使わないというのが、すごく大事だと思います。
そのためにどうしたらいいかというと、相手の考えている意図や背景も自分もちゃんと聴くし、自分も意見だけじゃなくて、その意見の背景とか、なんでそういう意見を持つに至ったのかということをきちんと伝える。いわゆる対話というやつですよね。
スタンスとしては、上司と一緒になって考える。もっとよくできないか自分なりに一緒になって考える、ぐらいのスタンスが一番いいところなんじゃないかなと思います。
りょうすけさんが抱える感情や気持ちというのは、やっぱり仕事に真剣だからこそ出てくるものじゃないかなと思いますので、そんな自分を否定せず、そして自分の感情や気持ちをうまく使いながら、職場でのいい関係性を築いていってほしいなと思います。

最後に、老婆心ながらですけど、こういう上司への過剰な期待は、この先、自分自身がリーダーやマネージャーになっていった時に、その時の自分も苦しめることがありますので、早めに解消してほしいなと思います。

ということで、今日は以上です。
りょうすけさん、ご質問ありがとうございました。
心から応援しています。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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