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#923 SNSを見てざわざわする気持ちとどう付き合うか

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は木曜日ですので、毎週木曜日恒例のなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
一緒にこのチャンネルを運営するなつさんです。
なつさんは福岡在住なんですけど、夏休みはなつさんの長崎の実家と、同じ九州にあるパートナーさんの実家をはしごをしたと言っていました。
そんな夏休み明けのなつさんの質問はこちらです。

「比較じゃない」って頭で分かってても、気持ちがざわつく

【今週は、比較しないと分かっていても、SNSのキラキラがまぶしくなってしまうざわざわ感について質問させてください。
私は、NOKIOOの目指すチームの景色を発信するため、関連するSNSの発信に触れるようにしているのですが、私よりもはるかに発信が上手だったり、自分ではできないようなチャレンジを知人や友人がしている姿を見ると、つい焦る気持ちが湧き上がってきます。
どんなポイントにざわざわするかはそれぞれで異なるかもしれませんが、SNSを通じて無意識に他人と比較してしまう
気づくと自分はできていないという思いや、焦る気持ちに振り回されないためのポイントについて教えてください。】

という質問を今週はいただきました。
なつさん、ありがとうございます。
皆さん、SNSを見ていて、ちょっとざわざわする気持ちが湧いてきちゃうなとか、他者と比較して焦る気持ちが湧き上がってくるなという感覚を感じる方はいますでしょうか。
これは本当にあるあるですよね。 誰しも感じているんじゃないかなと思います。私もこの感覚はめちゃくちゃ分かります。
なつさんが書いてくれているように、比較じゃないよとか、ここにある情報が全部じゃないよと、頭では分かっているのに、気持ちが勝手に揺れ動く。そういうことがあると思います。
そんな気持ちをどうしますかというところなんですけど、一緒に考えてみたいと思います。

他者と比較して焦る気持ちと、不特定多数にざわざわする気持ちは違う

まず、最初に思うのは、他者と比較して焦る気持ちと、SNSなんかを見て、不特定多数にざわざわする気持ちは、たぶん違うと思うんですよね。
そういう意味では、実態のある具体的な対象に対して焦る気持ちが湧いている状態と、いろいろ断片的に目にしながら、得体の知れない何か、実体のない何かが膨らんで、「なんか私、全然イケてない気がする」とか、「なんかもっと頑張らなきゃいけない気がする」とか、得体の知れない何かが膨らみすぎちゃって、自分の状況だとか現状がすごく小さくイケてないように感じてしまう。
実体のない、得体のない何かを膨らめて、それに対比してしょんぼりしちゃう気持ちは、まず全然違うと思いますので、ここを切り分けて考えた方がいいと思うんですよね。
得体の知れない何かに対する感情って、自分の中で得体の知れない何かをどんどん大きくしちゃって、なんかしょんぼりするスパイラルにはまっているケースがありますので、これは要注意ですよね。

湧き上がった気持ちが自分にどんな影響を与えているか?

それを除いた上で、つい比較して焦ってしまうという気持ちに対してなんですけど、どんな気持ちが湧き上がるかというよりも、湧き上がった気持ちが自分にどんな影響を与えているか?ここがポイントだと思うんですよね。
例えば、焦る気持ちが刺激になって、自分自身の行動を加速させたり、頑張りたい対象に対して集中する後押しになっている。
良い影響を与えているのであれば、それは良い刺激かもしれないですし、一方で、そんな焦る気持ちが、例えば、無気力感を増幅させているとか、「自分なんて」みたいなぐるぐるのスパイラルにはまっちゃって、どんどん自信をなくしている状態を生み出している。
良くない影響を与えているのであれば、その刺激や気持ちはいったん立ち切ったほうがいいですよね。
そういう意味では、そんな気持ちがどんな影響を与えているか?こっちのほうを冷静に見るというところは、一つの前提として必要かなと思います。
これは、私自身にも言っていますよ。今日の放送は、私自身にも言い聞かせております。

どんな影響を与えているかを見て選び取るというところが基本スタンスですよね。
SNSが良い悪いみたいな一元論ではなくて、SNSというのは、「これはこういうもん」という前提があるじゃないですか。
おそらく多くの人が、良いコンディションの時にはそれが薬になったり活力剤になったりもするし、一方で、あんまり良いコンディションじゃない時や疲れている時なんかは、ますます元気が吸い取られる劇薬みたいな、要は、SNSというのはこういうものとして変わらずそこにあって、それを使いこなす自分のコンディションみたいなことが結構影響していると思いますので、それが与える影響、今、どんな影響を与えているかをちゃんと見て、今、それを服用すべきか、服用すべきでないか、選ぶ。
これは必要ですよね。

