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#11アラサーの豪ワーホリ!バイト探し編part1

日本とは違うオーストラリアのバイト探しについて書こうと思う。

オーストラリアでは、バイト探しの方法としてネットで探す、友達からの紹介、お店に履歴書を直接渡す、主にこの3つが考えられる。私は最初、英語圏に来たからには日本食レストラン(通称ジャパレス)ではなく、完全な英語環境で働きたいと思っていた。だが、例えばネイティブと同等の英語力を持っていない私が、日本でウエイトレスの経験がないのにウエイトレスとして働きたいと思っても、まず履歴書の時点で落とされる。日本では「未経験者歓迎!」とうたっている求人が多い一方、オーストラリアでは、「経験者のみ」が採用される。経験のない者をイチから教えることはしないというのがオーストラリアの基本的なスタンスなのだろう。カフェ文化の盛んなオーストラリアではバリスタの求人が多いが、当然コーヒー作りの経験のない者は…以下略…といった具合である。

初めに苦戦したのは英文の履歴書作りだった。日本語でも大変な履歴書を英語で作るとは…。留学エージェントの純子さんや、語学学校の就職課の先生にアドバイスをもらいながら作り上げていった。日本の履歴書と大きく違うのは歳の表記や顔写真がいらない、という点だ。年齢や容姿で採用が左右されないようにだろう。また、手書きの履歴書もオーストラリアでは論外だ。一枚一枚手書きだなんて、そんな効率の悪いことを誰がするか、といった感じだ。

最初、この辺りで働こうと目星をつけたら、お店に入って直接履歴書を配る作業をくり返した。ここでポイントなのは、履歴書を必ず店長に渡すということである。適当にレジなどにいる店員さんに渡してしまうと、店長に渡すのを忘れてしまったり、ゴミにされることがほとんどだ。店長が不在のときには、次はいつ来るかを聞いて日を改める。何十軒と直接出向いて、歩き回って配るのは、ものすごい労力だった。緊張もする。毎日、語学学校が終わった夕方から夜までと、土日を使い、そのお店の忙しくない時間を狙って実行する。だが、待てども待てども全然面接の連絡がこない。そうこうしている内に本当に生活費が危なくなってきたので、ジャパレスも視野に入れて探すことにした。

日本人向けのサイトを使って探すのだが、幸いシドニーにはジャパレスが多いので選択肢がある程度あった。その中でも特に私が惹かれたのは、日本酒なども扱う和食料理屋さんと、シェアハウスの近くにあった「東京ビストロ」というお店。

まず和食料理屋さんに突撃したとき、店長が不在だったが、2,3時間すると来るということだったので後で戻って来ることにした。再度戻ったときに日本人の女性店員さんに声を掛けたが店長に話をさせてもらえず、いきなり「英語で3分間自己PRと、志望動機を言ってみて、3・2・1・はい、どうぞー!」と言われた。その謎のカウントダウンと、本当に目の前でタイマーで時間を計られたのにもイラっとしたが、私がしゃべっているときに鼻で笑われたのにも、とても嫌な気分になったのを覚えている。日本酒の資格「唎酒師」を持っているので、お客さんに日本酒の違いも説明出来ます、とアピールしたが、「でも、実務で使ったことないんですよね?それって意味あります?」と一蹴された。毒舌~!

店長に会うために3時間待って再来店したのに、会わせてももらえないとは。人への誠意が感じられない対応に「ここに受かったとしても、絶対に働いてやらん」と思った。応募するにあたり、その店ごとにきちんと情報収集をして挑んでいたが、このお店の店員さんはそういった人の努力を踏みにじるのだな、と思いただただ悲しく泣きながら帰った。

次回、#12アラサーの豪ワーホリ!バイト探し編part2につづく

👇今日はこの歌🎶

※写真は街で見かけた鳥。こんなカラフルなのがいるんだ!と思わずパシャリ

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