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#389 不安はネガティブなものではない?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、良い問いと良い仲間に出会えるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週のタイトルコールは、よっちゃんが考えてくれました。
よっちゃん、ありがとうございます。

不安について考える

このタイトルコールにあるように、「良い問いに出会える」私は先週、良い問いに出会えましたので、皆さんにも共有させていただきたいなと思います。
この問いというのが、「不安って何?」これだったんですね。
不安って何?
皆さん、今、不安を抱えていますか?
それはどんな不安ですか?
そして、その不安にどう向き合っていますか?
こんな感じなのですが、先週、何があったかというと、先週の金曜日の夜に、毎月一回私たちが運営するオンラインスクール育休スクラの修了生コミュニティ、通称「夜スクラ」というものがあるんですね。
いわゆる卒業生が集まって、月に一回勉強会をしている場なのですけれども、金曜日の夜はへとへとじゃないですか。なんならちょっとお酒も入ってますよぐらいの感じなのですが、だいたい毎月20人から、多い時で30人ぐらい集まって、仕事やキャリアの上での課題解決をテーマに、いろんなテーマでゲストを招いてセッションするという時間です。
この夜スクラの今月のテーマが、「不安について考える」だったんですよ。
ゲストはなんと弁護士の長野さん。
弁護士の長野修一さんは、このVoicyの対談にも来ていただいたことがあります。
#240 弁護士・長野修一さんに争いを事前に防ぐ方法について聞いてみた)
長野さんが最近発案されて、いろんなコミュニティで実践されているのが、「不安について考える会」というワークショップ型セッションなんですね。
これを長野さんに来ていただいてやりました。
そこで出てきたのが、「不安について考えよう」「不安ってそもそもなんだろう?」こういった問いなわけです。

ちなみに、皆さんは不安がありますか?
どんな不安ですか?
セッションの場で、いろんな不安の種類があるなって思いました。
そもそも、「あれ?今、不安があるかというと、ないな」みたいな「不安がありますか?」と聞くと、何が不安だろうと考え始めちゃった人もいれば、例えば、「11月なのにこんなに暖かくて地球の温暖化が不安です」という人もいれば、「漠然と今の仕事を続けていていいのか?この場にとどまっていいのか?それとも外に出るべきなのか?」キャリアに不安を抱えている人もいれば、「親が高齢になってきて介護について不安を感じる」こういった声もあるし、「今度復職を迎えるにあたって、その後の両立生活や仕事が不安だ」こんな声もある。
本当にいろいろなんですよね。

ちなみに、「不安について考える」めちゃくちゃ暗くてネガティブな会かというと、不安というイシュー、お題があることによって、いろんな不安を客観的に語ったり、考えたり、話したりということができるんですよね。
なので、この場は「不安」について語る場ですよという前提があるということに、私はすごく面白さを感じました。

不安を分解しよう

いろんな不安、大なり小なり、いつなり、どんなテーマなり、というところのいろんな不安があるのですけれども、この不安を分解してみると、ある程度いろんなグループに分かれてくるのかなと思いました。
例えば、「人間関係の不安」家族だったり、職場だったり、もしくは、第三者だったり。
あと、「お金の不安」会社を経営していたら、経営の面でのお金の不安、そして個人の家計という側面でのお金の不安。
「キャリアに対しての不安」自分のキャリアをどうしようという内発的な不安もあれば、動いていく環境に対してどうやってキャリア形成をしていこうかという、環境に起因するキャリアの不安もあったりとか、「健康」ももちろんありますよね。

今度は、時系列で分解をしてみると、また違う見え方ができる。
「過去起こったことから生じている不安」言い換えると、「後悔」みたいな不安もあれば、直近の、例えば、「来週の会議をどうやって仕切ろう」という不安があったり、一年後の不安、5年後の不安、ずっと先の30年後の不安、「こんなに温暖化が進んで、私及び子どもたちは、この地球でこれからも元気で暮らしていけるだろうか」とか、国や経済、社会、社会保障といったところの不安も、もちろん時系列で見ていくとありますよね。
自分の健康、家族の健康、介護、こういったところも時系列の中で先んじて見えてくる。
そして、先を考えたときに感じる不安というものもあるのかなと思いました。

そうやって考えていくと、予測からの不安もある。
こういうことが起こるかもしれないという予測からの不安もあれば、すでに起こった出来事や事実に起因して発生している不安もあるんだな。
本当に不安の種類っていろいろあるなと思いました。

不安という事実は存在しない?

