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睡眠は頭の中のエントロピーを減らす

最近少し不眠やった。
寝ようと思っても頭が興奮して寝れへんかった。
それで睡眠について色々調べてみたらおもろそうな動画が見つかった。

睡眠の研究で今熱い柳沢さんと、最近有名な成田さんという人の対談の動画だ。
柳沢さんは「睡眠は重要。」「頭の中身を整理したり、しっかり心身を回復する上で大事。」「神経系のある動物で睡眠をしない動物はいない。」「なぜ睡眠と同じ効能を睡眠をしなければ得られないかは証明できていない。」と言っていた。
このなぜ睡眠と同じ効果が睡眠をしなければ得られないかはエントロピーで科学的にじゃないけど説明できそうな気がする。
(勿論柳沢さんはそんな考え方があるのは既に知っていて、ここでは厳密に証明するのが難しいと言っているんだと思う。)

まずエントロピーについてやけど、これはざっくり言ったら乱雑さを意味する。
そして自然界にはエントロピー増大の法則がある。
これは物体や熱のエントロピーは増えていって、逆に自然に減っていくことはないってこと。
例えばミルクとコーヒーを混ぜると物エントロピーが増えてカフェオレができる。
逆にカフェオレからミルクとコーヒーは自然にできない、物エントロピーがひとりでに減少することはない。
熱湯と冷水を混ぜると熱が均一な熱エントロピーの増えたぬるま湯ができる。逆は起こらない。
またエントロピーを下げるにはエネルギーが必要だ。
例えばエアコンは電気エネルギーを消費して、室内と室外に気温差を作る、つまり熱エントロピーを下げる。

逆にエントロピーを下げることのできないシステムは維持不可能だ、端的に言えば死ぬ。
例えば腎臓がどちらもダメになった人は自分で排泄して物エントロピーを下げれない。機械の力を借りて透析をしないとしんでしまう。

睡眠においてエントロピーがどういう風に関わっているか。
睡眠は僕は頭の中のエントロピーを下げることだと思う。
僕らは普段起きている間は当たり前だが意識がある、自己という秩序、システムを構成している。
この時自己という低エントロピーな秩序を維持するために、高エントロピーな無秩序がどこかにできるわけだが、その場所は僕らの頭の中だ。(と養老孟司が言ってた気がする。)
また起きている間は外界からの情報もガンガン入ってくる。
そういった情報を頭の中で処理したり記憶、整理したりしていく中で情報についてのエントロピーも頭の中で増大していく。
だから僕たちは寝なきゃいけない。
意識をなくして、外界の情報からも鈍く、あまり動きのない状態にしなくてはならない。
その時に、頭のエントロピーは徐々に減っていく。
禅や瞑想もこれに近いものを感じる。
睡眠、禅、瞑想をしたときに何か回復した感覚があるのは頭のエントロピーが減ったからだ。
エントロピーを下げているということは、睡眠時に脳の消費するエネルギー量が起きている時に比べても落ちていないことからも推測できる。
僕たちはちゃんと自分というシステムを維持するために寝なくちゃならない。

また柳沢さんは紹介した動画で睡眠不足だとイヤなやつになるとも言ってたな。
アメリカでは夏時間が始まる日に国民の睡眠時間が1時間減るんだけど、それだけでその日の募金総額が半分以下になるとか。
心が汚れるって言うけどこれは比喩じゃなくて、心(脳)の中のエントロピー(汚れ)が取れないとホントに人に優しくできないんだろうなー。
やっぱ寝やなあかんなー。
今日は寝れるといいな。
明日は資本主義をエントロピーで考察してみます。
よかったら読んでみてね!

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