あなたは心理的に安全な状態にいた経験がありますか?
こんにちは、Ocome(おこめ)です。
私は日々、「なんのためにやっているかわからないこと」に忙殺されて、毎日苦しいです。
Googleの組織開発に関する研究のおかげで「心理的安全性」はバズワード化して多くの人が知る言葉になったと思うのですが、あなたは心理的に安全な状態にいた経験はありますか?
私は、先日参加した会議で「心理的に安全な状態にいる」経験をできたので、そのことについて話をさせてください。
ある会議は心理的に安全な状態だった
その会議はプロボノプロジェクトのメンバー6名が参加するオンライン会議でした。
(プロボノについては、以前の記事を参考ください。)
プロジェクトマネージャー(PM)が会議を進行する中で、PMのやりたいことがわからない場面が発生しました。
タイミング良く質問してくれたメンバーのAさん。
Aさんは「しつこく質問して会議を止めてしまってメンドくさくて申し訳ない。」と言っていましたが、他のメンバーもAさんと同じように疑問を持っていたと思います。
なぜならば、AさんとPMのやり取りをメンバーは誰も止めませんでしたし、Aさんには「わざわざ質問してくれてありがたい。」と私は思っていました。
Aさんのおかげで、PMのやりたいことがわかったので、予定時間を超過しながらも決定事項をまとめ、次の会議までに作業を分担して進めることになりました。
心理的に安全な状態を「作る」ということ
会議が終わってしばらく考えてみて、疑問が1つ起きました。
「心理的に安全な状態はたくさん対話したチームにしか生まれないんじゃなかったの?」
心理的に安全なチームを作るには、1on1などでコミュニケーション量を増やして対話し、チームのメンバーがお互いの人となりを知ることが重要だと言われています。
しかし、私が経験したプロボノのチームでは、出会って1ヵ月ほどしか経っていません。皆さん忙しいビジネスマンの集まりでもあることから、対話の量はそこまで多くは取れていませんし、お互いにどんな人なのか多く知るに至れていないのです。
それなのに、なぜ、心理的に安全性が高い会議を実施できたのでしょうか?
心理的に安全な状態が「ある」ということ
このプロボノチームではミッションとパーパスが明確に共有されています。そうでないとわざわざ忙しい中時間を作って、ボランティア活動などしないです。
・ミッションは支援するNPOの何らか助けになりたいということ。
・パーパスはプロボノ活動を通じて社会貢献したいということ。
これらミッションとパーパスが共有されているため、チーム全員が「効率よく、かつ効果を最大化するために今ここで質問することが大切だ」と感じられていたのがあの会議だったのです。
つまり心理的に安全な状態をたくさんの対話によって「作る」ことをしなくても、
心理的に安全な状態が「ある」状態だったと言えそうです。
ゆるぎないミッションやパーパスを互いに共有したチームであれば、コミュニケーション量がたとえ多くなくても心理的に安全な状態を実現できるということを私は体感することができました。
なんで心理的安全な状態が「良い」とされているのか
最初に結論を言うと「火事場の馬鹿力をいつでも発揮できたら困難に立ち向かい乗り越えられる」からです。
VUCAの時代は、変化が早い時代です。
こんな時代にチームで振りかかる困難に立ち向かい乗り越えていくには、チームの個々人が必要なタイミングで火事場の馬鹿力を発揮する必要があるのです。
火事場ってどんな時でしょうか。
たとえば、災害が起きた時、システム障害が起きた時。こんな時がまさに「火事場」であり、個々人の力が最大限に発揮できる時です。
・道路が寸断されて食料が不足している人たちに、なるべく早く食料を届けるために少し空気を悪くしてでも必要な指摘は発言しよう
・システム障害が発生して1分1秒でも早く復旧するために、マニュアルで間違えそうで危ないと思った手順について報告しよう
上記は似たような体験したことある方もいると思います。
こうやって考えると
と言うことですね。
なんでパーパス経営やミッション・ビジョン・バリュー(MVV)が大切なのか、少しわかった気がしました。
ただし、プロボノ活動もシステム障害などのトラブルもチームでの活動期間が短いので、長期間のプロジェクトなどには当てはまらないこともあります。ご注意下さいませ。
火事場の馬鹿力を意識して使えるようになるには
最後に、まとめです。
変化の早い現代では「火事場の馬鹿力をいつでも発揮できる」ことが降りかかる困難に立ち向かい乗り越えるために必要です。
火事場の馬鹿力を意識して使えるようになるには、チームとして以下のことが必要です。
ミッションやパーパスがチーム全員で共有されていること
そのミッションやパーパスを皆が「絶対に達成するんだ」と思えていること
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