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#293 社会の関心や価値観から、気づかずにズレちゃうリスクを考える

本日は、木曜日です。
毎週木曜日は、チームVoicyの新マネージャーリナちゃんから質問を投げ込んでもらって、それに答えるという配信をさせていただいております。
リナちゃん、毎週ありがとうございます。
今日は、こんな感じです。
【友人の話です。私の友人は、仕事をする中で、上司や同僚が冗談交じりに発する差別発言にモヤモヤしているそうです。
友人本人が言われているわけでもなく、業務上の関係性は良い方だと感じるそうです。
そのため転職しようという気持ちまではなくて、かといってズバッと上司に指摘できるほど強くない。モヤモヤするとのこと。
業務外での価値観の違いって、どう付き合っていくべきなのでしょうか?】

冗談交じりの発言でも社会的信用を失うリスクがある

ということです。ありがとうございます。
毎回難しいテーマだなって思うのですが、今日のこの話を聴いて、みなさんどう思いましたか?
私が真っ先に思ったのはですね「え、大丈夫?」これだったんですよね。
リナちゃんの友人が直接言われているわけではないということですけれども、その発言が冗談交じりであっても、差別を含んでいる内容だということは、傷ついている人がいるってことですよね。
直接じゃないにしても、友達はモヤモヤしている。
このモヤモヤが、周囲の生産性を下げているような気がするのですけれども、大丈夫?
こうなってくると、この上司の方だとか同僚の方だとか、たぶん人間的に信用されないですよね。
もっと言うと、そういう人がマネージャーになっちゃうとか、そういう人がいる会社や組織自体、「大丈夫?」って思われちゃってると思うんですよ。
もっと言うと、先々のリスクもはらみますよね。
会社の中で、ハラスメントにつながって重大な信頼失墜につながる可能性もありますし、たぶん悪気なくだと思うので、ついうっかりみたいな形で、取引先の信用を失墜しちゃったりだとか、外じゃなくて中もですよね。
「この組織大丈夫かな?」って思いながら、優秀な人材が離れていくリスクも十分に含んでいると思うんです。
そういった事実に対してアンテナが立ってないということで、「会社大丈夫?」って思われちゃうリスクですよね。
なので、リナちゃんの「こういうケースにはどうやって付き合ったらいいでしょうかね?」という質問に対しては「いや、どうしようもないよね」
特に相手が上司である、部下から何もしようがないですよね。

社会の関心や価値観が大きく変わってきている

そうなってくると、自分がどういう環境に身を置きたいかという話になってくるんじゃないかなと思います。
ごめんね。直接的な回答にはまったくなってないのですけれども。
ただ、今日のリナちゃんの投げ込みから、私は考えたいなって思うことがありまして、ここから「どうしようもない相手」というところは一旦置いといて、ぐっと自分に行き寄せて考えてみる。
何を考えたいかというと、改めて、『物差し』つまり社会の関心だとか、価値観って、大きく変わってきているなって思います。

例えば、いじめだとか、人権に関して、これまでも絶対だめだし、これからも絶対だめなことに対しても、より厳しい目が注がれるようになっていると思いますし、もっと言うと、難しいのが、これまでは特に何も言われなかったけれども、これからはめっちゃ信用を失うよということもたくさん増えてきてるじゃないですか。
例えば、「美白」という表現を商品メーカーがやめました。
要は、白いことが良い、優れているという表現に関して、社会の物差しが変わってきている中で対応していますとか、あと、日用品全般に関して「肌色」という表記がどんどんなくなっています。
あとは、飛行機だったかテーマパークだったかは忘れましたけれども、園内のアナウンスで、「レディース・アンド・ジェントルメン」と呼んでたのを「ハロー・エブリワン」に変えましたとか、あと、プラスチックストローを使っているだけで、環境的に感度が低い企業だって思われてしまうとか。

気づかないズレが大きなリスクになる

こういったことって、気づけないとか、知らず知らずのうちにずれちゃうということが、めちゃくちゃ大きなリスクになってるなって思うんですよね。
もはや他人事ではないと思うんですよ。
気づかないとか、ずれちゃうっていうことによって、知らずに相手を傷つけちゃうリスクがそこにはあると思いますし、さっきのリナちゃんのケースのように、人間的や社会的信用を失うリスクとか、それによって、批判や訴訟の対象になるリスクもあれば、これまで築いたものを一気に失って、かつ今後の可能性をなくしちゃうリスクというのもあるなって思います。

「物差し」を持ち続けるためには

ということは、自分や家族がその物差しをどうしたらきちんと持ち続けることができるだろうか
これはちゃんと考えないといけないなって思ってます。
どうしたらそれが担保し続けられるかというと、改めて、情報と知識だなと思うんですよね。
今、世の中でどんなことに関心が向けられていて、それによってどんな出来事やニュースが起こっているのか、その背景にはどういった考え方だとか、社会の変化があるのかという情報と知識ですよね。
これを大事に持ち続けて、しかもアップデートし続けるということが欠かせないんだなって思いました。

情報と知識があることで、リスクを防ぐ

例えば、絶対あってはならないし、辛いことなのですけれども、いじめ。
ここにも情報と知識があることで、例えば、被害を受ける側になった時に、自分が悪いではなくて、きちんと毅然とそれについて向き合うということができると思いますし、一方で、加害者になるリスクも最小限にとどめられると思うんですよね。
決定的にいじめちゃうということを、いじめのイメージにするかもしれないですけれども、そうじゃなくて、ちょっと相手のことを悪く言ったとか、ついその場のノリでふざけてしまった、その中でからかってしまった。
こういったことも根底にある価値観といえるかもしれないですけれども、きちんと情報と知識があることで、リスクってぐっと防げるんじゃないかなと思います。

つい最近も、オリンピック開会式にまつわるニュースがいくつか出たと思うのですけれども、これもすごく貴重な情報と知識源になりますので、家族会議ですよね。
家族会議といっても、夕飯のテーマになるぐらいですけれども、長女ちゃんや次女ちゃんがいますので、「これはそもそもどんなニュースか?」ここをまずちゃんと抑える必要がありますよね。
その中に本人のどんな問題があって、それがその後の本人の人生やキャリアにどれだけの影響とリスクを与えたかったか?
これもそうですし、それを取り巻く側が、一旦「まあ、いいでしょう」にしかけたけれども、世の中の「世論」というものの中で、「だめだ」と意見を翻した。
一旦は、「いいでしょう」と思いかけちゃう、ここにも大きなリスクがあるわけですよね。
こういったことを話題にして、考えたいのは「どう思う?」ここですよね。
いきなり明日から「はい、やって」と言われてもできないと思うのですけれども、日々のこういった蓄積が、自分と家族の物差しをアップデートし続けることになると思いますし、気づけないとか、あと知らずにずれちゃうというリスクを小さくしてくれるのかなと思っております。

ちなみに私が情報源にしているのは、やっぱり新聞ですね。
別に新聞である必要はないと思いますけれども、網羅的にきちんとした情報を届けてくれる、それを自分が受け取り続けられて、どこかで一気にまとめてじゃなくて、毎日コツコツ続けられる情報のニュースの仕方、自分にとって良い形って何なのかな?
これが見つかると良いんじゃないかなと思っております。

ということで、今日はリナちゃんの質問から考えたいこと「物差し」社会の関心や価値観が変わってきている中で、どうやって気づかないズレみたいなことをなくしていくかについて、徒然に話をさせていただきました。
ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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