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占いブックレビュー『占いに行ってきました! 』(柏木珠希)


著者について

柏木珠希
1968年生まれ。日本女子大学文学部在学中より執筆活動を始め、卒業後フリーライターに。仕事・プライベートを含め、国内外150名以上の占い師に鑑定してもらうほどの「占いマニア」である。「占いは心のホストクラブ」が占いに関するモットー。そのココロは「お金を払っても褒められたい!」。当たると言われる占い師の情報を聞けばどこへでも駆けつける、まさに究極の占い&開運マニアである。主な著者に『開運マニア』(説話社)、『笑撃!「自分探し」マニュアル』(大和出版)などがある。

『占いに行って来ました!』
著者プロフィール欄より

読みどころ

この占いブックレビューでは、普段は主に古典や専門書を取り上げているのですが、今回はいつもと趣向を変えてコミックエッセイのレビューを書いてみました。
本書は、フリーライターで「占いマニア」の柏木珠希さんが様々な分野の占い師を行脚して占ってもらった時の体験を記録した実用コミックエッセイです。作中に登場する占いは大変バラエティ豊かで、最もメジャーで人気のある占いであるタロットから心霊透視といったスピリチュアル度高めなものまで実に10種類近い占いが登場します。
中でも私が面白いと思った占いは「オネエタロット」です。「オネエタロット」とは、文字通りオネエの人がやるタロットのことなのですが、別に特殊なカードを使ったりする訳ではなく、やってることは普通のタロットと変わらないです😂 但し、タロットを使う人がオネエであるというところが重要で、著者によると、オネエ占い師のおススメポイントは「男の気持ちも女の気持ちもわかって感性も鋭いし なによりちょっとくらい厳しいこと言われてもなぜか許せてしまうのがオネエ占い師の良いところ」だそうです。

各章の終わりには、占いの基礎知識についての解説や占いについての疑問に答えるQ&Aのコーナー、占ってもらう時のコツや良い占い師の条件についてのコラムなどがあります。これらのコーナーは、占いの知識は全然無いけれど占いを体験してみたいと思う人にとってはかなり有益な内容となっています。特に、占ってもらう時のコツについてのコラムは解説がかなり具体的で、例えば「聞きたいことを箇条書きにしておく」や「自分のデータを準備して知らせておく」など、占いを円滑に進めるためにどんな下準備が必要かといったことを教えてくれます。
また、巻末には作中に登場した17名の占い師さんのプロフィールが掲載されているので、もし気になる先生がいたらプロフィール欄のHPや電話番号にアクセスして鑑定の予約を取ることができます(一部予約が大変困難な占い師さんもいるようですが…)。私が個人的に鑑定をお願いしてみたいなと思ったのは、オネエタロットのJuicy★先生です😂
なんだかやたらオネエタロットばかり推してしまいましたが、勿論どの占いにもそれぞれ違った良さと面白さがあります。もし占いに興味があるという方は、占い初体験に臨む際のガイドブックとして是非本書を手に取ってみて下さい!



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