そうは言っても、SNSが重要な情報源であったり、上手に使いこなしていきたいという気持ちもありますので、なつさんが質問で書いてくれてるように、焦る気持ちやざわざわする気持ちを、どううまく自分自身がコントロールするかというところについて、最後に一つだけ、こんな着眼点がいいかもしれないよというところを、シェアしたいなと思います。

勝ち方が違うという前提を持つ

それは何かというと、一言で言うと、勝ち方は違う
この一言を頭において使いましょう。
勝ち方は違う。
いろんなことが別に勝ち負けじゃないと思うんですけど、分かりやすい表現なので、あえて勝ち方は違うという表現をさせていただくのと、誰か、他者に勝つかどうかではなくて、自分自身が良いパフォーマンスを発揮し続ける状態を「勝っている状態」という前提を置いて、この表現を使わせていただきます。
良いパフォーマンスを発揮し続けている状態って、何が良いパフォーマンスを発揮し続ける状態かというのは、もちろん人によって違うと思うんですけど、例えば、仕事においては、ちゃんとチームや相手に貢献できて、それが自分自身の仕事のやりがいにも通じて、さらに成長実感にもつながっている。うまく回るサイクルが、自分や他者への良い影響を与え続けて、さらに自分自身もどんどん前進しているという、人によって表現は違えど、割りとそれが自分にもチームにも良いパフォーマンスを発揮し続けている状態という定義ができるかもしれないですし、家庭においては、パートナーと良い関係を築いて、ホームにいることが家族全体が活力を与え合っている、そういった状態が維持されることが、もしかしたら良いパフォーマンスを発揮し続けているという定義かもしれない。
ここの定義はそれぞれでしていただければと思うんですけど、とにかく自分にとって良いパフォーマンスを発揮し続けられている状態が、「勝っている状態」だとイメージしていただければと思います。

立っているフィールドも個性も全然違う

その上での勝ち方は違うというのは、比較対象になる他者と決定的にいろいろ違うじゃないですか。
具体的には、まず立っているフィールドが全然違うと思うんですよね。
どんな環境か?とか、仕事であれば、その中でどんな役割を担っていて、何を求められていて、今、どんな状況で、どんなステージにあるのか。
たぶん一つとして同じ条件がないぐらい、フィールドが違うと思うんですよ。
そこにさらに掛け合わせて、個性も違うんですね。
持っているスキルセットだとか、強みだとか、個人としての強みや良いところが全然違う。
なので、フィールドも個性も違うと、例えば、発信して他者にインパクトを与えることが、その人の勝ち方である、良いパフォーマンスを発揮し続けている状態であるという人もいれば、他言無用な課題にじっくり対峙して、ワンツーワンの関係の中で価値を提供するということが勝ち方であるという人もいると思うので、この前提を無視して、本当は横並びの比較というのは成り立たないはずなんですよね。
プライベートでもそうじゃないですか。
いろんな人とかかわることが、その人の活力やパフォーマンスにつながるという個性を持つ人もいれば、一人で植物をじっと観察することが、心のエネルギーチャージになって、良いパフォーマンスを発揮できるという人もいるわけなので、勝ち方が違うという前提をちゃんと持つことはすごく大事だと思います。

その上で、「この人のこれはめちゃくちゃ上手だな」「こういう使い方はめっちゃ参考にしたい」というものは、どんどん取り入れていく。
そんな感じですかね。
今、言った、勝ち方が違うという前提を置いたり、翻って自分自身のフィールドや個性をちゃんとつかんで、良いパフォーマンスにつなげていく、これって目的志向の考え方だと思うんですよね。
なので、迷ったら、私にとって良いパフォーマンスを発揮し続けるために必要なものは何かな?その目的に対して選び取るというスタンスができるといいなと、自分に対しても言いながら改めて思いました。

なつさん、今週も質問をありがとうございます。
それでは、次のチャプターで、先週の一番放送と、コメントありがとうございますのコーナーをお届けしたいと思います。

先週の一番放送は、「人が足りない問題」を取り上げたあの放送&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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