LEIBNIZ(ライプニッツ) | VI刷新
ビスケットのブランドとして有名な、「LEIBNIZ(ライプニッツ)」のVIが刷新されました。
|ライプニッツの歴史
1891年に発売されたライプニッツは、52本で構成された「歯型」のようなシルエットが特徴的なバタービスケットです。
ドイツに本社を置くバールセンが製造しており、ブランド名はドイツの哲学者・数学者であり、ゴットフリート・ウィルヘルム・ライプニッツ(1646-1716年)にちなんでいるそう。
|ライプニッツの商品
ライプニッツの商品群は、ベースにバターをふんだんに使ったクラシックなテイストのほか、ココア入り、オーツ麦や全粒粉を使ったいくつかのバリエーションがあります。
商品展開は、中にクリームが入った「CREAM」、ミニサイズの「MINI」、子供向けに動物の形をした「ZOO」(パッケージかわいい)などがあります。
|新VIの特徴
今回のVI刷新の目的は、古くなった商品のブランドイメージを刷新し、新たな世代の消費者を開拓することです。
●ロゴの調整
旧ロゴでは「I」と「N」が他の文字と比べて上下が揃っていない違和感がありました。新ロゴは字体はきれいに改善され、高さも均一化されました。
また以前の3色パレットから、フォルムをより強調する単色表現を採用しています。
丸みを帯びたサンセリフ
新ロゴは、オリジナルの丸みを帯びたスタイルはそのままに、ビスケットのように「焼く」ことをより意識しています。
ドイツらしく、機能的で工学的な美しさも感じさせます。
生地が膨らむような、滑らかな「墨とり」を採用
文字には「墨とり処理(インキトラップ)」がされ、ビスケットの「歯型」と近いイメージを保っています。
「墨とり処理」とは、印刷時に文字の隙間がインクで滲んで潰れてしまうことを防ぐ目的で施される小技(処理)のことです。ただし、現代は印刷精度が十分あるため、装飾として使用されることの方が多いです。
またどこかで記事を書こうかと思いますが、この墨とり処理を使用したサンセリフがここ2、3年ほどトレンドになっています。
|カラー設計
POPで美味しそうなカラー設計
|パッケージ刷新
すでに上にあるイメージでも紹介していましたが、パッケージも大幅にビジュアルが刷新されています。
ビスケットのフォルムを最大限に訴求する
今回のVI刷新は、フォント自体にビスケットの特徴を込めることで、言葉の説明を極力省いた表現になっています。パッケージにもその視覚意図が明確に表れています。(要素は商品名と写真のみ)
|ちょっと寄り道
VIとは関係のないところですが、パッケージにある「NUTRI - SCORE(栄養スコア)」とは食品栄養価を5段階(AからE)で評価するシステムらしいです。(Aが栄養価が好ましく、Eが好ましくないとのこと。)
ライプニッツは「E」でもわかりやすく掲示しているところが好感度高いですね。笑
以上、ライプニッツのVI刷新についてでした!
b.labo
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