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#940 目的志向で決める~ハンバーグは手作りしない我が家~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、「そうだ、こういう転機があったな」と、昔を思い出したことがありましたので、そんな話をさせていただこうかなと思います。
もしかしたら、朝から小田木さんの昔話に付き合ってられませんよという方もいるかもしれないですけど、一応「目的志向で考えよう」という副題もありますので、ちょっと聴いてください。

これは自宅で作らないと決めているものはありますか?

私たちは、毎日、いろんなものを食べるじゃないですか。朝昼晩と食事をとりますよね。
もちろん外食やお弁当という選択肢も入ってくると思うんですけど、自宅で用意して食事をする場合に、これはわが家は自宅では作らないと決めているものはありますでしょうか。
食べるけれども、作らない。
もっと厳密に言うと、作ることはできるし、かつては作っていたこともあるかもしれないけれども、今は作らない。
というものがありますか。
注意点としては、そもそも作るという選択肢がないものは除いてください。
例えば、お米とかですよね。ごはんは炊くけれども、米からは作らない。
そういうものは除いてください。
もしかしたら、おうちに田んぼがある方もいるかもしれないですけど、そういうものは除いて、これは自宅で作らないと決めているものはありますか。

私はハンバーグは手作りしないと決めています

わが家の場合は、ハンバーグなんですよね。
家族もみんな、ハンバーグが大好きなので、自宅でハンバーグを食べます。ただ、わが家はハンバーグは手作りしないと決めておりまして、でも、焼きたてが食べたいので、ハンバーグの形に成形された焼くだけのものを買って焼いて食べるという選択肢をとっております。
まさに、作ることはできる。そして、かつては作っていた。でも、今は作らないと決めているものの代表格がハンバーグです。
前提を付け加えると、私にとって唯一の好きな家事は、料理なんですよね。
料理以外は割りと、「それが家事だから」と、義務的にちゃんとやるというスタイルをとっています。
掃除はやるけれども、たぶん人並み以下ですね。
洗濯やアイロンに至っては、夫がその役割を担っているので、私は一切やっていないという。
その私が、家族に唯一支持されている家事が、料理。
こんな感じです。
私にとって料理は、今日、食べたいものを作る時間。
一方で、そんなにふんだんに時間をかけられないので、短い時間でできる限りおいしいものを食べたい。
家族のためであり、かつ自分好みに調理されたものを食べたいということで、料理は率先して担っております。
例えば、カレーにはニンジンが嫌いなのでニンジンを入れないとか、ポテサラに入れる卵は半熟がいいとか、卵は混ざり切ってないほうがいいとか、ゴーヤチャンプルは素材別に炒めて食べたいとか。
そんな「それはあなたの好みでしょう」というものを反映させて作る料理が好きなので、そういう意味でも料理は私が好きな唯一の家事です。

手作りしなければならないと思い込んでいた過去の私

そんな中でハンバーグは作らないと決めている。
ここまでを聴いて、もしVoicy放送にするとしたら、内製外製の話ではないですかと、ピンときた方もいるかもしれないですけど、今日は内製外製の話ではないんですよ。 そういう切り口でも切れると思いますけど、内製外製の話ではない。
では、「ハンバーグは自宅で作らないと決めているんです」が何の話かというと、目的志向の話なんですよね。
「ちょっと昔を思い出して」という前置きをしましたけれども、ハンバーグを買うという選択ができるようになった時に、私の仕事のやり方が大きく変わり始めた一つの節目・転機だったなと思います。
今はハンバーグだけではなくて、仕事においても家庭においても、そもそもの目的は何だったっけ?というところで選択、自己決定ができるようになったなと思うんですけど、ハンバーグを手作りしていた、というか手作りしなければならないと思い込んでいた過去の私は、今、思い返すと、そういう決定や選択ができなかったんだなと思います。

当時、私はまだ出産したばかりで、両立生活のスタートを切ったばかりの初心者で、育休から復帰して仕事もしていましたけれども、どんなことを考えていたかというと、仕事をしているんだから、もっというと、仕事をさせてもらっているんだから、せめて家のことをちゃんとやらなきゃ、子どもを持ったんだから、仕事もちゃんとやりつつも、子どもについても良い母親でいなきゃ、こんなことを考えながら、四苦八苦していました。
そう考えることはめちゃくちゃいいことなんですけれども、その中でおちいっていたのが、なぜかこういう思考。
仕事をしているんだから、せめて料理ぐらいは手作りしなければ。
そんなことを考えて、例えば、保育園から子どもをピックアップして帰ってくるのは私の役割だったんですけど、そこから子どももせっかく帰ってきたんだから甘えさせてくれよというモードの中で、ちょっと待って、ご飯を作らなきゃいけないから、しかもできる限り手作りでちゃんと作んなきゃいけないから、そう思い込んで、玉ねぎは刻むところから始める。
別にハンバーグじゃなくてもだと思うんですけれども、そんなふうな考え方と手段の選択をしていたんですよね。

