見出し画像

#875 仕事がデキる人は”予測の精度が高い”~フラットな予測のススメ~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も月曜日がスタートしました。
皆さん、今週はどんな一週間になりそうでしょうか。
今日はまたVoicyさんが全体で展開されているハッシュタグ企画のテーマにもとづいてお届けしたいと思います。

#デキるってなんだ

今日のハッシュタグは、『 #デキるってなんだ 』です。
「デキるってなんだってなんだ?」思わずそんなコメントが頭に浮かんだのは私だけでしょうか。
いろんな解釈の仕方があると思いますが、両立サプリ的にはやっぱり「仕事ができる」にフォーカスを当てつつ、どの切り口でいこうかと考えたんですよね。これも本当にいろいろあるじゃないですか。
これまでの放送でも、「景色合わせ」とか、最近だと「構想力」
みたいなものも取り上げましたし、感情を良いコンディションに維持する、いわゆる「感情のコントロール」、「ネガティブ沼に飲まれない」こういったこともよく取り上げましたけれども、今日は、「予測」この二文字を取り上げて、「#デキるってなんだ」を放送させていただこうと思います。

予測ですよ、予測。
言い換えると、「読み」みたいな感じでも言われると思うんですけれども、予測なので起こり起こり得ることの想定ですよね。
これが、どのぐらいの高い精度でできるか?予測したことに対して手が打てるかどうか?これが私たちの仕事のインパクトを変えると思っていまして、そんな小田木所感を今日は放送にさせていただこうと思います。

「仕事のできる度」を左右する重要なファクターは「予測」

改めて私が考える「仕事のできる度」を左右する重要なファクターは予測。起こり得ることをどれぐらい想定して、それに手を打つことができるかどうか。
なので、予測をちゃんときかせるという意味では、一つは、予測の精度が高い。これが欠かせませんよね。
状況を予測するとか、相手の反応や行動を予測する。
とにかく予測の精度が高いということが不可欠ですよね。
予測の精度を高めるには、私たちはチームで仕事をし、さらにいろんな人に関わりながら仕事を前に進める必要がありますので、相手をフラットに理解する。これが、予測の精度を上げる上では欠かせないと思います。

相手をフラットに理解する

ところが、相手をフラットに理解するというのがめっちゃ難しいんですよね。
ついゆがんで見ちゃうとか、自分の思い込みの中で妄想しちゃう
「この人はきっとこんなことを考えてるんじゃないか」もしくは、「私のことをこう思っているに違いない」どうしても自分を介して相手や周囲の景色を見ることになるので、多少のフィルターが入ることは普通としても、でも、大きくゆがんじゃったり、大きく思い込みに傾きすぎちゃうと、相手をフラットに理解するというのは難しくて、それが予測の精度を下げることにつながってしまう。
だから、相手はどんな期待を持っているのか、相手は何を考えているのか、どんな事情があって、何に関心を向けているのか、これを自分の思い込みに引っ張られることなく、フラットに理解し、さらに、フラットに理解した相手が、自分がこれから取ろうとしている提案だとか、コミュニケーション、あっちへ行きたいという方向に対して、どういう反応するか、どういう考えをするか、どう受け止めていくかを想像しながら仕事を組み立てていく。
これが、私たちが日々、やっていることですよね。

仕事ができるというと、例えば、言語化力が高いとか、対話がちゃんとできる、ファシリテーションが上手、計画できる、スピーディーに手が動かせる、こういったいわゆるビジネス基礎スキルの高さがあがってくると思うんですけれども、予測ということを起点に考えると、言語化力とかファシリテーション能力というのは、見方を変えると、予測したことに対してどれぐらい適切な手が打てるか、頭を使って体が動かせるか?どっちかというと予測に対して、ちゃんと手を打つための切り札手段の数、そんなふうにとらえることができるかもしれないなと思います。

