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振られやけ酒。最低な朝。

※過激ですが、実話です。
 キツい話ですが大丈夫であればどうぞ…


「…嫌!」
「本当にやめて!!」

キスだけと言って、上に跨ってきた男に、
本気の蹴りを入れた時。
あなたのことを思い出した。

こんな時に、しかもそんなこと思い出すなんて
…最低。

ーーー

振られた記念(?)に友だちと飲みに行くことになり
お洒落なお店を予約して、積もる話をした。

友だちは、彼氏いない歴4年。
顔は可愛いし、何よりおっぱいが大きい。
しかも、保育士。
彼氏はいないよりも、作らない派で、
性には私よりも自由奔放タイプ。

私の別れ話から、友だちの保育園の話。
最近の身の回りの話などをキャッチアップして、
酔いも敵度に回ってきた頃。
「久しぶりにお茶割りに彼氏いないし、 
 今日は遊ぼう!」

と言い、2軒目として繰り出したのは、
「パブリックスタンド」だった。

私は、パブリックスタンド、通称パブスタが、
こんな場所じゃないと思っていたけど、
店内は男女で溢れかえり、EDMが鳴っていた。
この時期なので、クラブに行くことは
控えていたけれど、正直、ほとんどクラブだった。

AM1:00

飲んだり、ダーツを楽しんだりするうちに、
男性グループとお店を出ることになった。
相手は、28歳、25歳、23歳。
3人は大学のサークルの仲間で、
シャアハウスをしているらしい。

「俺らの家、歩いて数分なんだよね。」

そのうちの1人が、友だちのことを
かなり気に入っていたようで、
友だちも「いこ〜〜」なんて虚な目で言っている。

ここで飲んでいても立ち飲みだし、
横になりたいし…まぁ家があるなら…と、
私も曖昧な理性の中言われるがままに歩く。

肩を組まれ、寄ったコンビニで、
「ゴム2パック買っときました!www」
とか大声で言っていて、
大体の察しは付いていたけど、
いざとなれば家に帰ろう。うん、そうしよう。

※ここから、サラッと記載しますが要覚悟です。

ゲームなどをしていたら、
友だちが、
「ねむ〜〜〜い〜〜」と言って
ふらふらとベットのある部屋に消える。

そこに、1番歳上の男性が介抱のていで近寄り、
数分後には、友だちの嬌声が聞こえてきた。

「あーーー何やってんだろ。」

最年少の男性も、下着を脱いで、
俺も加わってくるとその部屋に入った。

友だちの嬌声がまた聞こえる。

私はこの時、地獄を覚悟した。

ちょっと!やめて!と言って部屋に入れば、
より強い力で圧倒されるだろう。
ここは、部屋に近づかないことが、
1番だと思って、聞こえぬふりをした。

残されたのは私と同い年の男性ひとり。

今年留学をするらしい相手の話を聞きながら、
全く手を出してこない目の前の男も、
きっとあの部屋に混ざりたいだろう。
ハプニング(友だちはそれもありと言っていたが)
とは言え、友だちの声はあまり聞きたくない。

友だちを置いて行くこともできず、
「私寝るね」
と言って、ソファで寝ることにした。

チッチッチッチッ


他人の家の時計の針の音は、
やけに大きく鋭く聞こえる。

どれくらい経っただろう。
状況も状況なので、私は寝れずにいた。

すると、同い年の男性が横に来て、
「俺次付き合うならお茶割りみたいな子がいい。」
「お茶割りがいるから、
 あそこの部屋には混ざらない。」
「久しぶりにこんな子と出会ったわ。」
「俺のこと好きになって。」
などと言う言葉を並べてくる。

うんうん、そうだね。
今日は誰ともしたくないから、寝よう。
おやすみ。

チッチッチッ
再び沈黙が流れる。


「…ごめん…キスだけしていい?」

と、男が聞いてくる。

さっきまで綺麗に並べていた
薄っぺらい言葉のドミノが、
パタパタと音すら立てずに倒れていく。

「嫌だ。」
キスなんかしたら、そのまま始まるに決まってる。
キスだけなんて言葉この世で信用してはいけない。

そういう私の返事も聞かずに、
強引にキスをしてくるその男は、
本当に「汚い」「気持ち悪い」そのもので、
思わず大声を出して、相手の身体に
本気の蹴りを入れてしまった。

うずくまって、ごめんと謝る男。

怒りと悲しみと、寂しさと、虚無が襲ってくる。

こんな時、あなたが居たらな。
私、こんな場所にも絶対来なかったのに。
やけ酒で久しぶりに遊んでしまって、
自分の価値を落として。

あなたのキスならこんな気持ちに
なったことはなかったのに。
私が初めて家に行った時も、一切触れずに
キスもせずに2人で添い寝をしたのに。
あなただったらな…

別れた彼のことを、つい思い出してしまう。

自分、最低だな。

そんなことを考えながら、
気を失うように寝てしまった。


AM8:00

「帰ろう。」

友だちが起きてきて、私は起こされ、
アパートを出る。

頭が割れるように痛かった。

「ごめん。」

私がもっとちゃんとしていれば、
こんな最悪な朝…本当にごめん。

それに、この言葉は、私自身にも言っていた。

すると、
「え!全然いいの!謝らないで!」
「あの2人とはセフレになることにしたわ!笑」
「めちゃよかった〜」

と彼女なら、そう言うだろう。
という返事が返ってくる。

私は、そう話す友だちを横目に、
自分は何もなくて良かったなとホッとしてしまう。

本当に最低。

ーーー

お風呂に入り、何度も何度も髪と身体を洗った。
埃臭い部屋の匂いを落とす。

メイクも落とさず寝て朝帰りした顔は、
いくら洗っても醜かった。

本当に、虚無だ。

幸せに、なるために、彼と別れた。

自分が幸せになる行動をしなくてどうする。

あと1ヶ月で25歳になる私。
こんなんでいいのかな?

本当に自業自得。

絶対ダメだよな。

もう、二度とこんなこと、やめよう。

自分が好きな自分になりたい。

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