いつの間にか手段が目的化していた

なぜそこまでして夕食をちゃんと自分で作ることにこだわっていたのか。
たぶんそうじゃないと、家族に愛を示せない。そこまでやってこそ、両立して働くというもんでしょう、そんなふうにたぶん思っていたんですよね。
でも、改めて、そもそもそうしたい目的は何だったっけ?というと、仕事をしながら、家族の時間は家族で豊かな時間を過ごしたいとか、せっかくみんなが外で頑張って帰ってきて囲むのが夕食の食卓なわけだから、そんな夕食の食卓を楽しい時間にしたい。体に良いのはもちろんだけれども、心に良いものを食べたい。笑ってその時間を過ごしたい。
と、思っていたはずなのに、これがいわゆる手段が目的化するというやつですよね。
家族で笑顔で食卓を囲む。そこでお互いがねぎらって愛情を感じ合う。その手段として選んだのが手作りだったはずなのに、いつの間にか手段が目的化する。
もっと言うと、笑顔で食卓を囲むためには、疲れているときに子どもを足元でとりあえず泣かせて、それでご飯を必死になって手作りするというのが、目的に対して適切な手段だったかどうかというところも、振り返る余裕もなく、手段が目的化していたな。
今、考えるとそう思います。

もう一つ、起こっていたことが、今だから言えるんですけれども、さらに途中から目的の実現よりも、それをやることによって、よく分からない他者から自分がどう見えるか、自己評価のほうに比重がいっちゃっていたな。
どういうことかというと、忙しい中でも家族のために料理が手作りできる自分、誰に対してか分からないけれども、このポジションを取り続けることが、さらに目的にすり替わって、だからますますやめられないということにはまっていたなと思います。

私の仕事のやり方が大きく変わったことと、ハンバーグを手作りしなくなったことの重なり

何が言いたいかというと、ここで気づきたいのが、やっぱり目的志向ですよね。
そもそも何を実現するためのやり方だったっけ?手段だったっけ?選択肢だったっけ?そういう考え方ができるようになると、自分が作らなくてもいいもの、作らないことによって、より笑って食卓につくということが実現できる選択肢があれば、そっちでよくない?
ハンバーグを頑張って手作りして、それでいてなんかパサパサなのであれば、買って焼くだけに時間を使って、むしろ炊きたてのご飯でおいしく食べたほうがみんなが笑えない?
その心の余裕で子どもともコミュニケーションがとれて、むしろそっちのほうが目的に近くない?
そんなふうに考えられるような転機になったのが、ハンバーグは自宅で作りませんという意思決定。
そこから、そもそもの目的は何だったっけ?と、考えることが習慣化していった大事な大事な転機だったなと思います。

でも、私もまんまとはまっちゃっていましたので、そこから言えることは、手段って目に見えるじゃないですか。
一方で、目的は、考えたり、目を向けないと見えないんですよね。
なので、そもそもの目的に目を向けるということが、すごく大事なんだなと思いました。
皆さんにとってのハンバーグは何ですか?
もしかしたらタイミング的に、それが離乳食という人もいるかもしれない。
手作りをしなきゃ。食べないのは、手間と愛情が足りないからなんじゃないかしら?
いやいや、子どもによって、好きなものや食べるもの、食べる量も、ずいぶん違いますのでと知ったのは、ずいぶん後からだったんですけど。

あとは、資格とかもそうですよね。
いつの間にか取ることが目的になっちゃう。
もっと言うと、最初から取ることが目的になって、それによってどうしたいんだったっけ?それを見失いがちですよね。
そういう意味で、仕事でも家庭でも、皆さんにとってのハンバーグは何ですか?
目的をまず考えよう。
こんなことも、今までに100回以上、1000回以上、聞いているかもしれないけれども、本当の意味での目的志向が私の中で確立したのは、ハンバーグを手作りするのをやめた、そんな30代前半のタイミングだったなと思いました。
一体何の話だったんだ?ちょっと昔話も交えて、ダラダラとしゃべってしまいましたが、みなさんのほうで何か拾えるものがあったら幸いです。

「ビジョンでチームを動かす」オンラインライブは、10月12日★

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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