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【読書感想文】芥川龍之介「藪の中」の読書会で真実について議論した

就寝27:00
起床10:00


こんばんは。
昨晩、芥川龍之介の「藪の中」について語るオンライン読書会に行ってきた。
すごく学びや気付きがあったので語っていきたい。

まず「藪の中」のあらすじについて語った方がいいだろう。
「藪の中」は平安時代が舞台となっており、まず藪の中で男の死体が見つかるところから始まる。
主要人物は死んだ男の霊、男の妻である女、そして盗人だ。
それぞれの語るこの殺人事件に対しての証言から物語が展開されていく。
それぞれの証言に共通するところは盗人は女を略奪しようとしたこと。
そして盗人は夫婦を襲撃して男を藪の中の木に縛りつけたということだ。
しかしそれ以降の証言はそれぞれに異なる。
盗人は女を巡る決闘の末に男を殺したと言う。
女は盗人に手籠めにされたことから夫婦の誇りを守るために心中しようと男を殺したと言う。
男は女に裏切られた情けなさから自死を選んだと言う。
それぞれが違った過程で自分が男を殺したと主張するという話だ。

僕は読書会には途中参加だった。
丁度読書会で与えられた問いについてブレイクアウトルームで議論するところだった。
問いは以下の3つだった。
「真実を知ることはできるのか。」
「情のあるリーダーはそれぞれが違うことを主張する問題に対してどのようにマネジメントするべきか。」
「喋る人の思い込みは周囲にどのような影響を与えるか。」
これから議論で印象に残った発言や僕の気付きなどから、僕なりの意見を書いていこうと思う。

まず「真実を知るができるのか」について。
少しずれるが僕は真実を喋ることも難しいと思う。
紙に一人で書いている内容と人に対して伝えるために言っていることは同じことについて語っていても絶対ズレる。
そして誰に対して言うかやいつどこで言うかなどでも内容はズレると思う。
どれだけその人が事実を語ろうと思っていてもだ。
また語る人によって持っている情報や考え方も異なるし、思い込みで事実と違うことを喋る場合もある。
同じテーマについて語っていても「藪の中」にあるくらい発言の内容が異なることはないわけではないと思う。
真実について語ることが難しい以上、真実を知ることも難しい。
僕たちが語り手やそのテーマについて持つ偏見を全て取り除きながら聞くことは不可能だ。
真実について語る、そして知る二重の難しさでインターネットなどでは事実は歪められデマは流されていくんだろう。

「情のあるリーダーはそれぞれが違うことを主張する問題に対してどのようにマネジメントするべきか。」について。
まずこれを聞いた時に思ったのは「リーダーに情っているのかな?」ってことだ。
リーダーに情があると誰かに肩入れしてしまったり、ある問題に対しての思い込みが強くなってしまうような気がした。
ブレイクアウトルームでもそのような情はなくすべきだと思った。
しかし、人の話を聞こうとする姿勢や一旦相手の意見を聞く姿勢は必要だとも思った。
そういう誰に対しても持つべき情、普遍的な敬意があるのではないか。

また、それぞれが語る発言の正当性だけでなく主張したいことを汲み取ろうとしなければならないとも思う。
子どもたちが例えば喧嘩している場合「相手が先に殴った」「相手が先に嫌なことを言ってきた」と主張しているとしよう。
この場合子どもの話を十分に聞く、また聞く姿勢を見せることは勿論重要だが、どちらが先に殴ったかや嫌なことをしたかよりもどちらもが相手にムカつくことをされたことが重要に思う。
ある程度話を聞いて、人に嫌なことをしてはいけないことや暴力を振るってはいけないことを伝えて喧嘩両成敗の方向に持っていくのが良さそうに感じる。(もしもの話すぎるな。)
少し話がズレるが、事実と真実はなんとなく違う雰囲気があるな。
事実はもうそこにあるもの絶対的なものって感じがするけど、真実は語られるもので人によって異なる感じがある。
人が事実について語るとき、もしかしたら嘘をつこうとしてない限りそれは真実であるのかも。
そしてその裏にあるその人なりの意見とか主張を読み取っていかなきゃいけないのかも。

またマネジメントに必要なことは「正しい判断」をすることよりも「グループをより良いもの」にしていくことだと思う。
マネジメントは人を裁くジャッジでもなければ支配(コントロール)でもない。
僕はmanageということばの持つ「なんとかやり遂げる、やりくりする」という意味が好きだ。
それぞれの語る言葉にちゃんと耳を傾ける中で、リーダーも自分なりの真実を語る。
皆の思いをすり合わせていく中でそれぞれが納得できる答えを出すことを目指すことがマネジメントなんかもしれない。

3つ目に「喋る人の思い込みは周囲にどのような影響を与えるか。」
僕は思い込み強い人の言葉のパワーって強い気がする。
自分の意見を信じていることが感じられると結構心が動かされるかも。
それにちゃんとした言語化能力や喋りのうまさ、傾聴力がついてくると更に強い。
もしくはそれらがなくてもいいのかもしれない。
根拠のない自信を持っている人にはなんかオーラがある。
おかしなことを喋っていると思っても反論しがたさがある。
一人パッと思いつく人だとスティーブ・ジョブスだろうか。
思い込みの強い人は周囲に強い原動力を与える気がするけど、だからこそ危険だ。
うまく使えば強いけど、下手な結果が出るとヤバい劇毒だろう。

うわー。
めっちゃ書いたー。考えたー。
読書会楽しかったなー。
真実とかマネジメントとかの重めのテーマについて名著を通して考えるってなんか素敵ー。
またやりたいなー。
もー遅いなー。
寝よー。

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