読みがシャープで予測の精度が高いと、準備したことが適切に機能していく

ちょっと概念的に予測というものを説明させていただきましたけど、これがリアルな仕事のシーンでどんな違いになって出てくるのかを、めちゃくちゃ身近な話をしますので妄想しながら聴いていただいてもいいですか。
例えば、メッセージのやり取りが的確な人って、皆さんの周りにいませんか。メッセージベースのコミュニケーション、口頭もそうですけれども、これがめちゃくちゃ的確な人。
そういう人って何が違うのかなと思うと、まず、その人のメッセージを受け取ったときに、書いてあることがすぐ理解ができるんですよね。
さらに、何を返せばいいのかも明確なので、即レスもできるんですよね。
そういう人とのコミュニケーションは、なぜこんなにも気持ちがいいのかというと、ただメッセージを送るのではなく、相手が何を知っているか、どういうふうに考えて理解をしていくかを予測して、それに合ったコミュニケーションを取れるから、たぶんそういう人とのコミュニケーションは気持ちが良くて、本質的で、生産性が高い。
一方で、何が言いたいのかよく分からないなというメッセージを受け取ることもありますよね。
それというのは、自分が書きたいことだとか、言いたいことにたぶんフォーカスが当たりすぎてしまって、相手が何を知っているかとか、どういうふうに理解をしていくか、相手のことが一切予測ができていない。もしくは、予測が的外れになっちゃっている。
そこに残念ポイントがあるかもしれないですよね。
メッセージのやりとりが的確な人の例でした。

他にも例えば、ミーティングとか、一対一のコミュニケーションをうまく動かせる人っているじゃないですか。
これも予測という切り口で考えていくと、上手に動かせる人は関わる人とちゃんと景色を合わせて、ちゃんとコミュニケーションやミーティングを着地させることができる
でも、残念なケースは、想定していなかった方向に話やミーティングがいってしまい、さらに、相手の反応とかリアクションを受け止めきれずに、自分の想定の範囲を超えてしまって、場がガタガタしてしまうとか、もしくは、時間が想定よりも大幅におしてしまう。

こんな違いになって現われると思うんですけれども、でもどっちのケースも、人は目的だってちゃんと設計しているだろうし、ミーティングであればアジェンダもちゃんと組んでいるし、時間配分だっていったんはちゃんと考えていると思うんですよ。
じゃあ、何が違うかというと、考えている時の予測の精度の違いだと思うんですね。
読みがシャープで予測の精度が高いと、準備したことが適切に機能していくと思いますし、一方で、考えて準備はしているけれども、そこで予測したことが自分の妄想ベースだったり、相手を想像していなかったり、「きっとこうなるに違いない」という思い込みにもとづいちゃうと、どうしても現実にはギャップが出てきてしまう
自分がミーティングする立場であっても、ミーティングに参加する立場であっても、どちらかのケースが目の前で展開されているんじゃないかなと思います。

いかがでしょうか。
「仕事ができる」という状態を、今日は「予測」というキーワードで、いろんなものを対比して考えてみました。
何が言いたいかというと、起こり得ることを結構高い精度で予測ができる、相手の関心とか、反応とか、考えていくプロセス、何を知っていて、何が今は合意できていないのか、この辺をフラットに想像できる人ほど仕事が適切に進められる。こういうイメージですよね。

予測が「自分の思い込みに偏っていないか」とチェックする

予測の精度を上げていくことが、仕事を適切に円滑に前に進める上で欠かせないスキルになりそうだね。
じゃあ、そのスタートは何かというと、相手のフラットな理解だと思います。
フラットな理解なので、相手の評価でも批判でもないんですよね。
強いところも、弱いところも、得意なことも、不得手なことも、自分がこうあってほしいという思い込みや、相手はこういう人であるという思い込みを、できる限り脇に置いて、フラットに理解していけるかどうか。
相手は何を知っているのかな?相手は何に関心があるのかな?相手はどんな感情を持っているのかな?こういうボールを投げたら、もしくは、こういう話をしたら、どういう反応が返ってくるだろうか?最初にどんな景色合わせができていれば、相手は迷わずにこの道を一緒に歩いていけるだろうか?
それが、メッセージ一本だとしても、ミーティング一本だとしても、読みをきかせていく、これを私自身もめちゃくちゃ大事にしています。
どうしても個人の嗜好は偏りますので、「思い込みじゃないかな?」とか、「今の考え方はゆがんでないかな?」「偏ってないかな?」「本当にそうだろうか?」こんな感じですね。
やってみたら、当然、うまくいくこともあれば、うまくいかないことも出てきますけれども、うまくいかなかった時に、これはだめな考え方ですけれども、「もうバカバカ、私」と、自分を責めるのでもなく、「あんにゃろめ」と言って相手を批判するのでもなく、何の読みが外れたのか?どこで読みが外れたのか?そんな見方をしていくと、起こったこともフラットに振り返ることができて、結果、その先の読みの精度が上がっていく。
こんなサイクルを作っていけるんじゃないかなと思います。

皆さん、コミュニケーションを振り返る時は、何の読みが外れたのか?どこで読みが外れたのか?もっと言うと、そもそも予測をしながら組み立てをしていたか?こんな観点が増えると、仕事そのものにもいろんなことがあるけれども、結構フラットに向き合えていけるんじゃないかなと、私は思っております。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|