そういった観点から、さらに不安について考察していくということを、みんなでワイワイやってみたのですけれども、不安について考えたら、どんなものが見えてきたのかというのも、ちょっとシェアしたいなと思います。

まず、長野さんが共有してくれた観点から、なるほどなと思ったのですけど、まず、「不安という事実は存在しないんじゃないか?」この論点、どう思いますか?
「不安という事実は存在しない」というのはどういうことかというと、まず事実そのものがあって、その事実があったときに、自分でその事実に意味をつけながら想像して、そこから不安を生みだす。
なので、不安という事実があるわけではなくて、事実に対して自分が無意識的にも意識的にも意味をつけたときに、そこから不安が生み出されるという構図があるよね。
例えば、今の仕事は安定しているので、このまま続けていけばそれはそれでいいのだけれども、でも本当にここにとどまり続けていいのか、もっといろんな経験を積んだ方が自分としても面白いし、キャリアの選択肢というのは広がるんじゃないか?というキャリアの不安を抱えている状況があったとするじゃないですか。
これをさっきの、事実、意味付け、不安に当てはめるとどういうことかというと、まず安定した仕事に就いている自分、これは事実ですよね。
その事実に対して自分でどんな意味付けをしているかというと、例えばですけれども、変化の時代なのでとどまる事の方がリスクになるんじゃないかという意味をつけて、そこから想像した時に、今の仕事にとどまり続けて外を知らない自分ということに不安というものが生み出されてくる、こんな感じの構図ですかね。
ここもさらに考えていくと、例えば、自分のこうありたいに対して生じたギャップからの不安ということも見えるし、もしそうじゃなかったとしたら、「いやいや、人って何回か転職すべきでしょう?」こうあるべきという規範意識とのずれが生じちゃって、そこが不安になっている可能性もありますよね。
「どっちだろうな私のケースは?」こういった考え方もあると思いますし、事実を見ない、実は事実を直視してないことから生じちゃってる不安もあるよね、そんな見方もしました。
事実を直視してないというのは、今の仕事を安定的な仕事だと自分は勝手にとらえちゃっているけれども、実は環境の変化が激しくてその中で求められている役割だとか、顧客の期待もどんどん変わっていて、実は安定的であるという今の見方は、事実に即していない可能性もある。
こんな感じの考え方ですかね。

不安をきっかけにしながら良い結果につながることもある

こうやって考えていくと、もう一つ気付けるのが、不安ってそもそもネガティブなものなのだろうか?こういった考え方もできるよね。
もちろんネガティブな不安もあると思いますけれども、でもこの不安を感じて、その不安に対処しようとした行動が良い結果につながることもあるじゃないですか。
例えば、さっきのケースでいくと、じゃあ、外でも通用するようにいろんな経験を積もうといって、職場の中で新しい経験に手を挙げたり、外に出て学ぶとか、いろんな人と付き合うといった行動につながった結果、自分の考え方だとか、スキルをアップデートすることになった。
こう考えると、不安をきっかけにしながら、次のアクションにつなげて、そして自分をアップデートした結果、見える景色が変わった、こういったことにつながるという意味では、不安は一概にネガティブなものではないかもしれない。そんなふうにも思えますよね。

不安について熱く語っていたら、10分を越えそうなので、チャプターを切り替えたのですけれども、祝日の放送ですのでご了承ください。

不安と上手に付き合いたい

不安についていろいろ考えてみたり、仲間と意見を共有してみたことによって、やっぱり見えたものがあったなと思いました。
そんな経験をして私が考えたのは(個人の感想ですけれども)、不安っていつでも誰でも抱えるもので、たぶんゼロにはできないですよね。
かといって、不安にどっぷり浸かりこんじゃったら結構辛いですし、不安の海で溺れてしまうということもあるんじゃないかなと思います。
ゼロにはできないけれども、溺れたくない。
ということは、不安と上手に付き合うって大事だな。

上手に付き合うってどういうイメージかというと、例えば、不安だなという感情をコントロールしたり、論理的に整理をしたり、客観視できるようになることだとか、あと、その不安について考えてみることで、不安から自分が教えてもらうということもできるんじゃないかな。
なぜそこに不安を感じるのか?とか、その不安って何に起因するんだろう?これを考えていった時に、自分自身の考えの傾向をつかむことにもなるだろうし、その不安の要因に対して行動するきっかけにしていくこともできる。
本当に望んでいるものだとか、一方で、「辛いな」、「苦しいな」と思っている感情に気付けたり、もっと言うと、漠然としたもので、「これは勝手に自分で不安を増殖させるような考え方をしていたからなんだな」ということに気付けるのも、考えて、客観視して、分解したり、整理をするということから気付けるんじゃないかなと。
そういう意味で、不安が教えてくれる不安に教わる、といったことも、不安と上手に付き合うことに含まれるのかなと思いました。

仲間とポジティブに話し合って気づいたこと

今回、こういったセッションみたいな形で、みんなで不安についてディスカッションするということをしてみて、不安と上手に付き合う方法の一つに、蓋をせずに観察するとか、人と対話するということが結構有効なんだなと思いました。
テーマは「不安」ですけれども、全然ネガティブじゃないんですよね。
信頼し合えるコミュニティであるということが前提にあるかもしれないですけれども、とにかく面白かった。
自分と人の不安の違いだとか、人が考えたことを客観的に聞くことによって気付けたことがあった。
長野さんも含めて、「こんな着眼点どう?」と共有してくれたことから不安に対しての理解が進んでいく。
とにかく面白かったなって感じました。
そんな熱い金曜ナイトでしたという報告と共有でした。
まずは、一緒に参加してくれた卒業生メンバー、ありがとうございます。
そして長野さん、めっちゃ面白かったです。またぜひ来てください。
参加できなかったメンバー、そしてこのVoicyで聴いてくださった皆さんも、「なるほど、不安について考えるって意外といいかもしれないな」そんな気付きになるとうれしいなと思いました。
延長放送でしたけれども、ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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