見出し画像

同じ階級で会いましょう①

占いフリークの叔母がいう。
「〇〇は今、大殺界なんだから、
 誰と出会っても上手くいかないのよ」

大殺界とは、星人ごとに訪れる、
運気の悪い時期のことを指すらしい。
またまた〜
そんな時期、人生にあるわけないじゃん。

ーーー

引き続き傷心の友だちと、新しい出会いを求めて
相席ラウンジなるものに行ってみた。
定員さんはみなフォーマルな格好をしていて、
男女を席へ配置する、ディーラーのようだった。

女性ディーラーに、
「相席する方の年齢の希望はありますか?」
と受付で聞かれ、初相席にて様々な経験を
したかった私たちは、特にないと伝えた。

席について暫くすると、
男性ディーラーが席に来て、
「ここに2名いらっしゃいます。
 相席しても宜しいですか?」と聞いてきて、
いよいよ、相席スタート。

1巡目。
「どーーーもーー!」
やや無理矢理感のある、高めのテンションで
2人の席に来た男の人は、
どう見ても、このラウンジの中で最年長の2人組。

年齢は、43歳。
2人は湘南出身の幼馴染らしい。
人生初相席ラウンジにて、初手から
かなりの強者と相席をすることとなった。

私の隣に座った男性
(左手に卍のタトゥーが刻まれた中年太り親父)は、
一杯目のお酒を飲んでからというもの、
ソファーに手を滑らせ、私のお尻を触っている。

チェンジ希望を伝えたが、
なかなか来ない男性ディーラーにイライラしながら全く味のしないカクテルを飲んでいた。

会話の内容を箇条書きにすると下記の通りだ。
・俺は昔ヤンチャしてた
・一生結婚しないで生きてく
・セフレが7人いる
・〇〇ちゃん、8人目のセフレになってよ。

ホントに最悪!

やっと来た男性ディーラーに、思わず、
もー!やっと来てくれた(涙)
と伝えてしまった。

さて、ここからが本題。

2巡目。
31歳のサラリーマン2人組。
2人とも「爽やか!」と言った感じで、
何かと共通点があり、話も盛り上がった。

何より、私たちの1巡目が激ヤバ過ぎて、
2人が本当に神様に思えた。

盛り上がり過ぎた結果、4人とも終電を見事に
無くし、カラオケでも行くか!という号令のもと
近くのビックエコーに移動した。

ちなみに、ビックエコーでは相席ラウンジ内で
見かけた男女、ないし男性グループを
数組見つけて謎に少し気まずかった。

私も友だちも、カラオケが大好きで、
7つの年齢差を感じさせない選曲と、
調子に乗って付けたプレミアム飲み放題の効果で
ここ最近で行ったカラオケで1番盛り上がった。

連絡先を交換し、始発を待って解散。
4人とも翌日は昼まで寝てたらしい。

ーーー

私は連絡先を交換した2人と
個人LINEで連絡を取っており、そのうちの1人と
仕事終わりに飲みに行く約束を立てた。

身長は183cm、体育会系の営業マン。
一生ビール党。

…ド…ドストラーーーーーイkッッツ!!

仕事をフレックスで終わらせ、
ウキウキしながら待ち合わせに向かった。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?